新カード解説⑥(デュエプレ22弾)
こんばんははじめまして。海月です。
書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。
自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。
とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。
22弾の新カードの考察第6弾です。
⑤についてはこちらをどうぞ。
指標はこんな感じ。
9~10 環境トップレベルのキーカード。
7~8 優秀。環境でもよく見かけるレベル。
5~6 悪くはない。デッキや環境次第で使われる。
3~4 環境外。地雷枠や限定構築向け。
0~2 見なかったことにしていい。
基本的にはグッドスタッフ性とカードパワーを焦点にしているため、コンボ前提のカードはこの評価の限りではありません。
また、評価はするものの、用途の紹介や背景ストーリーでの活躍を適宜織り交ぜていきます。
それでは以下、本題です。
巨鯨目 クジゴジラ
事前評価:4
紙からの変更点はパワーが1000下がり、ブーストが強制になった点です。
TCGではドラゴンサーガの次の革命編というシリーズで出たカードのため、だいぶ先取りして収録となりました。
そのためか、そう派手な性能でもないのにパワー低下の修正を受けています。
ジュラシック・コマンド・ドラゴンには連鎖的にマナからクリーチャーを出す効果群がいるため、それで減るマナを補完するための収録なのでしょう。
【鬼流院刃】における《躍喰の超人》のような役割を担えます。
まあこれが実装される前に《刃》が調整されてしまいましたが…
コンボ性質な点を見ると打点が高いことよりもトリガーがある方が嬉しく、加えてジュラシック・コマンド・ドラゴンのデッキが一度展開したら勝負を決めに行きそうな点を見ると、このブースト効果も活き辛いです。
中盤出しても1~2ブーストで役割を終えてしまうので、あまり使われるカードではないと思われます。
野生設計図
事前評価:5
FT:「野生の力を!」「みんなでそろって!」「ゲットしよう!」――冒険妖精ポレゴン&霞み妖精ジャスミン&天真妖精オチャッピィ
紙からの変更点は、トリガーを得た代わりに回収対象が自然限定となった点です。
《設計図》の派生カードで、他のカード同様に条件を満たした際のパフォーマンスは3コスト3ドロートリガー付きとかなり良いです。
コスト的には2枚のヒットでも相応で、公開する代わりにトリガーを得て1枚見れる範囲の広がった《エナジー・ライト》と考えれば十分強いと言えます。
問題になるのは対象が「自然」に限定されてしまったこと。
自然はブーストによって目的のマナまで早期に到達することを目指すことが多く、ドローがさほど求められない場合が多いです。
コスト3というのも、2ターン目に動けていなければドローより面展開やブーストに充てたく、2ターン目にブーストしていれば4コストのカードを優先して使いたくなります。
加えてクリーチャーを多くした構築が求められるところにこのカードが呪文で、それも構築上でコストをバラけさせる工夫が求められるとなると、越える必要のあるハードルは少なくありません。
パフォーマンスとしては悪くないカードのため、ぴたりとハマる構築が運良く見つかれば候補とはできるでしょう。
連鎖類大翼目 プテラトックス
事前評価:5
紙からの変更点はありません。
緑の連鎖の1枚で、コストとしては最も軽いものとなります。
単体で使っても2面展開は悪くなく、状況に応じた4コスト以下を出せる汎用性もあります。
《ラグマール》はマナを減らさずに除去ができるので相性の良いカードです。
このカードはこの後紹介していくカードのコンボの最中に出されることが多くなるため、そこに除去を挟めるのは注目すべき点です。
他、先に公開されていた召喚ができない《ジュラピ》を打点として出すのも悪くありません。
二つ目の効果はスレイヤーの自然版といった感じで、除去耐性のようにも機能します。
《復活と激突の呪印》は相性が良く、墓地のこのカードを蘇生させて展開するのも、場のこのカードと強制バトルさせて相手をマナ送りするのも選ぶことができます。
難点は今弾ビクトリーの《サソリス》とコストが被ってしまうということ。
後々踏み倒しを行えるドラグハートが出た時にはこのカードはほぼ《サソリス》の下位互換のようにもなってしまいます。
種族やもう一つの効果を上手く活かして差別化したいところです。
連鎖類覇王目 ティラノヴェノム
事前評価:6
FT:ドングリを集める。龍も生み出す。両方やらなくちゃいけないのが辛いところだね。お腹空いたなぁ・・・――龍覇 サソリス
紙からの変更点は多色が出せるようになった点です。
8コストはフィニッシャー級となる激戦区の時代にスペックはあまり高くありませんが、効果によってWブレイカー級のカードを出すことができます。
多色が範囲になったことで《キリュー》を出せるのはかなりありがたいです。
攻撃時も踏み倒せることから追加で6コスト以下を出せ、これ1枚から3体、内2体はSAの展開を行うことができます。
《シューゲイザー》を彷彿とさせるもので、1コスト範囲が広がった代わりにいくつかの制約が付いたと見れば悪くない性能とわかるでしょう。
《ジュダイナ》の龍解条件にも貢献しやすい効果です。
注目すべきは《ガラムタ》が対象となったことで、SA付与とトリガー封殺が同時に出せるのはこのカードの強いアイデンティティとなる可能性があります。
