デュエプレ21弾環境考察(NEW)
※全文無料です。気兼ねなく。
こんばんははじめまして。海月です。
書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。
自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。
とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。
以下にて21弾環境の推移と簡単な解説を記録として残していきます。
シーズン終了直後に随時追記予定です。
全体概観
収録内容はE3の後半がメイン。
一部ドラゴン・サーガのカードも収録されており、次シリーズへの導入となっている。
とはいえ、SR以上に占めるドラゴン・サーガの割合は3/10となっており、《世紀末ヘヴィ・デス・メタル》がE3とは関係ない存在であることを踏まえれば、全体としてのE3要素はさほど濃くない。
カードプール全体のまとまりは弱く、当初どのようなデッキが進出してくるかが不透明であった。
リリース前から直後については下記参照。
肌感覚をそのままに書いているので、リアルな記録として見てもらいたい。
その後第一週目のメタの変遷については下記動画を参照。
ここからはそれ以降の変化を記していく。
◆後退組
・【赤青ジャッキー】【シータジャッキー】【黒抜き4cジャッキー】
素直なビートダウンとしては、いずれも後発でカウンター性能を持つ【UKパンク】の下位互換に近い存在となってしまった。
弱点も共通してくる部分がまた痛い。
・【G・イズモ】
【5cゴッド】はほとんど見ないほどになった。
オラクル軸などやグッドスタッフとしての運用は多少見かけるものの、ゴッドをテーマとしたデッキは確立しない。
・【HDM】
緑抜き4色の《パーフェクト・リリィ》と共にワンショットを狙う形が継続して主流。
コントロール力、フィニッシュ力共に決め手に欠き、あえてこのデッキタイプを選択する理由も薄いことから下降傾向。
◆躍進組
・【リースドラゴン】
ビートの基準が【墓地ソース】【UKパンク】となり、速度が低下したことで相対的に地位が向上し、堅実な強さのあるデッキとなっている。
色配分と初動事故のリスクこそドラゴンデッキらしく抱えているものの、《獅子頂龍》《ドラゴ大王》《VAN》の着地がゲームエンドを意味することも多い。
・【UKパンク】
構築が広まり、コンボを兼ねたビートダウンとして確立した。
ビートダウンとしての性能は大きく落ちるものの、《カツドン破》+《ブリティッシュ》からの《UKパンク》によるカウンター力が売り。
ビートに強いビートとしての地位を確立し、他のビートダウンデッキの地位を下げる影響力を持った。
・【アガサ天門】
どの環境デッキともデッキ構造が異なることから、環境が成熟してくる中でメタの一角となりやすい。
基本構造はビッグマナとビートダウンに強く、黒の妨害の入ったコントロールに弱い。
◆新規勢力
・【シータ大王】
ビッグマナの基盤に、環境で刺さりの良い《ドラゴ大王》、それが刺さらない対面を補完する《VAN》を加えた構築。
ダイレクトアタックを決めてのフィニッシュ力よりも、ロックによる実質的な勝利を志向できるほどに環境はクリーチャーコントロールに寄っている。
・【白抜き4cシューゲイザー】
TCGでかつて日本一に輝いた《プロメテウス》《ザビミラ》を加えた構築。
デュエプレの場合は《ヴォルグ》によるLOプランは取れないため、《死海竜》によるフィニッシュ手段を《シューゲイザー》のワンショットプランと兼ねる。
20弾に続いてTCGのようなコントロールプランは取りづらい。
・【赤黒ブルース】
デザイナーズの範疇である赤黒の構築が普及した。
《ブルース》の性質上コントロールに対して強く、《未知なる弾丸》を使えることからビッグマナにも抗いやすい。
環境に刺さりの良い《エンターテイナー》の色とぴたりと会うのも特徴。
引き換えの防御の薄さと《5000GT》以外の決め手の弱さが目立つものの、環境メタデッキとして確立されている。
・【5cミラクル】
【5cゴッド】が瞬く間に後退したことで地味になったが、グッドスタッフ的に組んだ5色デッキも環境で戦うだけの力はある。
ビッグマナ系のデッキが環境上位にいる中で、《ミラクル》による高品質なブーストと色が増えた分の対応力の高さは売り。
色バランスを保つために、どこかに特化した構築をしづらいのは難点。
・【赤白速攻】
カードプールが非常に狭い故にまったく意識されていないものの、構造で言えば有利相性を付ける対面が多いことから、少しずつ環境に入り込むようになってきた。
