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結局のところ…ラニーニャ!?

2025年1月中旬から下旬にかけて、気温上昇が各地で観測された後、日本海側の各地で記録的な降雪が見られた2月。私の住む北海道の日本海側でも、暴風雪による積雪がありました。

1月の気象庁大気海洋部の報告では、ラニーニャ寄りの平常状態という報告でしたが、今月2月10日の最新のエルニーニョ監視速報No.389の2025年1月の実況と2025年2月〜2025年8月の見通しは以下のようなものでした。

エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態と見られるが、ラニーニャ現象に近い状態となっている。

冬の間はラニーニャ現象に近い状態が続くが、次第に弱まるため、ラニーニャ現象の定義を満たすまでには至らず、夏にかけて平常の状態が続く可能性が高い(60%)。

気象庁大気海洋部

【ラニーニャ現象に近い状態】という表現に変わりはありませんでしたが、前回80%だった平常状態の見積もりが、60%に減少しました。12月の速報値が70%だったのに比べると、より低い確率となっています。


北米の気候予測機関によって2月13日に発表された見解は下記の通りです。

La Niña conditions continue, but forecasters estimate a 66% chance of a switch to neutral in March–May. This is looking like a weak and short La Niña.

Climate Prediction Center

ラニーニャ現象は継続しているが、3月から5月にかけては、ラニーニャ現象が中立に転じる可能性が66%あると予測されている。これは弱く短いラニーニャ現象のようである。

という内容でした。ENSOはEl Niño-Southern Oscillationの略で、エルニーニョ・南方振動の変動現象を意味しています。

現状、ENSOアラートシステムの状況はラニーニャ現象注意報。


今年の2月は異例のことながら既に黄砂がもたらされました。そして、もうすぐ3月。風向きも変わって、より黄砂が飛びやすい時期になります。

そして、気温の上昇とともに、野生動物たちは冬眠から目覚め始めます。ここ数年、市街地でのヒグマの目撃情報なども増えているので、今後も引き続き注意が必要になりそうです。暖かくなるのは嬉しいけど、気を引き締めていかないとですね。



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漂くらげ
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