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新カード解説④(デュエプレ8弾EX)

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

8弾EXパックの新カードの考察第4弾です。

第3弾はこちらをどうぞ。

指標はこんな感じ。

9点~10点 → 壊れ性能。環境トップレベル。

7~8点 → 優秀。環境でもよく見かける。

5~6点 → 悪くはない。癖があったり、デッキや環境次第で採用される。

3~4点 → おそらく環境では見ない。地雷枠や限定構築に活路を見出す。

0~2点 → 見なかったことにしていい。

それでは以下、本題です。

疾風のスウザ

事前評価:8

紙からの変更点は”他の”ティラノ・ドレイクが効果の対象になった点と、自身がティラノ・ドレイクになった点です。

ティラノ・ドレイクの2コストには「竜音のゼクス」の登場が確定していますが、それ以外では層が薄くなっていました。

ビートダウン基調で構築する際、これらよりは「スウザ」を優先して採用できそうですね。

味方をSA化するのは強力で、たとえば「スウザ」→「竜音のキラ」→「キラ・ゼクス・ドラグーン」と繋いだ場合にトリガーを踏まなければ4ターンで勝負を決められます。

また、”他の”とあるものの、2体並べば互いをSA化できるようになりました。

この後述べる「ボーンブレイド・ドラグーン」とも相性がよく、『ティラノ・ドレイク』の攻撃性の根幹を支える能力になると考えられます。

まったくどうでもいい余談ですが、名前から南斗五車星を想像してしまいます…しませんか?


ボーンブレイド・ドラグーン

事前評価:8

紙からの変更点は1コスト下がった点とパワーが1000下がった点です。

墓地から出すために下準備が必要になったものの、4コストが3コストを釣り上げてくるのですから、パフォーマンスはかなりのものと言えます。

現状能動的な墓地肥やしカードは「竜音のゼクス」のみとなりますが、ひょっとすればもう少し肥やしと相性がいいカードが出るかもしれませんね。

釣り上げるカードも3コストになれば「竜音のキラ」をはじめコスト軽減系の重要なカードがあるため、重宝されるでしょう。

並べる効果はビートダウンの打点を揃えることはもちろん、「超神星」をはじめとする進化クリーチャーの種を用意できるため、『ティラノ・ドレイク』では高確率で3~4枚積まれるカードとなりそうです。

先の「疾風のスウザ」と組み合わせて自身がSAになれるのも見逃せないシナジーです。

「ピラミリオン」が『メカオー』の心臓のような役割を果たしているカードなため、「ボーンブレイド」も活躍が期待されます。


覇竜凰ドルザバード

事前評価:8~9

紙からの変更点は以下。

・シールドを1つブレイクする効果に、”ティラノ・ドレイクがマナにあれば”という条件がなくなった

・トリガーを封じる効果に、”ブレイブ・スピリットがマナにあれば”という条件がなくなった

トリガーを封じて最大3枚のシールドを割れる強さは「サファイア」が実証済みなので、もはや説明の必要もないでしょう。

違いで考えると、出た時に1枚ブレイクする点は強みとも弱みともなりそうです。

強みとしては、相手のシールドが1枚の時に出せばそのまま勝負を決めることが可能で、これは「サファイア」にはできない芸当です。

反対に弱みとなるのは、効果が強制なため、勝負を決められない状況で出すと単純に相手に手札を与えてしまう点です。

ブロッカーなどに阻まれると決定力が落ちるのは「サファイア」と同じですね。

ただ、ティラノ・ドレイクの同コストには強力な盤面処理能力を持つ「ボルガウルジャック」が存在するため、場面によって使い分けることができるのはデッキの強みと言えます。

また、「サファイア」ですら「インフェルノ・ゲート」を使って7マナでの着地が基本の早出しルートであったのに対して、「ドルザバード」は6マナで軽減も乗るため、進化獣といえど出しやすさは圧倒的です。

11000というパワーも優秀で、ビートダウンを基本戦術とする「ティラノ・ドレイク」には心強い切り札と言えるでしょう。

着地までに2点入れられると、相手のブロッカーなしで「ドルザバード」を含む2体がいれば勝ち確定となるのはコントロールデッキにとってかなりの脅威です。

このカードの性能を見て驚く人も多いかと思いますが、実はそれほど紙から変わっていません。

単体で十分強い性能を持っていたのですが、周囲の環境に対してデッキパワーが不足していました。

デュエプレでその差は埋まってくるのか…

パーツを見れば優秀なカードが揃ってきているため、あとはリソースを確保する手段が確立すれば、安定した強さのデッキとなりそうです。

パッと思いつくのは「龍脈のダンジェン」ですが、「ボーンブレイド」とアンチシナジーがある点やコスト・肥やしの難しさを考慮すると最良の手段とは言い難いです。

同じカラーの『赤黒ドラゴン』や『グール』のデッキが「バディ・ドラゴン」「センチネル・ドラゴン」で回ることを考えれば、出た時1ドローするくらいのカードが1枚でも来てくれればよさそうですが…

