2021/1/11 MCOに関する首相会見のざっくり通訳
マレーシアでの新型コロナの新規感染者の急増を受けて、政府がより制限を強くしたMCOを発表するとの臆測が飛んでいます。ちょうど6時から会見が始まればざっくり通訳ができますが、少しでも遅れると次の予定とかぶるので通訳できず…という綱渡り的な感じでお送り致します。
リアルタイム通訳はTwitterから行い、通訳内容はまとめてこちらに転載していきます。
会見のざっくり通訳です
皆さんこんにちは。アパカバァ~??
マレーシアでは10/24から新規感染者数が4桁になり、その後増加し、3000人台を記録するまでになりました。新型コロナの国内感染が確認されてから、400以上のクラスターが発生しました。現在職場でのクラスターが問題となっています。この新型コロナの感染の第3波は、外国からの流入についてはコントロールできていますが、国内の感染のコントロールが難しい状況となっています。感染者の70%が国民、30%が外国人です。R値を元にした予想では、今後5000人/日になる可能性があります。
政府はこうした状況をコントロールするため、より強力な政策を実施する必要があると考えます。医療従事者への負担についても憂慮しています。新型コロナのために用意しているコロナ病床も一杯になりつつあります。スンガイブロー病院のICU占有率は80%を超えています。
国内の新型コロナによる死者数も増加しています。こうした医療リソースの枯渇により、患者を病院の搬送が遅れたり、洪水により機動力が低下したりしています。
こうした医療崩壊が続くと、感染者と死者の増加が起こります。これが現在国内で起きている事柄です。
保健省からの助言に沿って、政府はより厳しい移動制限を行うことに同意しました。
1/13から26まで「MCO」を行います
MCO: ペナン州、スランゴール州、KL、プトラジャヤ、ラブアン、マラッカ州、ジョホール州、サバ州
CMCO: パハン州、ペラ州、九州、ケダ州、トレンガヌ州、クランタン州
RMCO: プルリス州、サラワク州
MCOとCMCO対象地域ではソーシャルな活動は禁止します。また、州と地域をまたいだ移動は全国で禁止します。
1/13(水曜日)の深夜12:01から検問を実施します
自宅から半径10km以内の移動のみを許可し、各家庭から2名までの移動のみ許可します
ただし、エッセンシャルサービスのみ営業を許可します
MCO期間中は、自宅勤務の原則を適用します。これにより、職場での感染リスクを下げます。
レストラン: お持ち帰りのみ
フードデリバリー: 通常通り
*CMCO地域とRMCO地域では通常営業が可能
MCO地域の宗教活動については、1施設あたり最大5名のみ許可します。C&RMCOでは最小限の人数のみの参加を許可します。家にずっといると精神的に苦痛を感じる場合、家族とのみ、外でスポーツを行えます。
この2週間は国民全体に取って重要な期間となります。SOPの遵守を徹底してください。コミュニティーの長は、フロントライナーの一員として、全員がSOPを遵守するように見届けてください。仲間と外で楽しい時間を過ごしたいと思う気持ちは理解できますが、その背後で見られるフロントライナーたちの苦労について覚えてください。
マレーシアでも1月末から9か所の病院でワクチンの臨床試験が始まります。全国民がワクチンを受ける必要があります。現時点で全国民の80%分のワクチンを入手するための契約を結んでいます。マレーシア国内でのワクチン投与前に保健省による認可が出される予定です。
ワクチンがもうすぐ手に入るとは言え、唯一の解決策とはなりません。手洗いや、マスクの着用などのSOPを守ることで、リスクをコントロールできます。
国民の皆さんに、自分、コミュニティーを守るために行動することをお願いします。
(おしまい)