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新カード解説①(デュエプレ24弾)
こんばんははじめまして。海月です。
書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。
自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。
とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。
24弾の新カードの考察第1弾です。
指標はこんな感じ。
9~10 環境トップレベルのキーカード。
7~8 優秀。環境でもよく見かけるレベル。
5~6 悪くはない。デッキや環境次第で使われる。
3~4 環境外。地雷枠や限定構築向け。
0~2 見なかったことにしていい。
基本的にはグッドスタッフ性とカードパワーを焦点にしているため、コンボ前提のカードはこの評価の限りではありません。
また、評価はするものの、用途の紹介がメインで、時折背景ストーリーでの活躍を織り交ぜていきます。
それでは以下、本題です。
マスター・スパーク
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事前評価:6
FT:なによりも邪悪な敵、ザ=デッドマン。それを倒す事こそが、真の正義である。ネバーラストはその結論にいたり、モルトと手を組んだ。
TCGからの変更点はありません。
《スパーク》の新たな選択肢であり、《ホーリー・スパーク》の完全上位互換です。
《DNA・スパーク》と比較すると条件付き盾追加がドローとなっており、腐りづらい効果となっています。
スパークは防御寄りのカードであることから基本は《DNA・スパーク》優先となりますが、アドバンテージロスを確実にしないことから手撃ちでも使いやすく、いついかなる時でも有効なドローは評価できる点です。
白をタッチしたビートダウンなどの攻撃に寄ったデッキでは、1枚の手札差が重要となる局面も多いため優先できることもあるでしょう。
この後紹介していくドラグハートは盾追加効果を持っており、その他《ラ・ローゼ・ブルエ》などもどんどん盾を増やせることから、ドローの方が扱いやすいという面もあります。
TCGでは《DNA・スパーク》の枠を食うほどの活躍を見せることはできませんでした。
次弾かその次の弾くらいではスパークを内蔵したクリーチャーも実装される頃合いとなり、妨害を受けやすい呪文のこちらはより立場が苦しくなってきます。
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性能として決して悪いカードではなく、紙との環境の違いによる活躍を期待することになりそうです。
レアリティの低さから限定構築戦では使いやすく、その点は長所とできます。
余談ですが、FTでの随分な言われようの通り、《デッドマン》はドラゴンサーガ背景ストーリーにおけるは巨悪として描かれています。
《エバーラスト》は遥か昔《エバーローズ》と共に武闘レース『デュエルマスターズ』に参加していたものの、《デッドマン》の謀略によってドラグハートに封印されていました。
時を超えて《エバーローズ》の手によって龍解すること再会を果たし、《デッドマン》を倒すことを標榜します。
当初は水文明の共闘を断ったりといったこともありましたが、自身の力不足を認めて《グレンモルト》の力を借り、《デッドマン》の打倒に向かいます。
聖英雄 ゴール・ド・レイユ
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事前評価:5
FT:華麗なる黄金の輝きをご覧あれ。
TCGからの変更点は以下。
・セイバー:エンジェル・コマンドが削除され、同種の能力に替えられた
・マナ武装が7から5に緩和された
ひとつ目の身代わり効果は自軍のエンコマ全体に付与されます。
大型が多いエンコマが除去耐性を得て場持ちを良くすることができ、たとえば《ヴァルハラ・グランデ》の不敗効果の維持などが狙えます。
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かつて《西南の超人》などの似た効果を持ったカードのように、攻めに行く時に小型から先に行くことで、実質的なトリガーケアに使うことも可能です。
また、耐性付与の記述は《ヴィーナス・ラ・セイントマザー》と同じ方式です。
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このため、《鬼丸「王牙」》や《カイザー・フレイム》などの全体除去を喰らった場合は、先に出たクリーチャー(バトルゾーンを自分から見て左側)から優先的に耐性が機能していきます。
たとえば、以下の状況で《シール・ド・レイユ》を《ゴール・ド・レイユ》と見て、こちらが《カイザー・フレイム》を使用した場合を想定します。
![](https://assets.st-note.com/img/1705081782083-XX9Ns2HibC.png?width=1200)
まず《ボンソワール》が守られて《エメラルーダ》が破壊され、次に《ゴール・ド・レイユ》が守られて《ボンソワール》が破壊され、最後に《ヴァルハラ・グランデ》が守られて《ゴール・ド・レイユ》が破壊されます。
