デュエプレ23弾環境考察②(NEW)
※全文無料です。気兼ねなく。
こんばんははじめまして。海月です。
書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。
自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。
とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。
以下にて23弾環境の推移と簡単な解説を記録として残していきます。
シーズン終了直後に随時追記予定です。
23弾は途中で「LEGEND OF PLAY'S 2024」と「燃えよ覇闘のドラゴン魂」が追加されて大きくカードプールが変化したということで、追加前と後で別の記事にすることにしました。
追加前については下記をご覧ください。
全体概観
やはり23弾環境は不完全だった。
そう言わんばかりに、「LEGEND OF PLAY'S 2024」と「燃えよ覇闘のドラゴン魂」の追加によって環境は大きく変化した。
具体的に影響を受けたデッキとしては、
・【モルト王】に《ジョニーウォーカー》と《バーニング銀河》と《ガイオウバーン》
・【赤単ヒューマノイド】に《コダマンマ》
・【UKパンク】【祝門】に《スーパー・エメラル》
・【墓地ソース】に《グレンニャー》と《アツト》
などが挙げられる。
特に強化が著しかったのは【モルト王】で、《バーニング銀河》と《ガイオウバーン》による防御力の向上がデッキパワーを押し上げた。
小回りを利かせる《ジョニーウォーカー》の追加も大きい。
カウンター要素を持ったリミットデッキの一つとして、環境の中心と言えるデッキに成長した。
5ターンキルのルートを持ちながら厚い受けを擁することから、生半可なビートダウンでは先に攻め落とすのが難しい。
対策は【モルト王】を貫通するよりも受ける側に移り、各種門系のデッキが開拓されていく。
フルパワーになった【祝門】に加え、新たな方向を模索された【天門】が揃って環境へ帰って来た。
【天門】は23弾前期の【白青天門】から始まり、次第にドラグハートを活かす【白単】の型が普及した。
【祝門】は超次元の衰退で《陰謀と計略の手》の刺さりが悪くなったことから青黒で組む意義が弱まり、盾を仕込める《エメラルーダ》と《リュウセイ・ホール》の不在によって維持しやすくなった《ヴォイジャー》を交えたドロマーが主流となっている。
また、受けの役割として忘れてはならない、サイクリカカップで1位を輩出した【UKパンク】も現役だ。
構築はより複雑さを増し、受けビートの特異性が一層光りを見せる。
これら手札コンボ系の遅いデッキの台頭の中、抑止力として働くのが《タイガニトロ》の大型ハンデスを持つ【黒単ワルボロフ】だ。
構築は着々と最適化され、コントロール性能の高さで環境を構成する重大な役割を担う。
マッドネスの採用を定着化させた主要因でありながら活躍する様は、高いデッキポテンシャルを示す何よりの証拠だろう。
同じ観点から環境初期で多く見られた、《ガチンコ・ジョーカー》を扱う【白抜き4cビッグマナ】が後退していったことも、それを裏付ける一因だ。
こうした環境の中、ミッドレンジ系のデッキが勝ち星を積み上げるには一工夫求められるようになった。
【赤単ヒューマノイド】はその先方として、各種メタクリーチャーを駆使した独特な攻め方を売りとする。
メタ要素は弱まるものの、爆発力と押し付け、そして種族を売りとする【白単サザン】も徐々に環境へ戻って来た。
それぞれ独自の強みを武器に、受けに回るデッキたちに立ち向かっている。
そうした中、ビッグマナの分野では遅いデッキに構造有利を付ける【シータ刃鬼】が広い対面を見られるようチューニングされていった。
刺さりの良い《VAN》を切り札に添え、《弾幕》《聖地》ギミックを採用した形もしばしば見られる。
このように、環境の大きな括りは
・耐久型ワンショットの【モルト王】
・受けデッキの【天門】【祝門】【UKパンク】
・コントロールの【黒単ワルボロフ】
・メタビートの【赤単ヒューマノイド】【白単サザン】
・ビッグマナの【刃鬼】
といったレンジが後ろに寄った構造となっている。
真っ当なビートダウンがやや不遇ではあるが、環境全体で少なくとも5種類の異なるタイプが存在し、環境バランスは比較的良い。
多彩さの中に隙が無いわけでもなく、
・並みのビートがダメなら一段階ギアを上げる【赤白速攻】【赤単速攻】
・受けと継戦力を売りとする【白青MAS】【青緑MAS】
・独特なコンボ戦術で翻弄する【青黒シューゲイザー】
・安定ビートダウンの定番【墓地ソース】
・安定性に加えて上振れも持つ【リキッドピープル】
・ND環境最後にして緑単軸の強化を受けた【ワイルドベジーズ】
などのデッキも陰で活躍を見せ始めた。
デッキの流行りは細かに変化しており、前線を走るプレイヤーにとっては最後まで動向から目が離せないだろう。
このカードプールにおけるたった一度のシーズンであるオウギンガカップの記録を、ここに残しておきたい。
オウギンガカップ最終TOP100
前述していたような、常にメタが回り続ける中で終わりを迎えた。
環境終盤の肝だったデッキは【青黒サインシューゲイザー】と【赤単速攻】。
どちらもこの記事執筆視点では目立たない存在であったため、ここだけ切り取ってみても変化を感じ取ることができるだろう。
全体の構図としては、やはり【モルト王】が中心であり続けた。
入賞数が少ないからと言って、決してこのデッキが弱かったということはない。
もう一週間、あるいはもう1,2日長かったり短かったりしただけでも結果は大きく変わり得たと言える。
下記のBA予選の分布は、その論を補強するエビデンスとなるだろう。
開催時期とBA的水物感をを考慮すると、ある程度納得のいく結果。
【ヘブンズ・ゲート】が気持ち多く、【ヴィルヘルム】が多すぎるという印象で、【ウェディング・ゲート】と【サザン・ルネッサンス】が思ったよりも少なかった。
オウギンガカップの終わりに、もう一度予選をやってみたらどうなるだろうか?
