東証グロース市場への上場!その一役を担ったMDのお仕事
こんにちは。クラダシのCMOの大沢です。
2023年6月30日に東証グロース市場への上場をいたしました。
入社して3年と9カ月、まずは「上場」を目指しクラダシにJoinした私としては、この結果をとても嬉しく思っております。
今までお世話になった皆さまに、感謝申し上げます。
改めて、責任のある企業として、更なる成長を!
そんな意気込みと共に、MDの仕事と実現したいことを書いてみました。
私の話を少しだけ
正直、寄付や社会貢献活動などをやってきた人間でない私、、恥ずかしながら「食品ロス」という言葉も入社前には知りませんでしたw
そんな私も初めて関藤さんにお会いした際にビジネスモデルを聞いて、即入社の決断をしました。決断ポイントの中で、一番大きいのは、
「社会性、環境性、経済性の実現」
株式会社として収益を上げれば上げるほど、社会・環境にいい影響を与えられる。こんなビジネスは他に無いなと。
これは良く商談でお伝えすることですが、寄付などを基に運営するNPO法人では実現できない広く深い活動を継続的に行えることに強く共感しました。
クラダシに入ってみると商品の調達をしているのは2名。2期目から黒字経営をしている優良中小企業のエネルギーはすごいなと思ったのを覚えています。
今まで商社や広告代理店で働いていた私自身も食品業界は初めてですし、バイヤーとして商品を調達する仕事はしたことがありませんでしたが、未経験でも会社に大きく貢献しているメンバーもたくさんいるので、ここでMD部の仕事についてお伝えしますね。
MD(マーチャンダイジング)という仕事
お困り在庫のコンサルティング
通常のバイヤーやマーチャンダイジングの仕事と違い、クラダシの取扱商品は「お困り在庫」です。賞味期限切迫の商品や、食品業界特有の3分の1ルールという商慣習により出荷ができなくなった商品、パッケージに傷がついてしまったもの、箱潰れなど、一般の流通にはのせられなくなり、出口を失った商品となります。
2019年10月1日施行された「食品ロス削減推進法」でも、食品ロスを削減すべく企業にその責任を求めています。
つまり、正規品の購入ではないため、購入価格も指定されたものはなく、一つ一つサプライヤーさまと調整が必要となります。クラダシとして、商品を売り切れず廃棄をしてしまっては本末転倒なので、クラダシの実力値にあった商品の調達(価格・量)をすることを前提に、ロスになってしまう量をより少なくするために、1商品ごとに丁寧に購入検討をしていきます。
クラダシの実力値も年々あがっており、購入できる量が増えてきましたが、全てを買えるわけではないので、「サプライヤーさまの状況にあわせて、その在庫をどのようにしたら、廃棄することなくお金に変えていけるかということをコンサルティングしていく」というのがクラダシのMDの仕事となります。
クラダシでは、上記しているサプライヤーさまのことを食品ロスを一緒に削減していくパートナーということを意味し「パートナー企業さま」と呼んでいます。
パートナー企業さまのお困り在庫を1.5次流通にのせ、食品ロスをより多く削減していくこと。この仕事がクラダシの本業であり、この一つ一つの積み上げが今のクラダシを作っています。
本当にありがたいことに、パートナー企業さまより感謝のお言葉を多く頂きます。それが励みであり、やりがいです。
パートナー企業さまのブランドコンサル
在庫だけではなく、パートナー企業さまのブランディングのお手伝いもMD部の仕事です。SDGsという言葉が浸透した環境下、食品メーカーさまもSDGs文脈でのブランディングが求められています。今やESG投資の観点でも企業価値を最大化させるために必須項目となってきました。
そんな中、クラダシというブランドを使い、各企業さまの課題やニーズを丁寧にヒアリングしていった上で、それぞれに合ったコミュニケーションを作っていきます。
ブランドコンサルに関しては、2022年7月から始めた事業ですが、クラダシの事業の軸として大きく成長させていきたいと思っています。
今後、実現したいこと
更なる加速
みんなトクするフードロス削減のためのインフラになる
日本の食品メーカーは約2.5万社あると言われています。現状のクラダシのパートナー企業数は1300社、網羅率5%程度しかありません。まだまだできることはたくさんあります。
まず、パートナー企業数を拡大していき、より多くのお困り在庫の相談をもらうこと。
クラダシのECサイトだけでなく、オフライン店舗やKuradashiでは取り扱いが難しい商品をお取り扱える企業と提携すること
この入口と出口の両翼を拡大していくことが食品ロス削減の近道だと考えています。
まだまだ食品ロスはたくさんある
物流破損によるロス
EC市場が大きくなるにつれ、個配送が増えています。そこには誤配送や破損などが多くあります。現状その領域の商品がどのように処理されているか明確になっていません。基本的に商品の所有権が荷主から物流会社にわたり、物流会社はその商品代を負担する形になっています。ここに着目し、物流会社からクラダシが商品を購入することが可能になれば、物流会社のメリットになることに加え、更なるロス削減につながるのではと考えています。
返品
小売業から食品卸問屋、食品卸問屋から食品メーカーへの返品は未だ多くあります。小売での販売ができなくなったものや販売期限切れなどで、「返品=廃棄」という状態が今も尚、あります。もちろん、小売業・食品卸問屋・食品メーカーでの課題解決のための動きはありますが、そこにクラダシも参加することにより、出口戦略の一役を担えると考えています。
最後に
MDの仕事と今後の話をしてきましたが、上場という節目で感謝を一言。
クラダシメンバー全員、ステークホルダーの方々、家族にも感謝してもしきれないのですが、ここはMDメンバーにフォーカスを当てて。
今までMDという組織はなかなかの波乱万丈でした。
素晴らしい優秀なメンバーが揃っていますが、他にない業務領域の中で試行錯誤を繰り返し、その中で一緒に戦ってきてくれたメンバーの中には、別の道を選択した人もいます。そのメンバー全員のおかげで今があります。私一人で成し遂げたことは一つもなく、壁にぶつかるたび、支えられ乗り越えてきました。今どこで働いていようと、「上場」という結果を会社のこととしてだけでなく、自分の誇りとしてほしいなと思っています。
今まで本当にありがとうございます。
そして、これからもめちゃくちゃ力を貸してくださいw
この節目をスタートとして、更なる成長をしつづけるためには、まだまだメンバーが足りません。一緒に食品ロス削減の一役を担うメンバーを募集しています!
社会的に意義のある事業で一緒にクラダシを加速させましょう。
ご応募をお待ちしております。