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カード能力調整に対する雑感(デュエプレ9弾)

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

さて、今回は2021/6/10のメンテナンスにて調整の入るカードについて見つつ、次期環境について少しだけ考えていきます。

過去に作り手側の意図を考えることが重要という記事を書きましたが、バランス調整はそれが如実に現れるところなので、たくさん邪推していきたいですね。

今回はかなり大胆な内容になっていますが、一つ一つ見ていきましょう。


インビンシブル・テクノロジー

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まさかの3枚目のDP殿堂入りは当初ハズレア扱いされて上方修正まで受けた「テクノロジー」が対象となりました。

正直デッキとしてはかなりの痛手であるため、これまでの『青単テクノロジー』『青緑テクノロジー』『ドロマーテクノロジー』が立ち行かなくなるのは自明です。

『青単テクノロジー』は「ツヴァイ」プランがあったため、ひょっとしたらより「ツヴァイ」に寄せた型で存続可能でしょうか?…さすがに厳しいですかね。

まあ、この「ツヴァイ」プランが規制に至る結構大きなところだと私は感じています。

『テクノロジー』は「テクノロジー」に依存しない勝ち方、サブプランが強すぎたのは少しアウト寄りだったと思います。

『ゲオアガピ天門』がコントロールせずに「ゲオルグ」含めて殴り切るとか、『赤白アポロ』が「アポロ」なしでも高打点や「ボルガウル」で攻めるとか、そういうレベルじゃない強さと完成度が『テクノロジー』のサブプランにはありました。

「ゲオルグ」「クイーン」があった『ドロマーテクノロジー』もこの点は共通していますね。

青を含む多色が盛りだくさんのデッキでも活躍できたのは少なからず想定外だったのではないかと考えます。

もう一つ、遅いデッキに対するメタデッキとして、長きにわたって『テクノロジー』が環境に残る可能性が見えたこともあると考えます。

環境の天井とも言えるでしょうか。

『テクノロジー』の特性は言い換えると”7マナで撃ってターンが返れば勝てる”でもあったため、その性質は強かったと思います。

この点はビートダウンに対する蓋の『ツヴァイ』も共通していますが、『青単テクノロジー』はその「ツヴァイ」も採用しているところは面白いところですね。

若干ありそうなのは、同じ”撃ったら勝つ”タイプのカードとして「バイオレンス・フュージョン」が登場したことも影響しているのかもしれません。

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『ダーツフュージョン』なるデッキは存在しましたが、これで唯一性は高まったと言えます。

そもそも「レムリア」を出したり「ラセン・チャージャー」を出していたあたり、8弾EX環境時点では「テクノロジー」の調整は一切考慮されていなかったと考えられます。

どういう大人の事情があったかは、少々推測には余りあります。

殿堂入り後の活躍は前述したように『青単』を「ツヴァイ」に寄せてわずかに可能性が見える程度でしょうか。

あとはちょっと気になる文言があったところですね。

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ここから何かを推測するのは難しいですが、水文明が得意とするサーチ手段や呪文コスト軽減系、シールド操作の実装も考えられているのかもしれませんね。

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「ロスト・チャージャー」がデッキの最大コストのカードを落とすように効果変更されたことを考えると、後々最大コストの呪文を引っ張るカードが登場してもおかしくありません。

「スーパーエメラル」も出たりすれば理論上1枚でも『テクノロジー』デッキは成立するので、この点を勘案するとまったく将来が潰えたとも言えないですね。

完全に「テクノロジー」を死に札にするのはあんまりだという、希望的観測ではありますが…


連珠の精霊アガピトス

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ついにメスを入れたか、とは誰もが思ったことでしょう。

さすがに8弾、8弾EXに比べれば使用率を落としていましたが、それでも規制をかけてきましたね。

さすがにデッキの1/4ほどを占めてしまうこのカードは構築を縛りすぎるのと、他のカードが環境から消えた時にまた環境に返ってくる可能性を考慮されたのだと思います。

今後の光の3コスト以下のカードデザインにも関わってくるのもあるでしょうね。

ただ、9弾のラインナップを見る限りは「アガピトス」を規制するよりは緩やかな環境撤退を目指していたと思うので、この決断がいかに重いものであるかが伝わってきます。

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変更後の使い道としては「ムルムル」などを採用した『サンゾン』のデッキや、「アマリン」を採用した光入りの『マルコ』、「アシガルピア」を採用した『武者』などで用途が検討できるでしょうか。

