2020/11/21の保健省ノー長官によるマレーシアの新型コロナ対策の説明会見
保健省のノー長官による新型コロナの特別記者会見が始まり、マレーシアの新型コロナの対策について説明を行いました。今回の中継放送はYouTubeのように逆戻りして聞き逃した場所を確認することができないタイプだったので、かなり荒れてると思います。ご了承ください😊
会見内容
第三波は第二波と比べて感染者数が多いものの、第二波での教訓から、医療施設、機器の拡大を行っているため、現在対応が可能となっている
1/25にマレーシア国内で最初の患者が出たが、去年の12月からマレーシアの公衆衛生上の対策や、保健省職員のトレーニングを進めてきた
PCR検査や抗原検査による迅速診断キットを活用して、感染者の特定を効率良く行うようにしている
マレーシアの新型コロナへのアプローチへの柱
現在は抗原検査による迅速診断の後、確定診断はRT-PCR検査で行っている
また、マレーシア政府はほぼ毎日記者会見を2度行い、内政上の方針の報告と、医療上のデータの報告を国民に対して行っている
また、患者の隔離を徹底することで感染を抑制している。第二波の段階では軽症者や、不法入国者用の病院を建設し利用していた
別のアプローチはMCOで入国の制限と、不法入国者の入国の阻止を行ってきた
MCOにおいては、CMCO、RMCO、EMCOなどさまざまなレベルの行動制限を使用してきた
第二波では、7月の時点で新規感染者を零二することに成功したが、サバ州選挙を転機として第三波が拡大することとなった
国内ではCPRCと呼ばれる組織を使用し、病院での出先機関、州ごとのCPRC出先機関を設置している
全国で7院が新型コロナ専用病院となっている
72ヶ所の隔離施設も設けている
ターゲットを絞った対策を行い、特に検査の強化を行っている
-特定の症状のある人への検査の強化
-濃厚接触者や術前検査やコミュニティー検査などの強化
-病院へ搬送された死亡者への検査
-大規模クラスター関連の検査の徹底
-高齢者や感染リスクの高いグループや場所への検査の徹底
検査数が十分かどうかという質問が寄せられているが、人口1000人あたりの検査数は76.40人(陽性率2%)
米国では人口1000人あたり516.98人(陽性率は6.5%)
スウェーデンは人口1000人あたり59.20人(陽性率は11.7%)
検査数が重要なのではなく、陽性者をしっかりと見つけられるかどうかだと考えている
抗原迅速検査キットを空港などで使用している
コストは低く抑えられるが、検査の正確性が90%と低いため、RT-PCR検査と併用して正確性を確保している
マレーシアではWHOが抗原検査を推奨する前からこの手法を用いて検査を進めてきた
342法に基づく行動制限について
3/18から2週間ずつ延長し実施し、成果を得ることができたが、コストが高かった
そのため、経済分野での行動を許可するCMCOを実施し、その後SOPを遵守した通常生活を送れるようRMCOを施行した
感染者の多い地域ではEMCOやTEMCOを施行し、感染を抑え込んでいる
移動を制限することにより、感染の連鎖を断ち切ることができることが分かっている
迅速にロックダウンすることで、ロックダウンの期間を最小に抑えることができるが、経済へ与える影響やそのためのコストを考慮する必要がある
マレーシアの第二波のデータでは、MCOに効果があり、MCOを行わなかった場合の予想感染者と比較して、ピークの感染者数を減らすことができたということが分かる
Rt値を見ても、MCO中に3.5から0.3まで値が減少していることが見て取れる
これがマレーシアの2019年12月から現在までの対策についての概要です
経済と健康の間でバランスを取ることが必要で、この点を最重要課題として対策を行います
外出時には、物理的距離を取ること、SOPを守ること、手洗いを頻繁に行うことを履行してください
さまざまな対策を行わなかった場合、第三波の1日の新規感染者数の推移は、今日の時点で4000人を超えていたと予想されます
現在R0が1.2以下に抑えることができているため、最悪の状況を回避していますが、保健省のR0の目標は0.5に設定しています
マレーシア人と外国人の感染者比率を見ると、外国人の比率も高いため、保健省は現在外国人への対策を進めている
建設現場や、ドミトリーにおける大型クラスターを抑制するための作戦を実行している
州ごとの感染拡大のタイムラグのグラフを見ると
サバ州→スランゴール州→九州と2-3週間のインターバルを置いて拡大していることが分かる
特定の州に出入りする人全員への検査や隔離は不可能なので、国民への協力を求めたい。不要不急の外出は控えてほしい
また、グリーゾーンとなっている地域や州をどのように感染拡大から守ることができるかも重要な点の1つ
人々の移動量を図示したものを見ると、MCO中の移動はほとんどないが、RMCOで以前と同じレベルに戻り、CMCOに戻ったことで少し移動量が減少した
この変化と、感染者数の増減に関連がある
MySejahteraの登録者数は2400万人を超えており、濃厚接触者や、リスクの高い人を追跡するのに役立っている
収集したデータは30日間のみ保健省が保管し、その後消去されます
1Utamaでのケースでは、10/10に来店した人をトレースし、その中から濃厚接触者を特定し、感染者を特定できた
7992件がアプリによる追跡と健康チェックで特定できた
こうしたすべての対策は世界から認められていて賞を獲得できた
こうしたシステムは、今後の新たな感染症が発生した場合に備えることになっている
結論として
保健省とその他の省庁との協調が重要
行動制限は感染の拡大の抑制に有効。現在の感染者は、国内の医療キャパシティー内に収まっているので成功と言える