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「百年の愚行」からみる今

今回のnoteは重めのテーマです。しかしながら今向き合うべきテーマではないかと考えました。(ある程度元気な時に読んでいただいたほうが良いと思います。実際わたしも先週は体調不良でこのテーマに向き合えなかった。)


百年の愚行とは

まず「百年の愚行」という本を紹介したいと思います。この本は20世紀の人間の「愚行」を100枚の写真とともに解説しています。

2002年に刊行した『百年の愚行』は、20世紀に人類が犯した「愚行」を10に分類し、100枚の写真と5人の寄稿家による特別エッセイ、そして10本のコラムで構成した写真集です。

Think the Earthサイトより(https://www.thinktheearth.net/jp/onehundred/top.html)

こちらは普及版でA5サイズぐらいの単行本です。

こちらはすべての写真をノートリミングで掲載しているA3ぐらいの大型版です。

20世紀に人間が行った「愚行」を10のカテゴリに分類し、その写真とともに解説しています。

環境に関わることから戦争、貧困・格差など

ひとつひとつの写真は大変衝撃的で中には目を背けたくなる写真もあります。教科書で見たことがあるものや、子供時代に薄っすらと記憶があることまでたくさんの写真が掲載されています。

進歩の過程

これらの出来事を、単に「愚行」として「昔の人は愚かだなぁ」と考えてしまうのは浅はかで、先人たちの飽くなき探求・進歩への渇望が行き過ぎた結果とも言えます。
「もっと良いものを発明したい」
「もっとたくさん作りたい」
「もっと多くの人に届けたい」
そういった活動とそれによる影響が徐々に明らかになってきたとも言えます。

それでも繰り返してしまうのはまさに「愚行」

人間はそこから反省し、改善し、新しいやり方を創造していくことができると思います。それなのに同じような過ちを繰り返してしまうのはまさに「愚行」と言えるのではないでしょうか。

そして今まさにウクライナやパレスチナで繰り返されている戦争はまさに「愚行」でしか無いと思います。そこには歴史的・政治的・宗教的・人種的な様々な問題が複雑に絡み合っているとは思いますが、その解決手段として「戦争」しか無いのかと思うと暗澹たるものです。

戦争は「相手に自分の意志を強要する暴力行為」と定義され、古くから続く人類の営みであり最も原始的な解決方法です。解決方法といいつつ「取り返しが付かないこと」「失われるもの」が多すぎると思います。本当にやめてほしい。

何ができるか

そのような状況に対して何もできないことで気分が落ち込んでしまったり、日々の生活が手につかなくなってしまう事があるかもしれません。しかし「戦争は人間の本能だから」とか「遠い国のことだから」と、この愚行を見なかったことにするのではなく、同じ時代に生きる一人間として何ができるかを考えてみました。

知る

書籍・ネットニュース・SNS・新聞などを通じて様々な情報をあつめることで、何が起きているのかを知ることができます。ただし様々な立場で、多様な意見・情報が溢れていますので、一つ一つの情報に反応するのではなくニュートラルに捉えるのが良いと思います。また今回のような「戦争」に関する情報は自分自身のメンタルにも影響すると思いますので無理をせず、体調によっては情報から離れたほうが良いかもしれません。

対話する

身近な人と話すことで、自分だけでは知り得なかった情報を知ることができたり、新しい視点を得ることができます。ただし「戦争」というテーマは非常にセンシティブでそのようなテーマで話したくない人もいると思いますし、意見が異なることもあると思いますので、対話を無理強いしないのが大切だと思います。

行動する

現地で支援を行っている団体に寄付する。いくつかリンクを張りますがあくまで一例です。自分自身で支援団体のことを調べて寄付するのが良いと思います。

オンライン署名に参加する。こちらも様々な団体がオンライン署名を立ち上げています。署名の内容やどこに提出するのか?などを調べてみてください。

イベントに参加する。イベントを開催する。イベントも様々な内容で開催されています。

終わりに

実はこの「百年の愚行」は、続編が出ています。

2014年発行ですが、21世紀になってたった10年ぐらいしか経っていないのにこれほどまでに「愚行」が繰り返されているのか・・・と思ってしまいます。

しかし、この時代にリアルタイムで生きている我々こそがこの状況を変える主人公であると思います。「人口の3.5%が変われば非暴力的に世界を変えることができる」と言われています。

そのためにも自分の半径5mから対話し行動していきたいと思います。

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