「キラ・ゼクス・ドラグーン」がお供の効果で3コストで出せる点や軽減クリーチャーの多さを考えると、リソースを回復させずにコスト軽減でがんばれ、というメッセージに受け取れなくもないですね。

「ドルザバード」自体は『ティラノ・ドレイク』の完成度が高ければ将来調整の対象となり得るかもしれない、という程度のスペックは持っていると言えます。

優秀な進化クリーチャーということで、専用デッキ外への出張や「無垢の宝剣」系を利用した進化コントロールデッキ『ダーウィン』なんかでも採用検討できるのは良い点だと言えます。


銀界の守護者ル・ギラ・レシール

事前評価:4

紙からの変更点は、効果の対象が相手だけとなった点です。

闘魂編のカードなので「驚天の超人」のように懐かしカードとして収録されることとなりました。

見ての通り進化クリーチャーに対するメタカードですが、進化が絶世を極めてしばらく経った今になっての登場です。

似た立ち位置のカードとしては「ディオーネ」がありましたが、今のデュエプレでは「レシール」の効果の方が強力と言えます。

渇望されていたカードですが、やはりこのカード自体のコストが高いことは重くのしかかります。

同じコスト帯で「パンダ」をはじめとする環境の主要進化クリーチャーは場に出るため、先手後手に関係なく間に合う4コストくらいで出てくれれば、という思いは否めません。

また、タップさせたものはいいもののどうやって除去をすればいいのか、という問題も常に抱えるため、『除去コントロール』系統のデッキが大きく強化されない限りは活躍が難しいと考えられます。

逆に捉えれば、『除去コントロール』が覇権を取れるようになった際に、優秀な進化クリーチャーを採用したビートダウンのデッキに対して蓋の役割を果たしてくれそうです。

紙ではより強力な進化・SAメタが出た際に環境で活躍しているため、能力自体は決して悪いものではないと覚えておきたいですね。


永遠のジャック・ヴァルディ

事前評価:9

紙からの変更点は、クロスギア破壊の選択肢がなくなった点です。

レアリティに対して非常に優秀な効果を持っていたため、思い出深い人も多いかと思います。

インフレの波が激しいと言われるデュエプレでも十分に通用するスペックのため、当時と同じ感覚で使えるのは嬉しいでしょうね。

単純ながら、このカードの特性を分解するとなお強さがわかります。

・4という低いコスト

・多色クリーチャーという緩い進化元

・進化も含んだコスト5以下の破壊

・7000という除去されづらく上を取りやすいパワー

どの特性を取っても、ビートダウンからコントロールまで幅広い戦術にマッチした効果だと言えます。

多色低コストを投入するデッキは現状限られていますが、進化元さえ用意できればどんなデッキにも入り得るでしょう。

無難に強くて語ることがないほどですね。

進化元が特定種族でないことや破壊効果がコスト参照であることからもインフレへの耐性が高く、NEWでは使用可能な限り使い倒されるカードになり得ると考えられます。

森林伐採が始まってしまうのでしょうか…

プールが追加されないと環境に置いて行かれるという、種族デッキの悲しさも見えてきますね。

皮肉なことに、「ジャック・ヴァルディ」は種族デッキの中に恩恵がなくとも多くのデッキに割り込むほどのグッドスタッフ性を持っていると言えます。

レアリティも「クイーン・メイデン」を下回るRでの収録となるため、始めたての資産がない人にも扱いやすい良カードです。


フレア・フュージョン・ドラグーン

事前評価:7

紙からの変更点は以下。

・場に出た時に5000火力を放てるようになった

・バイオ・Kというキーワード能力がなくなった(手札から捨てる~という効果)

・捨てる効果が条件を満たした時に強制となった

・捨てた時に破壊できるのが合計3000になるよう好きな数から単体3000になった

先行して7弾で登場していた「奇術ロボ・ジェントルマン」のティラノ・ドレイク担当のカードです。

他のハイブリッド種族にも存在するのですが、遅れてティラノ・ドレイクが来たということは他も実装される可能性は高そうですね。

地味な効果が多いですが、デュエマにおいてマナを払う以外の方法で行動が起こせるのは珍しく、それだけで価値があります。

「フレア・フュージョン」は場に出してもそこそこに強く、捨てた時効果もたいていのウィニーを焼ける範囲で、強力なカードと言えるでしょう。

先の「ドルザバード」の弱点であるブロッカー除去や、「フルメタル・レモン」の除去としてよく働いてくれそうです。

また、「ボーンブレイド」のところで触れた「竜脈のダンジェン」が来ると、相性はかなり良いため、期待してしまいます。

デメリットは捨てる効果が強制で働いてしまうところでしょうか。

現状、リソースに難があるデッキであることには違いないため、何も考えずにプレイしていると、不要な除去を連打して息切れしてしまう事態に陥る可能性がありそうです。

あとは、効果でカバーしているものの、素のコストが7とティラノ・ドレイクでは最重量級である点も気になる点となります。

「キラ」や「ロミュナス」を絡めないとなかなか召喚するのは難しそうですね。

ところで、複数枚手札にある場合、果たして何枚捨てることとなるのでしょうか。

このままのテキストを見ると全部捨てるように見えますが、もし相手の場に1体しか3000以下がいない時はどうなるのか…場合によっては1体に全部捨てる地獄絵図を見るかもしれません。


