買うという決断が出来る人だけ
最近のニュースの多くは
非対面型、便利、手軽、ストレスなく検討、AI、オンライン、
そんな言葉がすごく飛び交っていると感じる。
不動産業に従事している身として、すごく思うところは、
数千万円っていうお買物かつ必要不可欠ではない不動産っていう商品において、過去購入した方のうちかなりの割合の人は営業マンから背中を押されて購入の決断をし、購入後も後悔せずに暮らしていることと思う。
ただ、最近のメール、チャット、電話は人の時間をうばう、空気読めてない、アナログ、このあたりの風潮って〇エモンみたいに決断力のある自分にとって必要、不要がはっきりジャッジ出来る人、決断力がすごくある人は問題ないだろうし、そういったことを考えても良いと思う。
でも、日本人ってほとんどの人が流される、人に影響される(SNS一つとってもそうですよね)ことがすごく多い。そんな人が営業もされずに買う!という決断を出来るものだろうか?
多くの不動産にはメリットデメリットが存在する、そのデメリットをメリットに転換したりデメリットとの付き合い方を教えてあげたりすることでストレスなく購入、生活出来ているのに、その整理からどのくらいなら許容できるかっていう判断基準を明確にもっていて、自分で処理できる人、これは間違いなく少ないし、日本人的思考力はこの分野は非常に弱い。
すぐにやらない理由をさがして石橋をたたきすぎて渡れない、たたきすぎているうちに他の人が渡ってしまい自分は渡れない。
で、何が起こるかというと、不動産を購入する時期がどんどん高齢化するということ、物価はあがり、給料はあがらず、貧富の差がどんどん開いている日本において、貯蓄はそんなに出来てない、年齢がどんどんあがっていく、住宅ローンの年数を考えたら何歳まで働かないといけないんだ。
こんな不幸せな生活を送る人が目に見えて増えるのではないだろうか。
便利になるのは良いけど、それに対する使う側の価値観、決断力選択力、このあたりを鍛えないと本当に世の中どうなるかわからないな。
そう思った今日でした。