
kintoneの「kin」に迫る
このnoteは「すごくない」kintone その3 Advent Calendar 2024/12/21の記事です。
今回はkintoneの名前にある「kin」に迫ってみたいと思います。(もちろん倉林の妄想ですので、気軽にお読みください。)
kintoneは觔斗雲?
kintoneは、サイボウズが提供する業務改善プラットフォームのクラウドサービスです。その名前やアイコンからも分かる通り、西遊記で孫悟空が乗っている觔斗雲が由来と言われています。(トヨクモさんのWebサイトより サイボウズじゃないんかいw)
アイコンをドラッグ・アンド・ドロップする様子や、シュシュっと簡単にアプリを構築できる特徴は、まさに觔斗雲っぽいですね。乗ったこと無いけど。。。
kinに隠された秘密
そんな中「血縁」「親族」という意味の「kinship」という言葉があることを知りました。最初は「skinshipのタイポかな?」と思いましたが、ちゃんとした単語として存在するようです。
意味: 血縁関係や家族のつながり、または感情的・価値観的な親近感。
語源: "kin"(血縁・親族)+"ship"(状態・関係性)から成り立つ。
kinとshipでkinshipであるとすると、kintoneもkin+toneで意味が隠されているのかもしれません。(飛躍)
kinでつながるkintone
kinの意味について改めて調べてみました。
「kin」という単語は、「血統」「家族」という意味から発展し、インド・ヨーロッパ祖語の「生成」や「生む」という概念にルーツがあります。この背景が、現代英語での「血縁」や「親族」の意味を形作っています。
語源の詳細古英語(Old English)
「cynn」: 血統、種族、家族、種類を意味します。
cynn は「家族や血縁」という具体的な意味だけでなく、「種」や「種類」といった抽象的な分類の概念も含んでいました。
例: manncynn(人類、mankind)
ゲルマン語派(Proto-Germanic)
「kunją」: 家族、種族、血統。
ゲルマン語派全体で、血縁や家族集団を表す語として使われていました。
この語は、「知る」を意味する動詞(例: kennen、ドイツ語で「知る」)と関連があると言われています。血縁関係とは、互いに「知っている」関係であることに由来する可能性があります。
インド・ヨーロッパ祖語(Proto-Indo-European)
「ǵenə-」または「ǵn̥ə-」: 生む、生成する、家系を意味する語根。
この語根は「生まれる」や「出産」を連想させる意味を持ち、他の多くの言語にも影響を与えています。
同じ語根から派生した単語の例:
ラテン語: genus(種族、血統、種類)
ギリシャ語: génos(種族、家族)
英語: gene(遺伝子)、generate(生成する)
これを読むと、古英語には「種」、ゲルマン語には「知る」、そしてインド・ヨーロッパ祖語には「生まれる」という意味とつながっているそうです。
「種」つまり、同一属性での集まりですね。
「知る」つまり、情報を共有していることと言えそうです。
「生まれる」つまり、新しいものを生み出す、と。
なるほどなるほど。
「種」「知る」「生まれる」。。。🤔
「集まり」「情報共有」「新しいものを生み出す」。。。🤔
🤔
いやもうこれ「コミュニティ」やないかい!👋(関西弁)
kintoneの特徴を伝える際に「kintoneコミュニティ」は外せない要素だと思いますが、それは既にkintoneという名前に埋め込まれていたのである!(ババーン)
では、toneは?
では、kintone = kin+tone と分解し、「tone」についても確認してみましょう。
ラテン語(Latin)ラテン語の「tonus」が語源で、「音の高さ」「緊張」「引っ張る」という意味がありました。さらに遡ると、ギリシャ語の「tonos」(引っ張る、張力、調子)に由来します。
ギリシャ語の「tonos」は、リラ(弦楽器)の弦の張り具合や音の調子を指す言葉として使われました。
(中略)
文化的背景
音楽や芸術における「tone」は、人間の感情や文化を表現する重要な要素とされ、特にギリシャの哲学者ピタゴラスが「音の調和」として理論化しました。
美術では「tone」は、色彩の微妙な明暗やコントラストを操作する技術として扱われます。
なるほど。語源にある「引っ張る」「緊張」というところから、それが調和したものが、音楽における「音」であり芸術における「色調」になる、と。
なるほどなるほど。
「引っ張る」「緊張」。。。🤔
「調和」。。。🤔
🤔
いややっぱり「コミュニティ」やないかい!👋(関西弁)
つまり、kintoneとは、kin=「集まり」「情報共有」「新しいものを生み出す」と、tone=「調和」が重なったものでありといえます。(飛躍)
ここで思い出したのは、学習する組織にあるこの図です。

これは思い出しただけです。
まとめ
このようにkintoneというサービス名には、觔斗雲以外にも様々な意味が込められていることが分かりました。最後まで読んでいただいてありがとうございました!