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コスト的には2コストを踏み倒せるだけでもそれなりのスペックは維持しているので、カードプールの追加や環境の巡りしだいで十分使われる可能性はありそうです。

この変更による影響の大きかったところで言うと一線級のデッキでは『ゲオアガピ天門』『4cアガピトス系統』は崩壊、『ドリームメイト』『5cカチュア』は痛恨の一撃、『5cミラクル』中~大ダメージといったところでしょうか。

「アガピトス」のいいところでもあった、入れておけばデッキパワーを上げてくれて環境外デッキも戦えるようになる、というのがなくなってしまうのも痛いですね。

本題からズレるのであまり長く書きませんが、度々私が書いているように、”5ターンキルができるか「ヘブンズ・ゲート」を採用していること”が環境で戦うための必須に近い条件でした。

これを打開したのが「アガピトス」であっただけに、その喪失がどのような影響をもたらすかは楽しみでも不安でもあります。

ボードコントロールを志向する場合に別のカードに白羽を立てる必要があるとなると、「ボル武者」も現実的に採用圏内とできそうですね。

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驚天の超人

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本命と言える規制対象でしたね。

公式の出す使用率や勝率は何のエビデンスもないため、信頼に足るとは言えませんが、環境を歪めていたことには違いありません。

4コストになって「運命の選択」から出せなくする変更は私も予測していたことですが、まさか6になるとは思いませんでした。

4コストに下位種の「ガミラタール」がいるだけに、6コストがいかに滅茶苦茶な調整かがわかりますね。

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おそらく「アルバトロス」で使う道も含めて完全に用途を絶ったのでしょう。

だから今後のカードデザインに関わるような能力のカードは作るべきでないと「アルバトロス」発表時の解説記事で愚痴ったのですが…まあ文句を言っても仕方ないですね。

一応、これでたとえデメリット持ちでも「アルバトロス」から容易にT・ブレイカーを出すのはタブーという基準が見えてきます。

今回「アガピトス」も手が加わったわけですし、今後の教訓としてもらいたいです。

使われることはほとんどないと考えられるため、「ガルバロス」並のハズレアになってしまったとも言えます。

8弾EXは「テクノロジー」の規制によって「レムリア」も価値を落としましたし、もし紙だったらとんでもないパック価格の暴落を起こしているかもしれませんね。

裏を返せば、調整によって補填が効く今こそ、エレナスキンを求める人は8弾EXを購入すべきなのかもしれません。


超鎧亜キングダム・ゲオルグ

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「ボルバルザーク」を除けば、デュエプレ史上随一の派手な効果を持ったカードかもしれません。

かなりの弱体化がなされましたが、「ゲオルグ」2体が並べば無限攻撃可能なデザインは踏襲しています。

一挙に地味な効果となってしまったものの、タップキルやパワー、色基盤など、活躍できる余地は少なからずありそうです。

環境レベルのデッキで考えた時に実際に活躍していたのは『ゲオアガピ天門』『5cカチュア』や新星の『ドロマーテクノロジー』程度ですが、広く見るとこのカードを採用したデッキ、このカードによってデッキパワーを維持して成り立っていたマイナーデッキもたくさんあったんですよね。

「アガピトス」が枠と引き換えにデッキパワーを上げていたなら、「ゲオルグ」は色と引き換えにデッキパワーを上げていたとも言えそうです。

このあたりは「ボルバルザーク」にも共通してくるので、構造化するほどに強さが透けて来るのは規制に達するレベルであったことの証明だと感じます。

タップ効果が弱体化したことで、ようやく同種の効果を持った「アルグロス」の活躍も見えるかもしれませんね。

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前回上方修正されてからも目立った活躍はないだけに、ここで入れ替わりのように見かける機会が増えればドラマでしょう。

