デュエプレ22弾環境考察(NEW)
※全文無料です。気兼ねなく。
こんばんははじめまして。海月です。
書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。
自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。
とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。
以下にて22弾環境の推移と簡単な解説を記録として残していきます。
シーズン終了直後に随時追記予定です。
全体概観
G・イズモカップ終了前
概況は以下動画を参照。
G・イズモカップ最終TOP100
上記動画後の変化としては、【5cサイクリカ大地】の躍進が大きな変化をもたらした。
【トリーヴァ大地】に「サイクリカ大地」のギミックが追加され、《ヴィルヘルム》によって加わった赤と黒を更に活かす形で《リュウセイ・ホール》や《HDM》、《ガチンコ・ジョーカー》などが入って来たものである。
【トリーヴァ大地】のコントロール力がより強まったもので、穴がないとは言えないものの、より幅広い対面を見ることが可能となった。
ビートダウンに対する構造的な強さも健在であり、【墓地ソース】【グレンモルト】といったデッキは向かい風となっていく。
その隙を突くように躍進したのが【白抜き4cビッグマナ】。
【5cサイクリカ大地】同様に「サイクリカ大地」のギミックを採用するが、こちらは振り切った構築をしているが故によりコントロール力が高い。
こうして【ビートダウン】→【白抜き4cビッグマナ】→【5cサイクリカ大地】→【ビートダウン】…といったメタ構造が最終的に出来上がる。
脇はワンショット型コンボの【シューゲイザー】と【ドラゴンフレンドカチュア】、堅牢な受けを持つ【青黒祝門】や【赤青UKパンク】、不動の人気を誇るビッグマナの【シータ刃鬼】、そして22弾新規勢力で多くの対面と五分に戦える【白単サザン】で固められた。
その他、【ドロマーゴッド】や赤と白をタッチした【リキッドピープル】などの活躍も見られ、多様性に富んだ環境だったと評価できる。
ただし、主に「サイクリカ大地」を筆頭としたゲーム体験の評価については賛否が分かれるものとなった。
結果として、10/26に《母なる大地》の下方修正を中心としたバランス調整の実施が決定する。
10/26バランス調整以降
発表後に考察動画を投稿している。
あまり大きな影響はないという見立てであったが、実行されてからの所感も基本的には変わらない。
五英雄の中で環境で見るようになったのは《ガイゲンスイ》を加えた【グレンモルト】。
《フェアリー・ホール》で《チャブル》×2を出した後に《ガイゲンスイ》を出すと、必殺のコンボとなる。
ただし構築を偏らせる必要があり、環境の中での存在感はそう大きくなっていない。
《シール・ド・レイユ》は枠の都合・ゲームレンジの観点から【白単サザン】での採用は控えめ。
ただ、マイナー寄りではあるものの一定数見られるようになった【白青天門】などで採用が見られる。
他は《デカルトQ》がADも含めて【トリーヴァ大地】で稀に見られるといったところ。
総評として、上方修正による環境変化は小さい。
しかし、この影響の小ささは下方修正の方にも当てはまる。
《母なる大地》が8コストとなったことで【白抜き4cビッグマナ】での採用はメジャーではなくなったものの、【5cサイクリカ大地】(以下【5cサイクリカ】)はリペアされて今なお環境級の活躍を見せている。
よってバランスは変わったものの、顔ぶれとしては調整前と後で大きな違いは出ていない。
環境デッキの相性をまとめてみると以下のようになる。
その他には【ドラゴンフレンドカチュア】、【ドロマーゴッド】、【白緑ゴッド】、【ドロマーオラクル】、【5cミラクル】、【白青天門】、【黒抜き4cメンチ】【黒抜き4cドラゴン】などが存在。
環境は非常に雑多で、抜きん出て強力というデッキもなく、些細な理由一つで環境情勢が変わる難しい環境となっている。
最後まで動向は注視していきたい。
ガイギンガカップ最終TOP100
大きく【5cサイクリカ】【クローシス墓地ソース】【リースシューゲイザーモルト】【白単サザン】の四強環境となった。
それ以下のデッキを見ても、21弾以上に非常に雑多で勝ちづらい環境であったことが窺える。
その中で、
総合力No1の【5cサイクリカ】
絡めての使える中速ビートの【クローシス墓地ソース】
ワンショット型ビートダウンの【リースシューゲイザーモルト】
メタコントロールの【白単サザン】
がそれぞれの分野で最も秀でていたと言える。
それ以下の入賞デッキは、この四デッキの下位互換といった趣が強い。
大きな構造が見えてくる、割合素直な結果となった。
