好きな作品紹介〜Loop the loop②〜
こんにちは。海月です。
今回は前回紹介したLoop the loopについてより詳しい内容を紹介させていただきます。
今回の記事ではネタバレの内容もありますのでご注意ください。
LTLの正体と発生条件、脱出条件
ではそもそもLTLの正体についてです。
LTLでは作中では「屋敷幽霊」と紹介されています。
つまり、建造物に人の思い、心残りが亡くなった人の遺恨として建造物に宿り、幽霊となり、そこがLTLとなります。
その心残りというのは本当に小さいものです。毎日のルーティンをこなす前に死んでしまい、ルーティンをこなせなかったことでLTLが発生したり、青色の服が着たかったなどのものもあります。
LTLはそれらのことを代わりに行うことで、その遺恨を晴らしてLTLを消すことで脱出となります。
そしてLTLが発生する条件はその遺恨が残っている場所で現実世界の誰かが死にかけることでLTLが発生します。
発生するとその時周りにいる人や、定員が満たされていない場合、発生中にその場所に近づいた人がLTLに取り込まれます。
発生の引き金になった人は媒介といい、遺恨の原因となった人の幽霊を視認できる状態になりますが、その宿主はLTLの謎解きに干渉することはありません。
LTLでの死亡、ロストについて
LTLは上記の通り、屋敷幽霊という別空間の中なので、その中での死亡は通常の死亡と異なります。
LTL内で死亡しても、その後に誰かがLTLの遺恨を晴らすことで現実世界に帰ることができます。
媒介となった人が死亡した場合は、宿主の幽霊はその時、元々媒介だった人の近くにいた人が見えるようになります。
ただLTL内で死亡して、誰かが遺恨を晴らしても帰れない場合がいくつかあります。
まず一つは定員オーバーです。
例を挙げると、定員が10人のところでMAX10人の人がいたとします。
そこで1人死亡して9人になると定員がひとつ空きます。
そこで別の誰かがLTLに来て再び定員がMAXになった場合、最初に亡くなった人は現実に帰れなくなります。
これをリンク切れ、ロストといいます。
次にLTL内で何か人知を超える力を発揮してしまった場合です。
LTL内にいる人間は実態ではなくLTLと同じようにほとんど霊として構成されているものになります。
つまり、想像次第で高速移動をしたり、空を飛んだりすることができます。
ただそれをしてしまうと、元の自分とかけ離れ過ぎているので、現実とのリンク切れを起こしてしまいます。
最後のロスト条件はLTL内にある特定の場所に触れてしまうことです。
それは全てのLTLにありわけではありませんが、そこに生きている状態で少しでも触れてしまうと無条件でロストになります。
これらの条件を満たさない限り、遺恨を晴らせば現実世界に帰ることができます。
つまり2作目以降は死亡しても生き返れるという前提の元での事件になりますが、それを抜きにして、その穴をついてくる緊張感があります。
それがこの作品の素晴らしい所だと思います。
まとめ
LTLについてざっくり紹介しましたが、この作品はやはり実際に読んでみないとその全ての良さを感じることは難しいです。
最終章がもう間も無く公開されるというポストを見ましたので、僕もかなり楽しみにしています。
正直、全ての作品を一から読むのはかなり時間がかかりますが、この記事を読んで興味を持っていただけた方は、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
では今回もありがとうございました。
次回の記事でもよろしくお願いします。