中途半端なビートダウンには速度で上回り、存在を忘れているようなビッグマナには2トリ3トリでも貫通し得る。
《デュアルショック》型よりは《無重力ナイン》を加えたアウトレイジ型が主流となっている。
基本的な勢力図はビートダウンvsコンボ(カウンター)vsビッグマナ。
図式に表してみると以下のようなイメージになる。
アーキタイプとして、純粋なコントロールは立場が弱い。
だが、デッキとして成立する強度はないものの、ガードが下がって戦術として刺さることから、コントロール要素を取り入れようという色が強くなっている。
環境の行方を左右する要素と言えるだろう。
Tier表で表すと以下のようになる。
16個ものデッキを書いたように、デュエプレの特徴である環境の雑多性にはいっそう磨きがかかっている。
ここに書いていないが、【ワイルドベジーズ】や【ドラゴンフレンド・カチュア】も環境進出の可能性を持ったデッキだ。
突出したデッキがない故の相性ジャンケンのようになっている側面はあるが、未成熟なデッキが多いことからも考えられる通り、可能性は多分に秘められている。
動向は引き続き追って記録していきたい。
注目カード紹介
現環境でさほど目立ってはいないが、十分なパワーのあるカードと、21弾に入って評価の上がったカードを紹介。
こうした評価の機微に敏感になることがデッキ構築やチューニングの上では重要な場合が多い。
なお、既に活躍しているカードについては特筆すべきことがなければ取り上げない。
また、最新弾からリリース順にNDで使用可能な16弾までを書いていく。
・閃光の神官 ヴェルベット
基本的にビートダウン環境であることからタップイン効果は刺さる。
効果の薄いビッグマナに対しては、現在天門の主流である【アガサ天門】が構造有利を取っていることからこれを積む余裕はあると言える。
問題は踏み倒しで出すありきのコストのために、バウンスに対して弱くなってしまうところ。
TCGではSR収録で一定の活躍が見られたカードでもあり、カードパワーは十分にある。
・グローバル・ナビゲーション
《デスゲート》が《デーモン・ハンド》のほぼ上位として使われるのであれば、《ナチュラル・トラップ》のほぼ上位となるこちらは《デスゲート》に並ぶだけのカードと言える。
呪文による除去が減った環境で、緑から撃てることは強み。
エターナル・Ω持ちの《VAN》には効果が薄いものの《ドラゴ大王》を立てて一安心する相手に報いる手段となる。
オマケで使える回収効果の有用性は今更言う必要もないが、効果の性質が全体的に《母なる大地》と似通ってくる点は、本来あちらが使用できない頃に出たカードである点を踏まえると不遇。
・埋没のカルマ オリーブオイル
墓地メタ、受け札、LO回等々これ1枚で持てる役割が多く、カードパワーは高くないもののグッドスタッフ性は高い。
ハンデスの効く環境で最も素直なドロマー軸のコントロールを組んだ際、構造的な弱点となる【墓地ソース】系統への相性を変え得るメタとなる。
オラクルサポートを受けられる点や、5コストなことから《シューゲイザー》の呼び出し範囲内であることもポイント。
・未知なる弾丸 リュウセイ
「銀の弾丸」という言葉が名前にも性質にも合うカード。
7マナというコストの重さと色による扱いづらさでバランスを取っているが、これによって主にビッグマナ系統への相性を変えられるデッキはたしかに存在する。
【赤黒ブルース】はその最たる例。
特にこの21弾環境はビートvsコンボ(カウンター)vsビッグマナという三角形ができている中で、その一角を刺すに有用なカードである。
・宇宙美刃 ミケランジェロ
強さについては20弾環境の【トリーヴァ大地】で実証済みであるが、《UKパンク》や《ジャッキー》など、このカードを踏み倒す手段が拡充された点と、盾仕込みによるカウンターの有用性が増している点で注目度は上がったと言える。
《ドラゴ大王》《VAN》などのロッククリーチャーが強いということは、それを踏み倒す《母なる大地》などのカードも強いということであり、踏み倒すカードを採用した時にはこれも呼び出し先として有力な候補となる。
白で2枚の手札が補充できる点も優秀。
筆者はTCGのカジュアル対戦で使っていた経験があるが、このカードがここまで実践向きになるとは思いもしなかった。
・希望の絆 鬼修羅
何度も名前を出している《ドラゴ大王》や《VAN》を早期着地させる手段の一つとして注目すべきカード。
今回《プロメテウス》が実装されたことで、《プロメテウス》→《母なる大地》と繋がって出せる8コストのクリーチャーは軒並み実践的な早出し方法が増えたと言える。