そんな妄想をしてみるのも、カードゲームの環境を追う楽しみだと筆者は感じる。
たくさんの記録を残してくれた、偉大なプレイヤーたちに感謝を。
環境デッキリスト
記載順はデッキの成立降順。
リストの作成には上記最終TOP100の公開者をはじめ、日ごろTwitter上で情報公開して下さる方々や、note等記事を書いて下さっている方々ものを参考にしている。
また、環境の趨勢については下記BEANS様のサイトを、デッキリストの作成にあたっては画像からデッキコードの発行を行えるCoco様の下記PictDeckerを活用させていただいている。
多方面に心より感謝を。
モルト王
前期の記事でも書いたことだが、構築はその先も一向に定まらなかった。
これを書く環境末期にてようやくブレの幅を小さくすることはできたが、それでも超次元ゾーン含めてメインで5枚前後の揺れが人によってある。
プレイングの介在しないビッグムーブと調整の機微が混在する、珍しいデッキタイプとなった。
赤単ヒューマノイド
《リンクウッド》の枠が《コダマンマ》に替わり、《爆鏡ヒビキ》が加わってメタビート性質が一層強くなった。
前弾までとは大きくプレイ方針が変わっており、単純なビートダウンとは括れない多彩さがある。
黒単ワルボロフ
《ゲンセトライセ》の採用が固定化され、《シバカゲ斎》の採用も目立つようになってきた。
後手3スタデッキの弱みは今なお残るが、門系デッキへの比較的素直な回答デッキである。
構造不利を取る【墓地ソース】の立場が危ういこともあって、最も環境で安定して戦えるデッキタイプの一つ。
白単サザン
【赤単ヒューマノイド】と【黒単ワルボロフ】の登場に押されたが、受けデッキ台頭による環境バランスの変化の中で巻き返しを見せて来た。
《メダロス》の採用がちらほらと見られ、《バロンアルデ》や《DNAスパーク》と入れ替える構築も見られる。
天門
白単と青白の構築がそれぞれ存在。
同じアーキタイプながらにコンセプトは大きく異なり、【天門】というデッキの面白さを見出せる。
両方に採用される《エメラルーダ》と《シール・ド・レイユ》のカードパワーにも注目するべきだろう。
UKパンク
引き続きラッカカラーでの構築がメイン。
ビートデッキは減少傾向なものの、それらに軒並み優位を付ける個性が光る。
ハンデスコントロールをされる【黒単ワルボロフ】とビート速度が間に合わない【刃鬼】には不利寄りだが、構築やプレイの工夫で改善できるデッキ強度は持ち合わせている。
墓地ソース
《アツト》《グレンニャー》が再録されたことで従来の構築に戻ることができた。
ただし、環境は受けに寄っており、素直に殴るビートダウンデッキは立場が悪い。
デッキポテンシャル自体は高いため、基本構築から大きく外してみるのも手。
刃鬼
《リュウセイ・ホール》の抜けた穴を埋めるカードが見つからないまま、以前からの劣化のような形でも環境に残っていた。
環境終盤となって《弾幕》《聖地》のギミックを搭載した型が一定数見られるようになっている。
《VAN》の刺さりに注目し、これを増量した無色4枚体制の構築も多い。
白抜き4cビッグマナ
【刃鬼】に比べると構築の自由度は高くなったように見られる。
《サイクリカ》《バイス・ホール》なども有力な候補であり、使用する際は細かなチューニングが求められる。
環境序盤で《ガチンコ・ジョーカー》が目立ちすぎたためか、対策される流れにあった。
祝門
《スーパー・エメラル》がND落ちしたことでドロマーの流れになったが、年末商品で再録されても引き続きドロマーが主流となっている。
サイキックが激減したことで《陰謀と計略の手》は優先度が下がり、《ヴォイジャー》による爆発力が重視される形となった。
【黒単ワルボロフ】【白単サザン】などの大敵がいる一方で、有利を付ける対面も多い極端さは健在。
速攻
盾仕込みによって中速ビートが苦しい環境で、《エメラルーダ》で仕込まれるより先に攻め落としに行ける速攻は一定の強みがある。
カードプールは貧弱なものの、《DJ・ショー》が使用できるようになったのは大きい。
今後のカード追加によって大きく化ける性質を持つ。
おわりに
サイクリカカップ終了後にカードプールが変更され、一か月と少々の短い期間でしたが深みの感じられる環境だったと思います。
私自身が以下の有料記事を書いたように、腰を入れてやっていたことも影響しているのかもしれませんが。
デュエプレの周年や年末年始を挟む中で、色々と考えることが多かったです。
自分の中でいくつか踏み切った行動を起こしたのもありますが、今年もデュエプレを楽しむための滑り出しができたと感じます。
2024年も、楽しい趣味の一つとして活動と記録を続けていきたいです。
今回は投げ銭箇所は設定しません。
ですが、もしこの記事や過去記事も含め、私の日頃の活動に対して見合う価値があったと感じた場合は、上記の有料記事をご購入いただければと思います。
1/31までの売り上げは全額「令和6年能登半島地震」の復興支援団体へ寄付いたします。
いただけなくても、少しでもこの記事があなたの日々の楽しみにつながれば幸いです。
それではまた。
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