烈流神

事前評価:6~8

デュエプレオリジナルカードとして登場した新ゴッドです。

「アギョウ」は標準のステータスですが、「ウンギョウ」はモヤシ効果が2コスト分となるため、標準より1000だけパワーが高く設定されています。

「アクア・ソルジャー」…

基本的にはモヤシ効果を持った「ウンギョウ」を先に出しつつ相手に圧をかけながらビートダウンして、気を見て「アギョウ」を出してリンクして打点を上げていく運用となるでしょうか。

Gリンク後はパワー・アタッカーなもののパワー7000のアンブロッカブル2点となり、「クリスタル・ジャベリン」も真っ青な性能となります。

そしてGリンクは召喚酔いを無効化するため、実質7コストでパワー7000のブロックされない2点のSAと「ツインキャノン・ワイバーン」を打ち落としそうな性能です。

多色のために完全上位互換とはなりませんが、1枚で3枚の1弾環境のカードを超えていくとすると、インフレを感じざるを得ませんね。

特に「ロミュナス」で2重に軽減が乗ると計5コストで出すことができるため、強力な攻めに使えると言えます。

若干気になるのは、現状赤と青を主軸としたビートダウンデッキが目立った成果を残していないことでしょうか。

デュエプレが多色優位なために3色以上で構成されたデッキが強く、種族デッキが推されていることも影響していますね。

そこを加味して幅を持たせた評価としてみました。

優秀なことには間違いないため、すぐに採用先のデッキが見つからずとも今後のプール追加で活躍する可能性はありそうです。


光神龍スペル・デル・フィン

事前評価:7~9

紙からの変更点は以下。

・相手が手札を表向きにしてプレイする効果がなくなった

・相手の手札の呪文1枚につきパワー+2000する効果が、呪文に関係なくパワーアップするようになった

過去の記事でも何度か触れてきたカードの実装がようやく決まりました。

私は紙で『ボルメテウスコントロール』に1枚入れて愛用していたため、特に思入れが深いです。

呪文を止めるのは極めて強力で、特に除去を呪文に依存する昔のカードプールでは強烈な封殺力を持ちます。

確実に「デル・フィン」を退かせるカードは一時しのぎの「アクア・サーファー」の他、今回収録される「霊騎ラディア」程度です。


「オルゼキア」はそれなりに信用できる除去カードですが確実でなく、「マルドゥクス」も「デル・フィン」がコントロールし切った場面で立つことが多いと考えると、除去は狙いづらそうです。

そう、「デル・フィン」って基本的にコントロールに採用されて、詰めの段階で出される特性のカードなんですよね。

そのため、これだけで考えると現状コントロールが強いとは言い切れないデュエプレでも出す暇がない、採用するスペースがないということになりかねません。

8弾環境のデッキで言えば、『天門』系に1枚フィニッシャー枠として割く程度でしょうか。

普通に9コスト払うとすればまあまあ強いカード止まりで、派手に活躍させるにはコスト軽減や踏み倒しで安定着地ができる必要がありそうです。

8弾で『リースドラゴン』というドラゴンデッキがようやく環境で戦えるレベルになりましたが、そちらには良い選択肢となりそうです。

安定性持たせたコントロール軸で考えるなら、「ロスト・チャージャー」「インフェルノ・ゲート」で出すのもありでしょう。

また、前回の「レムリア」の項でも触れたように、非進化の強烈な効果を持ったカードは存在だけで「ペガサス」「ビッグバン」「アカシック・サード」の価値を引き上げてくれます。

ドラゴンであることと非進化であることが大きく、光の入ったデッキであれば幅広く採用を検討できます。

今の環境であればそれほど暴れまわるカードではないかと思われますが、踏み倒し系のデッキは着実に強化されているので悪用される可能性は次第に高まっていくでしょう。

今でも「破壊と誕生の神殿」から出す動きは現実的でかつ強力ですね。

能力的にもインフレに極めて強い耐性があり、2021年の現代デュエマでも踏み倒しの候補とされる強さを持った将来性の高いカードです。


まとめ

ようやくリリース日が4/22と発表され、前カードリストの公開も間もなくとなりました。

やはり収録数が少ないため、テコ入れもピンポイントでいてかつあまり日の目を見ないカードは作らない方針が窺えます。

通常エキスパンションのリリースを減らしても中間のEXでインフレが進んでは加速していくだけだと思うので、全体的にはもう少しカードパワーを落とした実装でもいいのかなと感じています。

もちろん、そうすると売上に貢献せずにユーザーの反感も買ってしまうんですけどね…難しいなあ、とプレイヤーとしても思います。

ちょっと後ろ向きに書いてしまいましたが、面白いカードも多数投入されるため、リリースが待ち遠しいです。

EX環境の考察記事も書く予定ですが、8弾環境とはまた大きく変わっていることを期待しています。

それではまた。

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