このカード自身《母なる大地》で出し入れすることによって効果を複数回使えるシナジーがあり、登場以来環境入りはしていないものの追い風が吹いている。
・悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス
かつて【4cメンチ】等ではよく採用が見られたが、《覇》の登場や【刃鬼】の確立以降は採用率を大きく落としていったカード。
後発の《エンターテイナー》の倍のコストという点はかなり痛いが、トリガーからのカウンターがテーマになっている環境では再び光る性能となってきた。
《エンターテイナー》と違って、《カツドン破》からの《ブリティッシュROCK》とのバトルで負けない点は評価できる。
同じトリガーケア役として《覇》や《ダイハード》が強敵ではあるが、強みが増している事実は直視しておくべきである。
・天頂の精霊ワテライオ
当然早期に出るとゲームエンド級の《獅子頂龍》が呼び出し先になる。
pig持ちであることからバウンス等破壊以外に弱いのは当然だが、ビートが一定数いる環境で最低限ブロッカーとしての役割を持つことができる。
また、《瀧のマジックマ・ショー》が出たことでマナカーブを繋げながらの自壊+ドローが可能であり、放置するリスクは大きくなった。
侮っていると痛い目を見せられるカードである。
・勝利のガイアール・カイザー
《ジャッキー》のシンパシー元潰しや、《G・イズモ》のサポートとして使われる《インガルピア》潰しとして出番が増えた。
それらのデッキが落ち着いてき、ドロンゴーを持つエグザイルが増えてきた環境では《勝利のプリンプリン》の方が価値が上がっているか。
とはいえ、長らく減っていたシステムクリーチャーキラーとしての本来の出番が増える期間があった。
「私に任せろ」という台詞がよく合っている。
・ドラゴンフレンド・カチュア
マイナーデッキの類は抜けないものの、《ダイハード》が加わって殺傷力が向上した。
《カチュア》→《永遠リュウ》or《メテオライト》→《カチュア》シールド攻撃時に《ダイハード》を出せば、計2枚の焼却を伴いながらワンショットを見込める。
もちろん弱点も多分に含んだデッキではあるが、環境にコンボやビッグマナが増えた中で、相対的に地位が向上した。
何なら環境デッキリストに加えても良いほどに実力のあるデッキとなっている。
・母なる大地
・マナカーブを繋げながらこれを拾える《プロメテウス》が登場し、
・踏み倒しに適応したロッククリーチャーが強い環境で、
・リンク前の《G・イズモ》を除去できる可能性があり、
・ビッグマナ基盤が苦手とする《アガサ》の数少ない対処札
と、立ち位置の良い条件が大小様々に存在している。
もちろん、受け札としての運用でも【ジャッキー】【墓地ソース】【UKパンク】あたりの《クロック》を狙い撃ちが可能。
元々登場以来静かに暴れているカードではあるが、今弾で少々その色が変わったことを再確認しておくべき。
・陰謀と計略の手
《執拗なる鎧亞の牢獄》も同様で、実質的な破壊耐性を持つエグザイルクリーチャーへの対処札として有用な場面が増えている。
《ロビー》や《ブータン》に当てた場合は、エグザイル主体のデッキが基本ターン1のカードプレイになることからも実質的にEXターンを取っているに近い。
ビッグマナに対するサイキッククリーチャーへの刺さりも当然期待できる。
盤面が更地の場合にもハンデス札として最低限使え、腐りづらい優秀なカードであることを改めて認識しておきたい。
・魂と記憶の盾
乱暴に言えば、今環境はとにかく破壊以外の除去手段に脂が乗っている。
先ほどの《陰謀と計略の手》も同じ理由で評価が上がっているが、こちらはドロンゴーを許さなければ墓地も肥やさせない点で差別化される。
特に《ロビー》などに対して使用した場合にドローで有利交換が取れたり、《テスタロッサ》や《アリス》のcipを再利用される恐れがない点は強み。
少しずつ使われるようになってきた《ブルース》も安全に処理することができる。
4コストは決して軽いとは言えないが、今注目すべき除去カードの一枚である。
・超次元ガロウズ・ホール
呪文による除去の価値が上がっているのはこれまでに述べた通り。
バウンスという手段は《吸い込む》でもある程度足りているが、こちらはサイキックの展開ができる。
特に《勝利ガイアール》によってロックを一時的に解除しながら打点を叩き込める点は、このカードの強い個性と言える。
《G・イズモ》の対処なども一時しのぎながら可能。
もとよりグッドスタッフ性の高いカードではあり、《ブラック・ガンヴィート》がND落ちによって出せなくなった点は痛いものの、色が合うならば常に候補に挙がる強さはある。
