2023年6月30日、東証グロース市場に上場! クラダシにジョインしてからの3年間を振り返る
こんにちは。クラダシCHROの徳山です。
去る2023年6月30日に、東証グロース市場に上場することができました。
スタートでしかないですが、お世話になった皆さまに心より感謝を申し上げます。
入社してからの3年間と、直近1年間のトピックスについて振り返ってみたいと思います。
#6/30上場記念アドベントカレンダー
株式会社クラダシ、上場しました
2023年6月30日に東京証券取引所のグロース市場に新規上場いたしました。私は2020年7月1日にクラダシにジョインしましたので、ちょうど丸3年ということになります。あっという間だったとも言えるし、長い道のりだったとも言える。いや、長い道のりでした。
去年・一昨年と、1年単位の振り返りをしてきましたが、今回は3年間の道のりとして、ちょっとまじめに振り返ってみたいと思います。
クラダシに来てからの3年間を振り返ってみる
改めてクラダシとの出会い
前職Loco Partnersを退職する際のエントリーは以前のとおりですが、そこに書けなかった要素が「上場」に関することでした。実は、クラダシに人事責任者としての任に就いた2020年7月が、上場に向けた「n-2期」に突入するタイミングだったのです。私自身のキャリアとしてはクラダシが3社目なのですが、1社目は非上場、2社目はKDDIグループ入りという選択を取ったため、上場のプロセスや上場企業で働くということは未体験ゾーンでした。
「0⇒1に近いフェーズを経験したい」「ソーシャルビジネスで成功事例を創りたい」「産官学連携を活かしたビジネスグロースの事例を創りたい」といった想いに加え、手段でしかないものの「上場を果たしてみたい」という気持ちはありました。そういう意味では、あらゆる「チャレンジしたい要素」が詰まっていたのが当時のクラダシでした。
ビジョンを描くことの重要性
株式会社クラダシは私が入社した2020年7月より「n-2期」に突入すると同時に、創業7期目に突入します。事業としては、既に年間数億円の売り上げがあり、利益も生み出している優良企業でした。一方で、エクイティ調達もせずに成長を遂げていましたので、スタートアップというよりも「優良中小企業」だったと理解しています。
そんなこんなで、2年後には上場企業を目指すという「n-2期」に突入していたわけなのですが、まず最初に経営メンバーに提案したのが「3年間のロードマップを描くこと」でした。労務もそうですし、管理体制を整える側面もめちゃくちゃ重要ではありました。一方で、まだ当時は役員と社員をあわせて7名ほどの小さな組織。事業成長の再現性=組織戦略を描くことが極めて重要だと考えました。当時の社内では、「あんなこともやりたい」「ゆくゆくはこういうことも」という会話が飛び交い、新メンバーの私としては伸びしろの大きさを感じるとともに、「誰が」「いつ」「どうやって」が抜け落ちているようにも感じていたのです。まさにそのギャップを埋めるのが人事の役割の一つだと思っています。
詳細をお見せすることはできませんが、経営陣で簡易的なロードマップを、マトリクスで描きました。1年後には会社としてこういう状態を目指す、2年後にはこうなってる、3年後にはこう、と。あわせてそれぞれのタイミングにおける各部門のあるべき姿も言語化していきました。それにあわせて、組織のあるべき姿も描いていき、どういう人を評価し育てていくべきかを定義し、人事制度に落とし込んでいきました。3年経った今振り返ってみると、ちょっとびっくりするくらいに、そのとおりに物事が進んできていました。当時のメンバーで振り返り、ちょっとエモい気持ちになりました。
全社ビジョンや組織ビジョンでもそうですが、各業務においてもそうでした。広報チーム(といっても当時は私含めて2人しかいなかった)で、なんの根拠もなく描いたIPOまでのロードマップもまた、ほぼ描いたとおりになりました。まさか本当に実現するとは思わず引いていた、「IPOの半年前くらいに『カンブリア宮殿』に出演する」というマイルストーンまでドンピシャで実現してしまい、ちょっとびっくりしています。エモい。
