修士論文に向けて(苦戦中。。。)
現在通っている武蔵野美術大学の大学院生活も2年目となり、修士論文に向けての活動が本格化してきました。とは言え、私はこういった論文作業をした経験が無いため、めちゃくちゃ苦戦しております。この経験を記録に残しておくことで後から振り返れそうだなというのと、どこかの誰かの役に立てば良いと思いましたので書いてみます。
テーマは「地域通貨」
大学院に入るときから研究テーマは「地域通貨」にしたいと考えていました。理由はこちらのnoteにまとめていますが、有り体に言えば「お金だけで回っちゃう行き過ぎた資本市場」ってやっぱり限界が来ているような気がしますし、それによって見えなくなってしまった物があるんじゃないか?それを可視化したり、人と人との繋がりを作ってくれるのが地域通貨なんじゃないかと思っています。
とは言え、これだと主語が大きいので2年やそこらの研究では面白い発見は難しそうです。領域も広く、経済学・社会学・哲学・教育学などが含まれてしまい研究がとっ散らかってしまいます。こういった領域横断のテーマは該当する本を読んでいる分には楽しいのですが、いつの間にか論点や議論の方向性が迷子になりがちなので、論文作成(特に短期勝負の修士論文)では難しい。
そこで大事になるのが、対象範囲をぎゅーーーっと絞るための「キッカケとなる自分が感じたギモン?」です。私の場合は「お金ってなんだ?」と言うところなのですが(これでも広すぎるけど)、利用範囲を限定し、通貨ごとにその利用方法や流通方法がデザインされる地域通貨はもってこいの研究テーマなのです。
なぜ、お金が無いとモノが買えないのか?
なぜ、1,000円は1,000円としか交換できないのか?
なぜ、ツケ払いはダメなのか?
よく考えると不思議だ。。。
そう言った「不思議」をもっとシャープにして、一般論ではなく自分の不思議として定義し直して、それを解明するために何らかのモノを作ったりしながら研究を進める予定です。決してパソコンの前だけで研究が終わらないところが美大の面白いところかもしれません。(苦戦してるけど。)
関連しそうな分野
今回のムサビでの研究に関連ありそうな分野とその関連書籍をちょっとだけご紹介します。来月になったら変わっているかもしれませんw
まずは地域通貨系の本
「エンデの遺言」「腐る経済」は入りとしてはぜひ読んでいただきたいですが、地域通貨って面白そう、もうちょっと知りたい、となった時にオススメなのがこちら。
10年前の本ですが、地域通貨に関する理論的な話しから、たくさんの地域通貨事例が掲載されていて、面白いです。
国分寺のぶんじなども取り上げられてる、栗田さんの実践書。
デザイン関連
デザインと言っても「モノの意匠としてのデザイン」だけではなく「サービスデザイン」「コミュニティデザイン」などもデザインの領域として語られるようになりました。個人的に良かったのはこちら。
コミュニティデザインと近くて読んでいるのがこちら
改めて読み返してるのはこちら。
哲学系
「史上最強の哲学入門」はホントに入門としては読みやすいしオススメです。哲学というと小難しいコトバが並ぶ難解なイメージがありますが(実際むずかしいけど)、議論の枠組みを提供してくれたり、未来の考え方について示唆をくれると言う意味で読んでいて「はっ!」とすることが多いです。
まだまだ序文ぐらいしか読んでないですがこちら。
構造主義の重要な人物であるレヴィ・ストロースのこちら。
この後
「研究の流れ」みたいなところも書こうと思いましたが、自分がまだ理解できていない&組み立てられていないので、、今回はここまでにいたします🙏
これから後1年ぐらいはフィールドワークなどを進めながら、研究を進めていく予定です。こんな感じでたまにワケワカンナイことを言っていると思いますが、どうか温かい目で見守っていただければ幸いです。(地域通貨に興味があるよ〜という方はぜひお話しましょうw)