デンマーク🇩🇰視察旅行記(5/n)
今回はコペンハーゲンから車で2時間いったロラン島での内容を紹介します。ロラン島は風力による再生エネルギーでも有名で、今回はエネルギー関連の場所を巡りました。
ロラン島の位置と特徴
デンマークのロラン島は、デンマークから車で南に2時間のところに位置し、ドイツへのフェリー港もあります。現在ドイツへの海底トンネル「フェールマン・ベルトトンネル」も計画中だそうです。(もちろん電車でもいけます。)
広い土地に畑と風力発電の風車という、コペンハーゲンと比べるとのどかな風景が広がります。
ロラン島に向かうバスの中で、スマホから聞き慣れない音が。。。スマホを見るとYahooアプリで「一般警告」が表示されていました。
一体何があったのか?!とびっくりしましたが、無事ロラン島へ到着です。
ホテルが素敵すぎた
今回ロラン島は3日間の滞在でしたが、その時のホテルがステキでした。
海の近くの湿地帯(?)に、コテージが点在しており、部屋にはキッチンもありますが、ホテルで食事をとることもできます。(残念ながら今回はホテルのディナーは予約が取れず。。。)
ホテルの様子を写真で紹介します。
移動した日は、近所のタイ料理店に行きました。(デンマークにはチャイナタウンは無いのですが、タイ料理店はけっこうありました。)
ビジュアル気候センター
翌日はホテルで朝食を済ませて、ビジュアル気候センターに向かいました。
ビジュアル気候センターは、気候変動に関する教育と啓発を目的とした施設で、ここには「サイエンス・オン・スフィア(Science On a Sphere)」と呼ばれる巨大な地球儀があります。この地球儀は、全面がディスプレイになっており、NASAなどから提供される最新のデータを元に地球規模の気候変動や環境情報を視覚的に表示します。
今回のタイミングでは私たちしかいなかったので、東日本大震災のときの放射性物質の広がりについて大気・海洋それぞれで見せてもらいました。
気候変動はもはや気候危機とも呼ばれ、日本でも四季がだんだんと無くなってきて亜熱帯化しているとも言われています。この分野について勉強不足なので新たに知ることが多く、もっと学ばなければと思いました。
サフトゥン
続いて訪問したのがサフトゥンというエネルギー関連の五感教育施設です。この施設では、風力、太陽光、バイオマスなどの再生可能エネルギーや自然環境のことについて展示やVRで学ぶことができます。
この施設はロラン島の再生エネルギー事業者であるREEL(Ren Energi Lolland)が運営しており、再生可能エネルギーの普及と教育を推進一環として、このサフトゥンを運営しています。
ロラン島は再生可能エネルギーの先進地域であり、風力発電やバイオマスエネルギーの活用により、エネルギー自給率が500%(!?)を超えるそうです。
今回始めて知った言葉に「Power to X」というのがあります。Power-to-X(PTX、P2X)とは、再生可能エネルギーから得られる電力を他のエネルギー形態や化学物質に変換し、貯蔵・利用する技術だそうです。電気はそのままでは長期間保管できないので、それを水素、メタン、液体燃料、熱などに変換して保管したり、それに適したカタチでエネルギーを使うことを意味します。
サフトゥンにもPower to Xの展示があり、CO2を再生エネルギーでバイオガスに変換しそれを地域施設で使うという流れを示しています。
REELのWebサイトでは、エネルギー資源・再生エネルギー・利用場所、そしてそこから排出されるものなどがどのような関係にあるかをビジュアルで見ることができます。
例えば「メタンガス」であれば、グリーン水素と大気中のCO2で生成され、それが地域暖房、工場、輸送などに使われる、と分かります。「ではそのグリーン水素はどう作られる?そのエネルギーは?」と言う感じで、たどることでそれぞれのエネルギーや資源がどのようにつながっているか?を理解することができます。
まとめ
今回はロラン島の1日目を紹介しました。ホテルはもちろん、ビジュアル気候センターもサフトゥンもデザインがカッコよくて、もっと見たくなります。こういったところでどう見せるか?デザインでより理解を深めてもらうにはどうするか?この辺りもさらに学んでいきたいです。