何が言いたかったかというと、たとえ朧げであったとしても、ビジョンを描き言葉にして共有することは、チームで前進するにおいてとても重要であるということ。当たり前のことですが、ここまで突っ走ってこれたのはこれに尽きるのではないかと思っています。
余談ですが他社の人事の方とお話していると、あまりにやるべきことが多すぎて仕方がないともいえるのですが、「How」によった会話が多いように感じています。Why、What、Where、Whoと、事業戦略に紐づけて事業責任者たちとビジョンを共有できることは人事として事業成長に貢献する上で、とても大事だなと改めて糧になる3年間だったと振り返っています。
ちなみに上場プロセスにおいて、特に労務関連は論点になることが多いかと思います。弊社においては、寺島先生と吉田先生に大変お世話になり、想像よりもはるかにスムーズに乗り越えることができました。スタートアップの方々で、これからIPOを目指して労務体制の強化を考えている方には強く推薦しますし、ご紹介しますので仰ってください。恩返しとしての宣伝です。
ところで今年もまたいろいろやってみたよ
フォーラム
クラダシが「食」を中心としたあらゆる課題解決に関わっていくための場として設立したのが「食のサステナビリティ研究会」。その活動の大きな一つとして、フォーラムを22年10月に開催いたしました。初めての開催にもかかわらず、錚々たる方々にご登壇いただいたり、オンライン・オフラインあわせて約500名の方々にご参加いただいたり、大成功をおさめることができました。めちゃくちゃ大変だったのですが、過去にとにかくたくさんのイベント企画や運営をしてきたので、あまり動揺せずに乗り切ることができました(担当のみんなは大変おつかれさまでした)
何が言いたかったかというと、「今年もやろうかなと思ってるよ!」ということ。目下企画段階なので、一緒にやりたい、何か発信したいという方、ぜひ巻き込まれてください!
Save Ice Project
森永乳業さんとの対話の中で生まれてきたプロジェクトとして、「Save Ice Project(秋アイス)」を昨年秋に立ち上げ、実施しました。夏に需要が高まり、秋の需要とのギャップが大きいアイスクリーム。そのニーズに応えていくアイス事業者様の難しさを知り、季節に関係なく美味しくアイスを楽しむことを習慣化してもらいたいという想いから実現にいたりました。
上記ランディングページで背景を伝えるとともに、Kuradashiにてオンラインでアイス(42個セット)を買えるようにしたところ、とにかく飛ぶように想像を越えて売れました。
それだけでも狙いどおりではあったのですが、もう1つトライしたことがありました。メディアを通じて多くの方にその事実を知ってもらいたいがゆえに、「アイス1000個入りセット」というのにチャレンジしました。ちょうどコロナ禍の状況に変化が表れ、リモート生活から変わり始めたころ。きっと企業や学校、スポーツチーム、ホテルなど、リアルに人が集まる場が増えるだろうと予想し、その方々に、「(できれば1000人)みんなでアイスを楽しんでもらいたい」ということで、社内外の反対を押し切ってやってみたのでした。
途中、森永乳業の担当の方からもいじられ、言い出しっぺの私自身も正直ハラハラしましたが、結果的には児童養護施設の方々にお買い求めいただくことになり、地元メディアからも取材が複数入り、最終的にはこちらも狙いどおりの取り組みになりました。
このプロジェクトを通じて強く思ったことは、「森永乳業さんが、世の中の先を読み、変革を興していくことを厭わない会社であるということ」です。こうした開拓者精神をもった企業さんと、フードロス問題の既成概念を覆していけるよう、私たちとしても精進していきます(うずうず)
新卒採用はじめました
ここからMVVを中心とした組織カルチャーとともに、大きく組織成長をさせていくフェーズ。まだまだ多くの人数の新卒採用ができる規模ではありませんが、とにもかくにも新卒採用をはじめてみました。そしてなんと現時点で24新卒入社予定が1名決定!あと2名~3名くらい採用できるといいなぁという想いですが、正直まだまだいろんなものは整っていないですし、「我こそがクラダシをソーシャルビジネスの成功事例にしたるで~」(関西弁に他意はありません)という気概のある方には、とても良い環境だと思いますので、ぜひチャレンジしてほしいです!