しかし、細部まで見ていけば入賞数の少ないデッキが四デッキの下位互換にならないよう試行錯誤した形跡も見られる。
サイキックの終焉とドラグハートの誕生となった環境で、その締めくくりとして悪くない結末になったと感じる。
注目カード紹介
現環境でさほど目立ってはいないが、十分なパワーのあるカードと、22弾に入って評価の上がったカードを紹介。
こうした評価の機微に敏感になることがデッキ構築やチューニングの上では重要な場合が多い。
なお、既に活躍しているカードについては特筆すべきことがなければ取り上げない。
また、最新弾からリリース順にNDで使用可能な17弾までを書いていく。
・龍覇エバーローズ
というよりは《不滅槍 パーフェクト》の方であるが、龍解条件が4体となった強化は非常に大きく、呼び出すこのカードのカードパワーを大きく上げている。
《グレンモルト》までとは言わないものの、横並べのできるデッキの汎用フィニッシャーとしてもっと使われて良いスペックがある。
《エバーラスト》が《ガイギンガ》とに対して非常に有効なカードであり、それと同じ速度で出せるという点も見逃せない。
・聖歌の翼 アンドロム
【白単サザン】での候補として。
正直、筆者はこのカードがほとんどまったくと言っていいほど採用されていない現状に当初驚いていた。
3コストの枠が最上の《コッコルア》とブーストデッキを牽制する枠に寄っているためだが、盤面の取り合いと《リュウセイ・ホール》の火力で除去されないパワーを長所とするこのカードも非常に優秀。
環境の移ろいの中でメタ対象が変化した場合、いつ採用が主流となってもおかしくない。
・獅子頂龍 ライオネル
10/26に調整が実行されたが、《母なる大地》による《ヴィルヘルム》の使い回しが蔓延る環境で、《ヴィルヘルム》が強制効果なことから除去にリスクを持たせるカードは一律で新たな付加価値が生まれていた。
《ABYTHEN・カイザー》などはその筆頭であったが、このカードも極めて強力な単体性能を持ったカードが新たな性質を持ったという意味で挙げておく。
《母なる大地》を使うデッキでは、1枚でも採用する価値のあるカードであった。
・不敗のダイハード・リュウセイ
こちらも大地サイクリカギミックが流行る中、《ホワイトグリーン・ホール》の使い回しに対する回答札として注目された。
10/26の調整によってメタ対象がいなくなったものの、主な採用先の一つだった【シータモルト】では《ボルバルザーク・エクス》や《バトリベンジ》との強いシナジーが健在なことは見逃せない。
専用的な使い方がされてきたことで迷彩されていたが、そもそもが高いグッドスタッフ性を持ったカードである。
【グレンモルト】筆頭にビート環境に寄るのであれば、不敗効果も強力に作用する。
・無限皇 ジャッキー
シータカラーの【グレンモルト】の構築は、21弾初期に見られた【シータジャッキー】に通ずる部分がある。
呪文を動きの起点としたデッキは一定数存在し、このカード自体のカードパワーが高いことから候補となる。
トリガーには無力だが、一度立てた後で次ターンで《グレンモルト》を投げ、挟撃的な攻め方をするのも悪くない。
当然21弾環境から影も形もないほどに消えてしまっただけに、課題も多いが、注目すべきとは言える。
・飛散する斧 プロメテウス
各種ホール呪文に匹敵する性能であることは、これまでにも【シューゲイザー】や【ビッグマナ】系で使用されてきたことからわかる通り。
今弾で《バトリベンジ》が登場し、サイキックを展開することに対して明確なリスクが生じた。
このカードは
・《エクス》に繋がる
・《ガイハート》龍解のための打点になる
・《オチャッピィ》や《バトリベンジ》を拾って相手の動きの牽制ができる
と、新たに帯びてきたプラス要素が多い。
もちろん多色である点や、ホールより汎用性が低い点は否めない。
だが、ドラグハートの出現によって超次元ゾーンが狭くなる中、差別化できる点が増えてきた。
・栄光の翼 バロンアルデ
自然のブースト入りのデッキが環境に多い点や、相性の良い【白単サザン】が登場したことは当然として、緑なしでブーストできる点に改めて注目する必要がある。
特に【天門】系で環境に報いようとする際には検討しても良い。
攻撃こそできないものの、除去する価値が低いからこそ《不滅槍》の龍解に寄与できるということもある。
《不滅槍》はTCGで【天門】での採用が見られたため、今後【天門】の復権があれば注目したい。
・埋没のカルマ オリーブオイル
そこまで大きく強さが変わったわけではなく、むしろ見る機会は減っているかもしれない。
だが、トリガーのチャンプブロッカーという点では《ガイギンガ》の攻撃を防げるカードとして、念頭に置いておく必要がある。
