人形の処分
自分が納得して手放す
節分、立春と暦が進み、そろそろひな人形を飾ろうかと予定を立てておられるかもしれません。セミナーで時々質問があるのが古い人形の処分の仕方です。ここで「なぜ?」と思われた人には無縁の話です。
「そうそう」とうなずいた人にとっては悩みの種かもしれません。つまり人形を単なるゴミとして捨てられない人です。これはゴミの分別の問題でなく考え方の違いで、どちらが良い・悪いということではありません。
たとえば子どものころに母親から人形を粗末に扱ってはいけない、「いのち」があるのよと教えられた人。子どもが小学生のころ友だちのように大切にしていて真っ黒になった犬のぬいぐるみをゴミとして捨てられないという人もあり「どうすればよいですか」となります。
セミナーでのお訊ねには、会場にお越しの方にお聞きします。すると必ず、○○町のなんとか寺に持って行けばよいというアドバイスが返ってきます。有難いですね。つまり地元の方はよくご存じなので教えていただきます。この場合人形供養ということで供養料を添えることになります。お願いするときにはこのこともお訊ねになったうえで得心すれば、依頼してください。
ある女性は近くのお寺に聞くと思ったより高額だったので、そこまで払う必要はないと考え「長い間ありがとう」と袋に入れて、ごみとして処分したそうです。
結論としては自分が納得して手放すことですね。処分の前に、子どもたちが大きくなってから飾っていないとか、うちにも眠っているひな人形があるというお宅は久しぶりに飾ってみてはどうでしょう。友だちを呼んで「おとなのひな祭り」はいかがですか。
イラスト なかだえり氏 『転ばぬ先の「老前整理」』2016年 東京新聞より
追記
お寺などで人形供養をしておられるところもあります。人形を供養したいと思われる方は調べてみてください。😉
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