なにぶん全体にセイバー付与という特殊な効果がこれまでに存在しなかったので試してみるまで確実ではありませんが、おそらくこのような挙動になると考えられます。
早くも不具合のにおいを感じるところですが…
全体除去が絡むと両プレイヤーとも頭を使うことになりそうなので、正常に動いたとしてもなかなかに曲者な効果に感じられます。
二つ目の効果は盾の光のクリーチャーにトリガーを与えるというもので、防御性能を引き上げる効果です。
ひとつ目の耐性によって場持ち良く立ち回り、相手の攻めづらい状況を作ることができます。
もちろん能動的に活用することもでき、《エメラルーダ》でトリガーを使用する「暴発」というテクニックとは好相性です。
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TCGではこのトリガー付与効果がマナ武装7だったので、5に引き下げられたことで6マナ時の《ヘブンズ・ゲート》から即座にコンボを狙うことができます。
《アルファディオス》などを狙うのはロマン寄りでしょうが、《セイントローズ》などのドラグナーを狙うのでも悪くはないでしょう。
サブギミックに留まるにしても、《ゴール・ド・レイユ》を採用するならパワーのあるカードを多く採用してみるのもありです。
二つの有用な効果で性能として優秀ではあるものの、問題は出てすぐにアドバンテージを取れないということ。
これは《ヘブンズ・ゲート》から出るカードすべてが向き合う課題であり、とてつもなく高い壁です。
過去の《ルドルフ》や《エルドラード》などのように、限られたごく一部のカードが乗り越えられるものとなります。
直近で登場した《ラ・ローゼ・ブルエ》も同じ境遇のカードで、非常に優秀なものの、23弾環境の【白単天門】では2枚程度の採用に落ち着いています。
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このカードは奇しくも《ゴール・ド・レイユ》同様に耐性付与と耐久性向上の同種効果を持っており、グッドスタッフ的な強さとしてはこちらの方が上です。
これらから判断しても、基本は《ラ・ローゼ・ブルエ》の方が優先されるカードだと考えられます。
【天門】が50枚でデッキが組めたら…と思わせるカードですね。
とはいえ、悪くない選択肢が増えたことに変わりはありません。
全体への耐性付与や《エメラルーダ》との暴発ギミックには個性があるため、環境が適合した時には採用が検討される位置のカードかなと現時点では思います。
真・龍覇ヘブンズロージア/真聖教会エンドレス・ヘブン
![](https://assets.st-note.com/img/1705061342722-XsLWHaiPaX.png?width=1200)
事前評価:ロージア→9 エンドレス・ヘブン→9
FT:真の正義を遂行すべく、光文明もまたモルトたちとの共闘を選んだ。
紙からの変更点は以下。
・《ロージア》のマナ武装時の自軍全体へのシールド・セイバー付与が自身のみの代替効果となった
・《ヘブンズ・ヘブン》の盾追加が強制かつ上限がついた
・《ネバーエンド》の耐性がターン終了時まで働くようになった
《エバーローズ》および《エバーラスト》の最終形態です。
順に効果を見ていきましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1705061351823-vFDHTk8DhR.png?width=1200)
《ロージア》は性能面で《セイントローズ》と大きな差はありません。
3コストのドラグハートも選択肢とできる代わりにブロッカー化する効果を失い、打点が下がった相互互換カードです。
ただし、一つ大きな違いがあります。
それは種族にドラゴンを持っていること。
これによって《ドラゴンズ・サイン》の対象となり、《セイントローズ》と天地の差を生みます。
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強力な置物である《ヘブンズ・ヘブン》は1ターンでも早く着地させたいカードのため、これによって早期に出すハードルが大きく下がることになります。
《セイントローズ》と違ってブロッカーを得ないために《ヘブンズ・ヘブン》の龍解には貢献できないものの、早出しのメリットと比べれば些細な点です。(一応、《ドラゴンズ・サイン》の効果でターンはじめまではブロッカーとなれる)
当然このあと紹介するドラグハートを出すのも強力で、【白単天門】を躍進させるカードとして期待されます。
3コストのドラグハートを出す方は、今弾で登場予定のSA付与のドラグハートと相性が良い効果です。
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《ロージア》をSAにすることができ、白単色からのSA生成を可能としてデッキの対応力を上げます。
これでも十分なのですが、ドラゴンサーガの次とその次のシリーズでは攻撃に反応した踏み倒しギミックがメインとなっていきます。
5コスト以上の光のドラゴンの攻撃時に反応する強力なカードがあり、その登場時には《ロージア》も環境上位に躍り出ました。
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デュエプレの実装ペースであれば27~28弾あたりで実装予定となるため、ND環境での共存があると考えられます。