先ほどの《バロンアルデ》にも共通するが、トリガーのブロッカーというのは意外に貴重な存在である。
・暴走龍5000GT
【グレンモルト】や【ビッグマナ】系統のデッキの存在感が強く、サイキッククリーチャーがを軸にしたデッキが多くなってきた。
パワー5000以下の点でも【グレンモルト】を筆頭に刺さりが良く、もちろん《クロック》も封じられる。
このカードの存在によって、【墓地ソース】が環境上位に入るNDでは《クロック》が実質的に【墓地ソース】の専売特許になっている側面もある。
かつて大きく不利を付けた【トリーヴァ大地】に対しても、《ホワグリ》が1枚となった今、《プリン》を封じるこれを絡めて突破できるシーンが増えた。
弾を重ねる毎にその色が変わる、強力でいて面白いカードである。
・イズモ
現環境ではトライリンク時に《ガイギンガ》を上回るパワーが評価点であり、《クラフト・ヴェルク》の対ビート力も光る。
《インガルピア》が絡んだ際の動きは読みづらく、初見殺し性能も高い。
若干のパワー不足は否めないものの、ゴッドリンクによる選択肢と環境変化がカタログ以上の強さを発揮するカードとなっている。
・電脳の女王 アリス
22弾で生まれた新たな役割としては「呪文を墓地に落とす」ということが加わった。
元よりリソースを失わないアタッカーでありながら、見れる範囲や仕込み要因として抜けた強さを持つカードではある。
【墓地ソース】をはじめとしたビートダウンメインで採用されるカードではあるが、それ以外のデッキでも採用する意味は大きい。
TCGでは遥か未来のカードであるが、それだけのことはある。
・ガチンコ・ジョーカー
《特攻人形ジェニー》がND落ちしたことで、環境からハンデスを扱うデッキは一気に数を減らした。
ビートダウンにおけるマッドネスの採用率は高くなく、それでいて《5cサイクリカ》のように後ろに寄せたデッキもそこそこいる。
中量級としては最も汎用的なこのカードは、相対的に有効な場面は多い。
中盤以降を逃すと撃つタイミングの難しいカードになるが、対面側にも常に使用を警戒させる一枚である。
・ボルメテウス・ホワイト・フレア
まずビートを受けるのに際してスパーク系のカードの必要性が高い。
その上でこのカードはモードによる汎用性と、スパーク系の基本コスト6よりも1小さい強みがある。
加えて色も赤を含んでおり、ビートダウンの地力を底上げした《グレンモルト》と同色である意味は非常に大きい。
役割が定まりがちなこの手のカードは、色基盤になるというだけでも評価を上げる要因となる。
・希望の親衛隊ファンク
《ガイハート》の龍解貢献役として《チャブル》の採用率が上がっており、それを一掃できるカードは軒並み再注目を受けた。
これは常在であることから後続を牽制することもでき、採用率の上がっている《青銅の鎧》や《ホルモン》もまとめて処理できる。
コントロール性質の高いカードではあるが、色が合うのであれば採用候補にするだけの価値を帯びてきた。
・モエル 鬼スナイパー
《グレンモルト》の対策として使用されるようになったのはTCGと同じ。
デュエプレでは【白単サザン】に対しても有効なカードとして役割が増えている。
また、《ガイゲンスイ》を採用した【グレンモルト】では貴重な赤のトリガークリーチャーとしても注目されている。
ビッグマナからビートダウンにまで採用できる、高い汎用性のカードである。
・光器セイント・アヴェ・マリア
《シューゲイザー》を止められることが評価されたように、同じパワー7000の《グレンモルト》を止められる点が再評価された。
《ヨーデル・ワイス》から出す場合の耐性付加も言うまでもなく強力。
《5000GT》を出されても生き残ることができ、【墓地ソース】対面では警戒能力と併せて重要な戦術となる。
【シューゲイザー】が【グレンモルト】を含むビートダウン対面への相性を良くする理由の一枚である。
・ブーストグレンオー
《オリオティス》を乗り越えて除去が可能なことから、《勝利ガイアール》や《サンダー・ティガー》と明確に差別化できるようになった。
4コストホールも含めたほとんどのホールに対応しており、ハンターなことから《リュウセイ・ホール》《ヨーデル・ワイス》からも出せるのがポイント。
ただし、《ボルシャック・ホール》の採用も増えてきた中で火力過剰という場面も多い。
環境を見ながらの調整ができる点に超次元の最大の強みが見られる。
・時空の英雄アンタッチャブル
・選ばれず
・2体同時展開できる
という点が《ガイハート》の龍解条件にマッチしており、評価を大きく上げるようになった。
これのために【グレンモルト】における《リュウセイ・ホール》の価値は若干下がっており、《エナジー・ホール》《ボルシャック・ホール》《フェアリー・ホール》といった基本ホールカードの再評価も起こした。
