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新カード解説③(デュエプレ23弾)

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

23弾の新カードの考察第3弾です。

2弾はこちらをどうぞ。

指標はこんな感じ。

9~10 環境トップレベルのキーカード。
7~8 優秀。環境でもよく見かけるレベル。
5~6 悪くはない。デッキや環境次第で使われる。
3~4 環境外。地雷枠や限定構築向け。
0~2 見なかったことにしていい。

基本的にはグッドスタッフ性とカードパワーを焦点にしているため、コンボ前提のカードはこの評価の限りではありません。

また、評価はするものの、用途の紹介や背景ストーリーでの活躍を適宜織り交ぜていきます。

それでは以下、本題です。


熱血提督 ザーク・タイザー

事前評価:5

TCGからの変更点は、呪文・クリーチャー以外のカードタイプにも反応するようになった点です。

すっかり当たり前のマッドネスの形式になりましたが、TCGと違って《オール・イエス》や、ドラグハートによるハンデスにも反応するのは小さくない強化と言えます。

コストや2打点なところを見ても、《ザークピッチ》と比較される性能です。

こちらはドラゴンをすべて回収できるので、ヒューマノイド爆を拾える点や、NDでも使える点で差別化されることとなります。

…《ザークピッチ》って本来はアーマード・ドラゴンとファイアー・バードを拾う効果だったんですよ。

デュエプレでドラゴンに強化されたことで、遥か未来に出てきた《ザーク・タイザー》が下位互換のようになってしまいました。

ドラグナーを擁するヒューマノイド爆を拾える点を強みとして打ち出したいですね。

ただし、同じコストには既に《永遠リュウ》や《グレンリベット》といったゲームを決めてしまうほどのマッドネスも存在します。

こちらを使うのであれば、手札補充ができる点で差別化する必要があるでしょう。

ティザームービーには大型のハンデスカードも見えていたので、活躍する目は十分に考えられます。

競合がいるなかでも、一定の評価のできるのがマッドネスというカードの性質だと改めて思わせてくれるカードです。


暴君の悪魔龍 デストロキール

事前評価:5

TCGからの変更点は、以下。

・「クリーチャー1枚を手札に戻しても良い。その場合~」となっていたテキストが、「その後~」に変わった
・耐性にあった「自分のクリーチャーが1体もいなければ~」という条件がなくなった代わりに強制になった

1点目について、デュエマでは「その場合」と書かれたテキストは、それが実行できないとその先の効果も実行できません。

つまり、A「その場合」Bというテキストは、AがBの条件になっているということです。

これが「その後」と書いてある場合は、Aが実行できなくてもBの実行ができます。

そのため、このカードはTCGでは墓地に回収対象がなければ破壊効果が使えませんでしたが、デュエプレでの実装によって必ず使えるようになりました。

性能はコスト換算すると、墓地回収(2コスト)+確定除去(5コスト)で、計7コストの動きを出た時・攻撃時に使えるものです。

耐性は強固とは言え手札消費が多く、悪用される恐れもある点を見れば少し物足りないスペックだとはこの時点でわかります。

多色化するとはいえ、より強力な性能を持った《ヴィルヘルム》と比べるとやはりカードパワーは低いと言わざるを得ないです。

ただし、種族に目を向ければ【アガサ天門】での活躍を考えることができます。

破壊効果だけでも必要十分なことは《サンダー・ブレード》が示しており、そこに墓地回収効果が付いてくるのは《デッド・リュウセイ》と競るだけの効果だと言えます。

AD中心に、今後も【アガサ天門】が環境級であるならば見かける機会はあるでしょう。

TCGではイマイチな評価を受けたカードでも、デーモン・コマンドであれば可能性を見出せるのは妙なところです。

また、余談ですが《ベルリン》が場にいて、手札が2枚以上ある状態で《デストロキール》が除去を受けると、耐久しつつ墓地回収を行う無限耐性になると思われます。

歪んだ裁定の一つですが、おそらくこのままなのでしょう…

もう一つ余談を書くと、漫画ではこのカードの正体はなんと《グレンモルト》の父・《グレンリベット》です。

謎の人物にドラグハートの実験台とされ、この変わり果てた姿で《グレンモルト》と対峙する…という悲しいエピソードがあります。


爆剣・チャージャー

事前評価:5
FT:モルト!さっさとパワーアップして、二本とも使いこなしなさいよ!――爆熱血 ロイヤル・アイラ

デュエプレオリジナルカードとして登場しました。

ドラゴン・ドラグナーをサーチにいくチャージャーであり、この後紹介していく7コストのカードを探しに行くデザイナーズカードです。

対象が限定されることから、《ライフプラン・チャージャー》と比較すると効果の質・コスト共に泣けてくる性能をしています。

赤のサーチ・ブーストカードという点で、最もブーストを得意とする緑とは差別化する必要があります。

最も大きな意味となるのは、マナゾーンに赤のカードを置けるということ。

要するに赤のマナ武装達成を補助しやすいということであり、この後のカードがマナ武装5を持つことからも貢献度は高くなります。

このカードを唱えるのに赤マナが必要なことから、これを使う=赤マナが2枚以上確定するということです。

3コストの赤のチャージャーから繋ぐ場合は3枚の赤マナが確定するので、マナ武装の達成はかなりしやすくなるでしょう。

デザイナーズでの使い方が内定しているので一定の評価はできますが、やはり5コストで一切盤面干渉せず、既存カードの劣化であるカードパワーの低さと悠長さはなかなかに目立ちます。

あるいはそのデッキでも非採用となりかねないほどなので、動向は要注目です。

デザインの観点から推測すると、4コストでは《グレンモルト》に繋がるサーチである点が恐れられたのでしょうか。

3コストでは3枚見るでも構築次第で成功率が高すぎて、1枚では切札を探しに行くコンセプトが弱すぎます。

結果として5に落ち着いたのかなと見えますが…難しいですね。


怒英雄 ガイムソウ

事前評価:8
FT:ワシの怒りに応えられる奴、出てこいや!