マナ武装時の盾を守る効果は、TCGと違って《ロージア》のみが持つ効果となったものの、攻撃自体を中止することからW・ブレイク以上もまとめて止めることが可能です。
破壊される効果はこの後見ていくドラグハートと相性が良く、ビートの突破が困難となる耐久力を見せられます。
ただし、攻撃中止は攻撃自体成立しているため、攻撃トリガーや《ガイギンガ》の攻撃回数カウント、「攻撃の終わりに~」という種類の効果はすべて起動します。
あくまで一度だけ盾を守れる、特殊なブロッカーのように見るとよいでしょう。
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《エンドレス・ヘブン》は自軍全体にpigで盾追加を行う効果を付与します。
盾追加の効果は2~3コストに設定されるパフォーマンスの高い効果であり、それが全体に追加されるのはかなり強力です。
ブロッカーはチャンプブロックで2面止めが可能となり、当然トリガーが埋まれば更なる防御も期待できます。
この種の効果は元から持っていると相手側も対処がしやすいですが、急遽出てきたカードで付与されるとなると非常に厄介です。
たとえばトリガーした《ドラゴンズ・サイン》によって《ロージア》からこのカードが出てきた場合、返しのターンでブロッカーを展開しながらウィニーでタップクリーチャーに自爆特攻して盾を増やすという芸当ができます。
息切れしたビートダウンは、これだけで負けが決まり得るほどに堅い動きです。
龍解条件は盾追加とかみ合ったもので、比較的簡単に達成することができます。
注目するべきはそのタイミングが自ターン終了時なこと。
出してから龍解までが自ターン中で完結できるため、制御がしやすく奇襲も狙いやすいです。
この特性だけでも相当強く、クリーチャー面を無視しても優秀なカードと評価することができます。
まあ、その裏面も強力なのですが…
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龍解すると《ネバーエンド》となります。
非破壊耐性だった《エバーラスト》が「ネ」バーになることで破壊と5コスト以下の呪文による非破壊に耐性を持ち、ラストが「エンド」になることで完全耐性となる流れがきれいですね。
ひとつ目の効果はドラゴンの攻撃時に反応するフリーズ効果で、《ダイイングメッセージ》を思わせるものです。
あちらの優秀さは知れ渡っているため、攻撃時のみとはいえドラゴン全体に付与できる強力さは言うまでもないでしょう。
高いパワーを活かした盤面制圧はもちろん、ブロッカーを寝かせて突破口を開くといった使い方もできる、優秀な効果です。
二つ目の効果は前述した通りの耐性で、すべての除去手段に対して機能する強固なものです。
《ヴィーナス・ラ・セイントマザー》と同じくターン終了時まで継続することからも、対処が容易でないカードだということはイメージしやすいでしょう。
採用先は【白単天門】はもちろんですが、無視できない組み合わせが《オウギンガ》です。
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こちらの効果で出せる上限の10コストでありながら完全耐性にブロッカーを無視するタップ効果持ちと、この上なく優秀な呼び出し先となります。
【モルト王】など、《オウギンガ》が着地する構築では優先度の高いカードとなってくるでしょう。
もう一つ無視できないのが《グレンモルト「覇」》の存在です。
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攻撃時に《エンドレス・ヘブン》を出すことができ、《エンドレス・ヘブン》の龍解条件は「相手より盾が多いこと」です。
そのため、《グレンモルト「覇」》の効果を使うためにW・ブレイクを入れないといけないデメリットを、実質的に相殺するということができます。
龍解すれば相手にかかるプレッシャーは強く、サブプランとして強力すぎるほどの選択肢となります。
《グレンモルト「覇」》は23弾環境では目立たないカードですが、今弾登場する【モルトNEXT】で活躍が期待される、注目度の高いパワーカードとなるでしょう。
TCGでは【準赤単】を中心に、【天門】での活躍の見られたカードでした。
【天門】は《ロージア》と《ヘブンズ・ヘブン》の登場でデッキが形となり、後のカード追加によって環境トップの地位まで上り詰め、ついに《ロージア》が殿堂入りしたという経験も持ちます。
【白単天門】は23弾環境でも環境デッキとして存在しており、純粋な強化が入って来るので期待です。
おわりに
3弾に分けられたドラゴンサーガも、いよいよ最終弾です。
ティザームービーに映っていたカードは長期間環境を駆け抜けたものが多く、今なお不動の人気を誇る《モルトNEXT》など象徴的なカードも多くあります。
Xを見ていてもデュエプレのユーザー層はまた少し変化した様子を感じていて、そうだとすればこのカードプールの変化は切って離せない関係にあるのかなと考えたりします。
私も思い出深いカードが多いので、当時を思い出しながらまたこの連載を書いていければと思います。
仕事はだいぶ忙しい時期なので投稿が遅れることはあるかもしれませんが、よければ最後までお付き合いください。
それではまた。