感謝
なんだかつらつらととりとめもなく書いてしまいましたので、感謝で締めくくりたいと思います。
本当にこの3年間(まぁ振り返れば生まれてから40年間ずっとそうですが)、多くの人に迷惑をかけ、多くの人に支えられて、ここまで最短距離で突き進んで来られました。まだ何も終わってないけど。
まずは家族。いつも私は自分勝手に仕事中心な生活で、夜も帰らない日々を送ってしまっていますが、そんな中でもメンターのように温かく叱咤激励してくれる妻には心から感謝しかないです。また、応援してくれる子どもたちにも本当に頭が上がりません。父の日に長女からもらった手紙に「いつも仕事がんばってくれてありがとう」と文中に2回書かれてた(たぶん大事なことだったのでしょう)ので、ちょっと省みようかなという気持ちになりました。
それから経営陣、社員、インターン生、アルバイトスタッフ、業務委託など関わってくれている全ての皆さま。同僚であり、よき同志であり、よき友人(と勝手に思ってます)に囲まれ、おかげで楽しく過ごせています。いろいろ大変なことはあるけれど、いつもポジティブに、全力で一緒に走ってくれるクラダシチームのことを頼もしく、誇りに思っています。
5月26日の上場承認を社内で発表した日、こんな頼もしい仲間に恵まれていることに、何も返せていない不甲斐ない自分に、なんだか感極まって言葉になりませんでしたが、泣き笑い、充実した日々を送れているのは皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。本当は一人一人にメッセージを書きたいところだけど、それはまた別の機会に。
そしてお取引先の皆さま、メディアの皆さま、人材エージェントはじめ採用にご協力いただいてる皆さま。理想や妄想を言ってばかりですが、面白がっていただいてありがとうございます。まだまだ世に新しい価値を生み出すべく頑張りますので引き続きよろしくお願いします。
誰が船に乗るか
この3年間の事業成長を実現するにあたって、本当に多くの仲間に恵まれました。古くからの友人や元同僚たち、新たに出会ったスーパーな人々。一方で、以前noteにも書きましたが、退職していったメンバーが多くいるのも事実です。ライフステージの変化も伴う中で、そして事業としての成功を維持・拡大しながら、「全員が」「常に」納得感や満足を得ながら働ける環境を構築するのが容易でないことは、長年人事をやってきて身に染みて理解しています。ただ、クラダシが掲げる「ソーシャルグッドカンパニー」を実現するためには、多くの人が働きつづけやすい事業内容や規模に育てていかなければならないと、強く思っています。なので、「あの時こうすればよかった」「こういう仕組みを創っておけばよかった」という後悔や反省は多々あります。そういう意味では、「本当に私自身が船に乗りつづけていいのか」という問いを自らに立てながら、全力でやってきました。その視点で率直に意見・指摘してくれるチームにも恵まれ、自己研鑽に励む日々です。
しかし、いくら背伸びをしてもまだまだ小さな弊社ですので、前例にとらわれず新たな種を生み出したり、大胆な挑戦をしていかなければならないのです。企業経営において「誰が船に乗るか」が重要という話がありますが、アクセル全開に、非連続なグロースを牽引しようという気概のある方々を、まだまだ採用していきたいと思っていますので、気軽にご連絡ください!
最後の最後に
このnoteを書いている最中に、私が新入社員の駆け出し人事だった頃に大変お世話になった小野敏廣さんの訃報が届きました。温かくも、緊張と緩和を引き出す敏廣さんの面接でのインタビューは、いつでも私の目指すところであり、到底辿り着けそうにありません。また、私がザイマックスを退職してからも快く相談に乗っていただき、経営陣との向き合い方、社員との向き合い方についてお話しいただいたことは、一生忘れないです。心よりご冥福をお祈りいたします。人と人、点と点をつなげ、新しいストーリーを紡いでいくこと。誰かから受け取ったものを誰かにまた託していくこと。私の人生のテーマです。
これから、人生で初めての上場企業での経営にチャレンジすることになります。ソーシャルグッドカンパニーとしての真価が問われると思っています。地球環境を含む全てのステークホルダーに価値を提供できる存在になるべく模索していきます。私は主に人事領域を中心に、広く事業推進に携わっていきます。またたくさんの壁にぶつかると思いますが、まぁなんとか楽しくやっていきますので、また遊んでください!
クラダシは採用を強化していきます。
クラダシの事業やサービス、目指す方向性、人、フェーズ、、、etc,
何かしらに共感した方は是非気軽にご連絡ください!
先ずはカジュアルにお話ししましょう!