本来は「超次元ゾーンを圧迫し、サイキック・クリーチャーを追いやる」ドラグハートの登場によって、近頃は使用率の低かったサイキック・クリーチャーが再出世するとは面白いものである。
ある意味で環境を根底から動かしたと言える、22弾環境のMVPカードの1枚。
環境デッキリスト
記載順はデッキの成立降順。
リストの作成には上記最終TOP100の公開者をはじめ、日ごろTwitter上で情報公開して下さる方々や、note等記事を書いて下さっている方々ものを参考にしている。
また、環境の趨勢については下記BEANS様のサイトを、デッキリストの作成にあたっては画像からデッキコードの発行を行えるCoco様の下記PictDeckerを活用させていただいている。
多方面に心より感謝を。
グレンモルト
大きくシータ、リース、赤緑型が存在。
基本的な思考については下記を参照。
5cサイクリカ
《母なる大地》が規制を受けても健在であり、相性的にもデッキ性質的にも上位に残るだけのポテンシャルは未だ有する。
テンプレートも固まり切っておらず、調整のし甲斐のあるデッキとなっている。
同型とビッグマナ対面が引き続き課題。
白単サザン
22弾発のデザイナーズデッキ。
妨害・ドロー・トリガーケアなど多数の戦術を持つのは一定の強さを持つデッキの証拠。
とはいえ、《サザン》への依存度が高めかつ先手後手による安定度の大きさは課題として抱えている。
赤青UKパンク
登場時より採用カード枠いっぱいの戦術が搭載されており、可変性は小さいと思われたデッキ。
だが、環境の変化の中で《シューティング・ホール》や《エナジー・ホール》、《爆鏡ヒビキ》などを加えた形が台頭してきた。
プレイ難度の高さは相変わらず目につくものの、カウンタービートという個性は強い。
墓地ソース
《オタカラ・アッタカラ》が加わり、序盤の動きと《クロスファイア》の着地安定性が向上した。
ビートダウンの一つの結論と言えるほどの盤石さは備わっていることは、【グレンモルト】との相性関係で一つ示すこととなった。
今後パーツのND落ちを経験していくが、デッキとしての強度は高く、将来性もあると言える。
シューゲイザー
《グレンモルト》が加わる形はTCGから踏襲されたものであり、デッキとしての攻撃力は大きく向上した。
色バランスの不安は若干残るが、中速ビートダウンとしては【墓地ソース】に並んで平均点の高さを出すデッキとなっている。
純正の【グレンモルト】を使う場合は、この二つのデッキにどう差を付けるかがポイントと言えるほどである。
白抜き4cビッグマナ
《母なる大地》の調整後はそちらは抜けた。
元よりグッドスタッフ構築であったため、コンボの一つを取り上げられたところでさほど痛手とはなっていない。
今後もビッグマナデッキの代表として、環境に居続けると予想される。
シータ刃鬼
【白抜き4c】からは妨害が抜け、安定性が増したという点は以前までの環境から引き続き変わらない。
《鬼スナイパー》や《オリーブオイル》を入れて、環境に合わせたチューニングがしやすい点も共通。
22弾に限って言えば、《ダイハード》の強みが増してきたことが特徴として挙げられる。
リキッドピープル
かつての環境トップであった元の【青単リキッドピープル】からはずいぶんと遠いデッキとなってきた。
今でも並みの中速ビートダウンよりも0.5歩ほど前を行く速度は健在で、それが最大の強みとなっている。
ビッグマナ系の勝率を上げるために《バトリベンジ》を入れたものや、より赤を増やして《爆鏡ヒビキ》などを採用した構築、《オリオティス》を加えたものなども時折見られる。
青黒祝門
【赤青UKパンク】に並ぶ受けデッキの定番。
【白単サザン】という重い敵が登場したものの、ビートダウンに対しての強さは折り紙付き。
相性が比較的はっきりしたデッキという性質は一貫しており、メタゲーム次第で再び存在感を大きくする可能性は持っている。
おわりに
なかなか時間が取れず、途中バランス調整も入ったことでいつもよりも遅い投稿となってしまいました。
情報としての価値は落ちてきているので、記録としての側面が強くなったと思います。
途中貼りましたが、グレンモルトの記事などを別途上げているのでやさしく見ていただけると幸いです。
転職をしてから初めての新弾になりましたが、ゲームを楽しむことも記録をまとめるのも、思いのほか大変でした。
最後に投げ銭方式で、内容とは関係ない文章を残します。
無理をする必要はありませんが、この記事や過去記事も含め、私の日頃の活動に対して見合う価値があったと思ったらご購入いただけると大変嬉しいです。
いただけなくても、少しでもこの記事があなたの日々の楽しみにつながれば幸いです。
それではまた。
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