見出し画像

幻の天然砂糖、パームシュガーを求めて。カンボジア移住生活🇰🇭

今回はカンボジアの隠れた名産の一つ、パームシュガーをご紹介します。

健康に気を使う方は知っている方も多いと思いますが、白砂糖はあまり健康的に良くないと言われています。

精製された白砂糖は覚醒剤並みに中毒性が強いと言われていて、普通に日本に売られているジュースやお菓子、惣菜やパンなどに沢山使われています。

子供を持つ親御さんは、外で子供が変なお菓子を貰って食べて来ないようにするなど、特に最近気を使っていますよね。

身体に良くないのはわかってる。

しかし甘いものは食べたい。

でも健康でいたいし、子供には良い物を与えたい。

そんなみんなな願いを叶えるべく、僕は天然の甘味料パームシュガーを求めて、カンボジアのKandal州に行って来ました。


田園地帯にあるパームシュガーの原料が取れるパームツリー。

パームシュガーが出来るまで

パームシュガーはパームツリーと言う椰子の木から、甘い汁を採取して、そしてそれを大鍋でじっくりと煮詰めて作られます。

パームシュガーのジュースは、パームツリーの木の上から出ている花茎をカットするとそこからポタポタと滴り落ちように出てきます。

そしてカットした花茎の所にボトルを設置。
カットした所からジュースが青いボトルにポタポタと溜まっていきます。

ジュースがたまったらまた登ってボトルを取り替えるんですが、1日2回、朝と夕方に取り替え作業をします。

シュガーハンターは何メートルもある椰子の木を、何本も次から次へとスルスル登ってしまいます。

子供の頃からこの仕事をしているシュガーハンターのおじさん。

まだ木から落ちた事は一回も無いようです。

本当は今はカンボジアは雨季なので、パームシュガーはあまり取らないのですが、今回は僕の為に特別に付き合っていただきました(^o^)

とれたてのパームジュースを試飲🍹
この時点で既に結構甘いです。またふわっと香るココナッツの香りと、甘さもキツくなく優しい口当たりでとても美味しい。

とれたてのパームジュースを煮詰めていきます。
この時にガスは使用せずに薪でじっくりと煮詰めていくのがポイント。

ガスで煮詰めると味が変わってしまうので、薪で煮詰めるのが一番美味しく出来るようです。

その時の写真がないのが残念ですが、鍋の辺りには甘いキャラメルのような香りがあたり一面に立ち込めて、近所の子供達が鍋のフチについた砂糖をひと舐めしようと集まってきます^_^

僕も子供達にまじってペロリ(^^) 良い意味で期待を裏切る衝撃的な美味さでした。

そして煮詰めきると天然パームシュガーの完成です。なんでも採れたて作りたては市販の物とは比べ物にならないくらい別格です。

甘味もとても繊細で、口当たりはキャラメルのような味がして、めちゃくちゃ美味しいし、後から鼻に抜けるココナッツアロマの香りがたまりません(^ ^)

そして何故かわからないですが、パームシュガーには蟻が集ってこないんです🐜🐜🐜 

そんなこんなで全部で2キロくらいのパームシュガーが完成しました🌟

これだけ作るのに所要時間は2日かかりました。(>人<;)
本当に大変な作業でしたが、普通は出来たパームシュガーはそのまま業者側にめちゃくちゃ安く買い叩かれます。

前は買取価格はキロあたり1ドルでしたが、年々少しずつ値上りはしてるようです。

因みに今回は2.5$で購入させて頂きました。

それでもあれだけ頑張ってキロ300円程度にしかなりません。

そして買取業者は農家からパームシュガーを買い取る際に、その場でパームシュガーと同じくらい白砂糖を混ぜて量を増やします。

カンボジアのマーケットで販売されているパームシュガーの価格は、1キロ1$程度。

普通に考えたら利益ないやん!ってなりますが、それだけかさまししてると言う事です。

如何でしたでしょうか?

まだまだ未知なポテンシャルを持つカンボジア🇰🇭

これからもカンボジアの面白い、深い話を皆さんにシェアしていきたいと思います🌟



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?