これを活用したコンボについては後ほど。
TCGでは《ミステリー・キューブ》のクリーチャー版が登場した際に、それを使い回す用途もありました。
今回多色が出せるようになった調整はそこそこ大きく、8コストに見合うだけの動きをすることも難しくなさそうです。
とはいえ、コンボ的な使い方が基本になるので採用デッキは狭いと考えられます。
仁義類鬼流目 ブラキオヤイバ
事前評価:6
紙からの変更点は、タップインができるようになった点です。
名前からもわかる通り、《鬼流院刃》を模した能力を持ちます。
cipと攻撃トリガーの差は大きいですが、2コスト軽くて自己完結性の高い能力を持っている点は評価できる性能です。
調整前の《刃》と違い、攻撃誘導はターン1の制限がないので、場に留まる限り相手の攻撃を無限に受け止めることができます。
この防御性能はバカにならず、《刃》さながら複数並ぶことがあれば乗り越えられない対面も出てくるでしょう。
とはいえ、8コストで出たターンに攻撃誘導をするだけでは心もとないです。
出たターンに即攻撃する方法や、他のクリーチャーから踏み倒して防御に使う工夫が求められます。
幸い、前者に関してはドラゴンであることからSA付与手段はいくつか考えることができます。
後者についてはこの後紹介するカードがワンショットや大量打点を並べる中でこのカードを出せるので、コンボの隙を埋める性能として期待ができます。
ターンが返ってくればこのクリーチャーの攻撃トリガーからの踏み倒しも狙え、仮にこの後のカードが除去されてしまっていても再展開が可能です。
先ほどの《ティラノヴェノム》とコストは被りますが、レアリティが低いにしてもこちらを優先することも十分あるでしょう。
《デッド・リュウセイ》同様にTCGのSRから大きくレアリティが下げられてしまったカードですが、期待のできる性能です。
連鎖類超連鎖目 チェインレックス
事前評価:7
FT:連鎖類の最大種と思われる古代龍。かの龍の調査に行って、帰還した者はいない。
紙からの変更点は、ターン中同名が出せなくなった点です。
自然のクリーチャーを出した時に、2コストちょうど小さいクリーチャーを連鎖してマナから出していくことができます。
デザインされているのは、先ほどの《ティラノヴェノム》《プテラトックス》を続けて出し、そこからさらに効果で6コスト以下と4コスト以下を出し…といった1ターンで一気に盤面を埋めるコンボです。
《キリュー》を出していれば一気にワンショットを畳みかけることができ…とは言えるのですが、注意なのは効果の処理順です。
デュエプレは
・自身の持つ効果
・他のカードによって付与された効果
の順から処理をするというルールがあります。
つまり、《チェインレックス》→《ティラノヴェノム》→《ティラノヴェノム》の効果で6コスト以下を出す→《ティラノヴェノム》で出したクリーチャーの効果処理→《ティラノヴェノム》分の《チェインレックス》効果が発動して6コストを出す…
といった流れになります。
このカードを絡めたコンボは処理順で誤認が相次ぎそうですね。
《ティラノヴェノム》から《キリュー》を出した場合、その時点で《キリュー》の効果が発動してしまうので、SAになるのは《チェインレックス》《ティラノヴェノム》《キリュー》の3体までです。
そのため、ジャスキルこそ組めるものの、前述した《ガラムタ》を出してから《キリュー》を出すという芸当はできません。
SA化させようとするならば、別の手段を探ることになるでしょう。
こんな案をTwitter(X)でいただいていました。
たしかにこの流れであれば、《ゴーオン》のSA付与が常在で、かつすべてのクリーチャーが緑のドラゴンであることから、ブロッカーがいない限り安全にトリガーを封じたワンショットを叩き込めます。
《チェインレックス》始点で4枚のカードをマナに必要とするワンショットなので、感覚としては《刃鬼》に近くなりそうです。
決まればワンショット性能は相当高く、ほぼ【緑単】として組めることから《エウル=ブッカ》を受け札として詰めるのが強みになります。
上記のコンボパーツに汎用性がないのは気がかりですが、5枚で成立してブーストが得意なデッキの即死コンボはひょっとするかもしれません。
NDで正攻法を組むならば、《ティラノヴェノム》+《キリュー》のワンショットを狙うか、《ブラキオヤイバ》と《サソリス》+《ジュダイナ》を絡めた10→8→6→4の展開で1ターン耐え、次で一気に攻める形ですかね。
これはトリガーケアしていないので、10マナで仕掛ける動きとしては正直微妙です。
かつての【刃ザビミラ】のような攻撃手段と除去効果が絡められれば環境入りは見えそうですが…同じ轍はそうそう踏んでくれないでしょう。
TCGでは独特な効果で注目されたものの、環境入りを果たすのはカードプールが増大したはるか未来でのことでした。
NDでの活躍は難しい寄りの読みですが、ADの研究には期待したいです。
おわりに
《チェインレックス》の調整は処理のややこしさを踏まえると当然と言えるもので、これにデュエプレの盤面上限が加わってかなり弱体化した、かつ「つまらないものにさせられた」と思います。
ただ、そのダメージを《ティラノヴェノム》の方で緩和してきたのは少し面白いと思った部分でした。
《ガラムタ》はTCGでもう少しした頃に使われて殿堂入りを果たしているので、この時期にデュエプレで活躍することがあれば少しドラマがかかりそうです。
この記事が折り返しとなりそうです。
よければ次回の⑦もどうぞ。
それではまた。