・聖隷王ガガ・アルカディアス
このカードが弱かったことは登場以来一度たりともないが、最近は主な採用先である【ドロマーエイリアン】の後退によって見る機会は減っていた。
しかし、警戒されなくなった時ほど刺さる性質もまた、多くの人が身を以て知って来たものである。
現環境、どうしても《クロック》は目の上のたんこぶとなるが、流行りの《カツドン破》をはじめとした幅広いトリガーケアに加え、ビッグマナ系統にも強く刺さる効果と打点は売りになる。
無理なく出せるデッキであれば、いつでも有力なフィニッシャーとなるだけの可能性は秘めたカードだ。
・大神砕シンリョク・ガリバー
カウンターが鍵となる環境で、攻防一体の性能を発揮できる貴重な特性を持ったカード。
進化元も緩く、応用して《ミルザム》のデメリットを打ち消すことなどに使うこともできる。
光のカードしか仕込めない点は制約になるものの、《スーパー・エメラル》の出世する環境で《ホワイトグリーン・ホール》が殿堂入りを喰らっているのであれば、頭の片隅に残して損はない。
・西部人形ザビ・バレル
単体としてのカードパワーは低いものの、ブロッカーとハンデスで二重にビートダウンに干渉する性能は完結性が高い。
デスパペット種族が活きて【ブルース】の採用候補とでき、《激天下シャチホコ》からの蘇生も可能。
ビートとコンボに一定の優位がある環境で、耐久と妨害を兼ねるこのカードは腐る場面が減った。
弱点のマッドネスは永遠リュウくらいだが、《ブルース》などの墓地から利用される可能性のあるカードには注意。
ヨミカップ最終TOP100
UKパンクカップ最終TOP100
環境デッキリスト
記載順はデッキの成立降順。
リストの作成には上記最終TOP100の公開者をはじめ、日ごろTwitter上で情報公開して下さる方々や、note等記事を書いて下さっている方々ものを参考にしている。
また、環境の趨勢については下記BEANS様のサイトを、デッキリストの作成にあたっては画像からデッキコードの発行を行えるCoco様の下記PictDeckerを活用させていただいている。
多方面に心より感謝を。
赤青UKパンク
ビートに強いビートであり、キルターンは遅めなもののカウンター力とトリガーケア力を両立している。
《カツドン破》+《ブリティッシュROCK》のパッケージと、アタックチャンスから投げられる《トンギヌスの槍》はこのデッキならではの強み。
速度が足りないためにビッグマナ系統とハンデス系の妨害に弱く、弱点性質を見てもコンボデッキに近い。
ジャッキー
赤青と黒抜き4c型が主に存在。
《ジャッキー》の単体性能とデッキパワーは高水準であるものの、環境的立ち位置は良くない。
可能性は次弾以降の大きな環境変化に託す可能性があるだろうか。
G・イズモ
構築は未だ不定形だが、5cと白黒オラクル基盤のものが見られる。
デッキタイプとしての存続も危ういほどだが、《G・イズモ》自体の性能の高さから可能性は捨てきれない、といったところ。
苦戦すると思われた《UKパンク》が形になってきた一方で、こちらは定まることがあるか。
リースドラゴン
《ヴィオラソナタ》《獅子頂龍》《ドラゴ大王》《VAN》など、いずれもゲームエンド級の大型フィニッシャーを多数搭載している。
順調なブーストから盾を残した状態でそれらの着地ができると、どの対面に対しても優勢に持ち込めるほどに強力。
足回りの安定と受けの両立が難しい弱点はドラゴンデッキらしく残っているが、それまでにもあったデッキは21弾で侮れないレベルに引き上げられた。
シータ大王
俗に言うシータ基盤のフィニッシャーをロッククリーチャーに寄せた形。
呪文コントロールデッキが環境に存在せず、《ドラゴ大王》《VAN》の二種でほぼ全対面を完封可能なことから理に適っている。
刃鬼のパーツが若干専用性に偏る現環境で、グッドスタッフへの方向転換がなされるのは一つ納得のいくところ。
赤黒ブルース
墓地リソースを利用して妨害を繰り出す、まさにクリーチャーコントロールという言葉の合うデッキ。
引退した【MRC】に比べるとフィニッシュ力の格差が大きいとは言わざるを得ないが、デッキ性質は個性が際立つ。
《エンターテイナー》《未知なる弾丸》といったカードを無理なく採用でき、環境メタデッキとしての役割が期待される。
緑抜き4cHDM
一部5cでの構築も見られる。
ドロマー軸のハンデス戦術は環境上で貴重な存在。
基本的に1:1交換を行うことから横展開に弱く、《スパーク》《クロック》系のカウンターに対しても無力な点は重い。
とはいえ、このカラー・戦術で《ヘヴィ・デス・メタル》による急襲が可能な点は強い個性と言える。