TCGからの変更点は、マナ武装が7から5になった点です。

手札から火文明の非進化クリーチャーを無条件に出す、強力な踏み倒し効果を持ちます。

ぜひとも狙いたい10コスト前後のカードには、1枚でゲームを終わらせる力を持ったカードも多いです。

《鬼丸「覇」》や《G・メビウス》も優良な候補ですが、メインとなってくるのは今弾の目玉となる《グレンモルト》の上位種です。

詳細はこちらが公開された時に譲りますが、一枚でゲームに勝つ性能が極めて高いカードとなります。

10コストを7コストで出せることになるので、実質的に《フェアリー・ギフト》以上の効果で早出しが可能です。

TCGでもこの組み合わせがメインの【モルト王】は赤単や準赤単のコントロール気味に組まれ、環境入りする強さを持ちました。

登場当初は赤マナ武装7が無謀過ぎて低い評価のカードでしたが、一転して値の張るカードへと変貌を遂げています。

この後紹介するカードも調整によって適した呼び出し先となるので、デュエプレでも十分な活躍が期待できるでしょう。

その他では手札に戻る性質を利用する使い道もあります。

《ヴィルヘルム》は後々【準赤単】のデッキで環境入りしてくるものもあるので自然と候補にでき、《鬼修羅》は《ドラゴ大王》のサーチ+踏み倒しなどを一枚で行えて強力です。

《モルト王》の前では霞むのは否めないですが、使い方の一つとして想定しておく価値はあるでしょう。

まだまだ現役の《永遠リュウ》を出して、SA2点を2体並べる動きなんかも覚えておきたいですね。

呼び出し先が環境入りする限り、常に相方として見られるカードになると考えられます。


暴龍事変 ガイグレン

事前評価:8.5
FT:ドラグハートの力に取り込まれたモルトは、ガイグレンとなり暴走を開始。圧倒的な力で、敵も味方も次々と破壊していった。後に言う暴龍事変である。

TCGからの変更点は、マナ武装が9から7になった点です。

あとはVicでなくなったことで、《鬼修羅》から出せなくなってしまったところですかね。

背景ストーリーでは《グレンモルト》が《ガイギンガ》に取り込まれた姿です。

暴走する《ガイグレン》を、《マッカラン》とその師匠である《フィデック》が立ち向かい、《グレンモルト》を救い出します。

肝心の性能は、その暴走を模したかのように無限攻撃とパワー上昇を備えています。

トリガーで止まらない場合はブロッカーも乗り越えてとどめを刺しに行けるもので、突破力は非常に高いです。

選ばれた時の効果は《ガイギンガ》を模したものですが、死に際に爆発するが如き派手な全体除去で、相手がトリガーで選ぶ際の抑止力にもなります。

最低限全体14000火力となるため、相手の場をほぼ確実に空にすることができるでしょう。

対面によっては《ガイギンガ》のエクストラターンにも勝るとも劣らない、強力な耐性効果です。

TCGではマナ武装9の条件があまりに重く、《ガイムソウ》からマナ武装7の《モルト王》を出す方が普通に使うには強力でした。

このカードは構築の好みで1~2枚採用されるといった感じで、環境によって時折結果を出す構築に採用されたものの、なかなか《モルト王》のように主流となることはなかったです。

デュエプレではマナ武装の軽減が入ったことで、【赤単】であれば《ガイムソウ》から出すことで最速5ターンで走り出せるようになりました。

構築としては3コストチャージャー→《爆剣・チャージャー》→《ガイムソウ》という動きをメインとして、《モルト王》と《ガイグレン》を計6~8枚程度採用し、残りをトリガーで埋めるような感じでしょうか。

【赤単】の特徴として、意外に受けが厚いことが挙げられます。

現在でも《鬼スナイパー》《天守閣 龍王武陣》《紅蓮の太刀》などがありますが、より強力な赤単用のトリガーも来れば選択肢は十分です。

マナ武装のコストだけでも《モルト王》と同じ土俵で戦える扱いやすさになるため、期待がかかります。

《グレンモルト》関係のカードが軒並み活躍する中、このカードだけは地味だったので、デュエプレで認められる強さとなってくれればと思います。


おわりに

《デストロキール》は当時闇単のスーパーデッキが発売されていて、その改造として使っていたカードでした。

ドラゴンサーガの闇の高レアカードは「ドラグハートに絡まないと弱い」という言説もあるくらいの扱いを受けるのですが、よく活躍してくれた思い出深いカードです。

この頃は友人の【黒緑Bロマノフ】も時代錯誤ながら使っていて、《バベルギヌス》で蘇生して《バベルギヌス》を回収する動きに病みつきでした。

《ガイムソウ》は強くなった時に高騰してしまっていて、あまり遊べなかったカードですね。

《ガイグレン》は《コートニー》の染色によってマナ武装を達成する【薫風武装】で使っていましたが、パックのハズレ枠扱いされていたこともあってなかなかに友人から嫌な反応をされるカードでした。

今回のマナ武装緩和の強化で、表立った活躍ができるようになるといいですね。

よければ次回の④もどうぞ。

それではまた。

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