余談ですが、「アガピトス」だけならともかく、「ゲオルグ」まで取り上げられた『ゲオアガピ天門』は運営の想定外に強かったのだろうと結論付けられそうです。

前の記事で”そこまで奇抜なデッキでないにも関わらず強すぎる”ということを書きましたが、結果は結果ですね。


今後の環境について

これだけ手を加えられると「わからん」と言うのが正直なところです。

それでもND目線で考えていくと、調整の影響が全くなかったという点で言えば『ガントラビート』は無難なデッキの一つでしょう。(近頃は「大和」抜きも増えたため、『ガントラ大和』から『ガントラビート』に名称を改めました)

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デッキ構造がトリガーが厚いビートダウンというフェア戦術を取っているため、大きく不利をつけるデッキが登場しづらいのは安定性と言い換えられますね。

同じく影響を受けていない『緑抜き4cゲートサファイア』や『緑抜き4cドルバロム』も一定のシェアは保つと考えられます。

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ただ、この辺りは環境がビートダウンによると苦しくもなるので、構造の変化は迫られるかもしれませんね。

ビートが増えると素直な対策手段は『天門』なため、「ザーディア」や「バルホルス」を採用した『4c天門』の形も復権の可能性が見えます。

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それこそ「サンゾン」は極端なほどビートダウンをメタれる構築のため、ここにきて表立った活躍もし始めるかもしれません。

さらに考えていくと、ビートにある程度耐性を持ちつつトリガーをケアでき、重いデッキにも対処可能な『白青メカオー』は期待が高まっています。

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7弾で登場した「超神星」要するデッキはいずれも同じ性質を持っており、かつ蓋となっていた「アガピトス」が規制された以上、『アポロ』『ツヴァイ』も少なからずシェアを伸ばすだろうと考えられます。

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このあたりが台頭するとまた復権してくるのが『除去コントロール』系統ですね。

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過去の画像を転用してきたので『赤黒ドルバロム』ですが、緑抜きの4色以下で台頭することは大いにありそうです。

特に「ジャック・アルカディアス」が強力なカードで、上記の盤面準備をするデッキのいずれにも有効なため、コントロールでは白入りが必須に近いとも言えます。

こうしてメタが回るとまたコントロールに強いビートダウンが台頭して…というところで、ある程度環境の変遷は描けそうですね。

その他、調整によって「アガピトス」を失った『5cミラクル』はいよいよ「アガピトス」抜きでもビートダウンに対抗できる型が確立し、9弾の看板デッキとなるかもしれません。

同じく「アガピトス」を失った『ドリームメイト』も「竜極神」や「アルバトロス」を採用した『デアリ(黒赤緑)』型があったほか、「ヘブンズ・ゲート」を採用した『ドリメ天門』もあったため、形を変えて環境に残る可能性は大いにあります。

「パンダ」と同コスト帯で差別化が求められる「マルコ」も、前述したように「アガピトス」を上手く使える可能性を持ったデッキだけに期待されます。

…と雑感を語ったところで、総合的にキーとなりそうなのは、最初に書いた際立って苦手対面がなく、安定性を兼ね備えた『ガントラビート』と『白青メカオー』、重いデッキでは『ドルバロム』でしょうか。

『ガントラビート』は意外にも「メフィスト」「クイーン・アルカディアス」「ロイヤル・ドリアン」など、メタ要素を積むこともできるため、まだまだ研究は進んでいきそうです。

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まずはここを意識したデッキ選択をしつつ、新デッキの開発にも取り組んでいきたいですね。

新弾リリース以外でこれほど環境が変わることはないため、まずは新しい環境を楽しんでいければと思います。


おわりに

前回の調整が3/25だったため、約3か月で新たな調整が来ることとなりました。

期間の割に大規模な規制を最大レアリティに対して、しかも1枚はプライズ化していたとなると、かなりのイレギュラー対応と言えそうですね。

あまりDCG界には詳しくありませんが、よほどないケースかと思います。

とは言え、来る変化にあれこれと言っても仕方ありません。

つい先ほど書いていますが、やってくる新しい環境を楽しんでいきましょう。

いつかは来ると思っていた調整がやっと発表されたので、心置きなく環境考察記事の準備にも取り掛かれそうです…

それではまた。

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