墓地ソース
墓地を利用したフィニッシャーの着地と、《キューブリック》のバウンスギミックが売り。
多色の多さを乗り越えて、現環境最も安定したビートダウンデッキと言える。
最近は足止めを喰らうと痛い《ロビー》を抜いて《電脳の女王 アリス》にした構築も増えてきた。
シューゲイザー
《シューゲイザー》のワンショットに加えて、もう一つプランを持つことが志向される。
《プロメテウス》《ザビミラ》を加えた青型が多く、20弾環境で見られた《ヨーデルワイス》の白型も一定数見られる。
祝門
どの対面にも大きな有利・不利が付きづらい特性は健在で、このデッキならではの強みとなりつつある。
コントロールしてからのフィニッシュまでに時間を要し、それまでにトップ解決を許してしまう弱点とは表裏一体。
《ブルース》や《リリィ》など、一部苦手なカードが増えてきたのは懸念事項。
白抜き4cビッグマナ
デッキ性質や立ち位置はこれまでとあまり変わらず。
シータよりもブースト札とフィニッシャーを削る分、黒の妨害札で対応力が上がっている。
環境上に特別不利な対面はないが、ビッグマナの宿命として初動に躓くと苦戦することも多い。
刃鬼
《ダンシング・フィーバー》を入れてブーストに特化したものが増えてきた。
シータが基本となるが、《ダイハード》とベストマッチする《メテオライト》をタッチするものも見られる。
ビッグマナ系統のデッキが複数存在する中、愚直に《刃鬼》を目指すのみでは隙が大きいため工夫が欲しい。
リキッドピープル
《クロスファイア2nd》による大幅な上振れルートを獲得した。
そう易々と決まるものではないが、構築に組み込むだけの価値は認められている。
《エリート》《ジャバジャック》のいずれかも引けない時の出力差が目立ち始めており、緩やかに地位は落ちてきている。
アガサ天門
《アガサ》を早期に出すことでボードコントロールを行っていく、受けとコンボにビート的性質も持つデッキ。
ビートにもビッグマナにも回答を持つことができ、コントロールの立場が弱い現環境では優位性が高まりやすい。
ブーストカードの枚数や種類、《ボルメテウス・ブラック》の枠など、意外にいじれる枠がある。
赤白速攻
【速攻】というデッキタイプの通りが良い状況は長く続いている。
言ってしまえば極端にカードプールが弱い故に誰も警戒していないからだが、この21弾で何枚か強化になるカードが出たのは朗報。
メタゲームに入り込むだけの余地は生まれてきた。
5cミラクル
ビッグマナが一定の地位を保つ環境故に、《ミラクル》で効率の良いブーストを行える5cも環境に戻る兆しが見える。
《ガードホール》を失ったものの、《オラクルジュエル》や《レイジクリスタル》に各種フィニッシャー枠の追加などがいずれも選択肢に持てる。
個性を出しやすく、受けも確保できることからフェア環境に依るならば立場が良くなるか。
ドロマーオラクル
UKパンクカップ序盤から顔を出すようになった。
ハンデスが刺さる環境で、コントロールが墓地ソースに構造不利を取るという弱点を《オリーブオイル》で埋めたデッキとして台頭した。
相性としてはビッグマナ系が若干不利なものの、門系に対しては無類の強さを誇る。
ドロマーカラーのお決まりの弱点としてデッキパワーが高くなく、順調に動けない時や、対面の強い動きに対して呆気なく破壊されることも多い。
おわりに
E3が終わってしまいます。
ちょうどE1が始まったのが1年前ですが、3つに続いた物語ももう終幕かと思うと、時の流れを感じずにはいられません。
その一方で、20弾の記事を読み返したらあとがきで《メイ様》のいる未来の行く末を心配していて、それが結構過去なことに感じられました。
たった2か月前の話とは思えず、これにもまた驚いてしまいます。
21弾で導入が示された、これから突入するドラゴンサーガでは、背景もカードデザインも機軸が少しずつ変わっていきます。
デュエプレでどのように始まり、どのように受け入れられるかはわかりませんが、後から振り返った際に節目の一つとなっているのは間違いないでしょう。
世代交代も日々感じていることですが、私は粛々と記録を遺していけたらと思います。
最後に投げ銭方式で、内容とは関係ない文章を残します。
無理をする必要はありませんが、この記事や過去記事も含め、私の日頃の活動に対して見合う価値があったと思ったらご購入いただけると大変嬉しいです。
いただけなくても、少しでもこの記事があなたの日々の楽しみにつながれば幸いです。
それではまた。
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