砂糖の過剰摂取は危険?お菓子依存からの脱出
甘いものが大好きな方は非常に多いと思います。私も大好きでした。砂糖が入っているものというのは本当に「幸福感を感じることができる」素晴らしいものだと思っていました。しかし、その砂糖を私たちは過剰に摂取している可能性があります。その理由は砂糖の依存性が大きく関わっています。
私は数年前まで完全な砂糖依存症でした。とにかく砂糖が食べたくなってしまい甘いものが欲しくてしかたがないのです。一番酷かったのが20代前半の頃でしたが、毎日のようにチョコレートを大量に食べていました。そして、菓子パンが大好きでした。食べるたびに幸せな気持ちになれて嫌な気分を緩和させることができるように感じていましたが、まさしく依存症の典型的な症状なのです。それから私は砂糖の大量摂取がもたらす危険性を調べて「このままでは良くない」と感じ、砂糖から遠ざかる生活を心がけています。
そもそも「砂糖が人体にとってどう危険なのか」についてですが、砂糖というのは非常に吸収が早い糖質なのですが、吸収が早いということはそれだけ「急速に血糖値を上げる」ということでもあるのです。甘いものを食べ過ぎると「体が熱い」という経験をしたことがないでしょうか。それは血糖値が急激に上がっているからです。そして問題なのが血糖値が上がるときに分泌されるインスリンというホルモンを過剰に分泌させてしまうということなのです。多くのインスリンを高頻度で分泌させることによって起こりえる弊害は大きく、高インスリン血症といわれる状態になってしまい活性酸素を生み出し酸化ストレスを増大させます。わかりやすく言うと「ガンになりやすくなる」ということです。さらにインスリンの分泌が上手くできなくなってしまった場合は「糖尿病」になる危険性もあります。
人間の身体には限界というものが存在しています。インスリンはすい臓から分泌されるホルモンですが、当然すい臓にも限界はあるのです。休息時間がなくインスリンを分泌させられていたら、機能障害が起こるのは当然のことなのです。これは砂糖以外にも言えることですが、現代人は食べ過ぎによって内臓を酷使しています。例を挙げると「次から次へと仕事が舞い込んでくる職場で帰ることすら許されない」という有り得ない状況になってしまっているのです。もしも24時間働き続けたらどうなるでしょうか。確実に倒れますよね。そんなわかりきっていることをしてしまっているのが、過食状態である現代人なのです。砂糖依存症の人間も同じです。すい臓を痛め続けていれば確実に限界はやってくるのです。
それではどうして「砂糖はここまで依存性が強いのか」ですが、それは砂糖を摂取することでドーパミンを分泌することができるからです。私のnoteでは何度も出てくるドーパミンです。快楽物質であるドーパミンを分泌させることにより脳内では「砂糖が欲しい」と本能的に求めるようになります。だからこそ「もっと砂糖を摂取したい」と感じているわけです。どうすれば良いのかですが、私がおすすめしたいのが「16時間断食」です。16時間断食はオートファジー機能を発動させるために私は行っていますが、実は砂糖から離れるのにも有効だと確信しています。
何故ならば16時間断食をしていると食事をする回数が減るため「食べられる絶対量」が大幅に減ります。そうなると一度の食事に対して慎重に選択することができるようになるのです。「お菓子でお腹を満たすよりもステーキを食べようかな」という感じです。ステーキやこってりしたものが身体に良いとは言えませんが、とにかく砂糖離れには有効です。
私は砂糖依存症は危険だと確信していますが、砂糖そのものを全否定したいわけではありません。適度に摂取するのは全く悪いことだと思っていません。食べる量をコントロールすることさえできれば、甘いものはストレス発散にもなりますし、精神的にも良いでしょう。しかしコントロールを失った依存状態だと前述の通り内臓にも良くありませんし、精神的にも良くないのです。
何故砂糖の過剰摂取が精神的に良くないのかについてですが、何度も言いますが「砂糖はドーパミンを分泌させる」効果があります。しかしドーパミンが出なくなると何が起こるのか「気持ちが落ち込む」ことになるのです。ドーパミンが切れてしまって快楽状態でなくなったことにより「砂糖がなくなってしまった」とうつ状態のようになってしまうのです。その状態から逃れる方法は「さらに砂糖を摂取する」ことだけです。そうするとまたドーパミンが切れてという繰り返しなのです。薬物依存と全く変わりません。当然薬物依存のような禁断症状こそ出ませんが、「落ち込んでは摂取して」と繰り返しをしているのが精神衛生上良くないのは明らかです。
砂糖は完全否定するようなものではないと思いますが、無意識に摂取するべきものでもありません。そして私たちの周りには砂糖が満ち溢れています。一度自分と砂糖の関係を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
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