社会的距離と家庭内距離のおはなし
社会的距離、あるいはソシャディ
日本ではなぜか、いまいち明確に示されないソーシャルディスタンス。セーフディスタンスと呼ぶ国もあるみたい(シンガポールとか)。
感染を広げないように、ひととひととの距離を1メートルから2メートルあけましょうという、あれ。TVでは、先週くらいから、出演者同士が距離をとるようになった。
一方で夕方のスーパー。今までどおり数珠つなぎのレジ待ち列を見ると、さてどうしたものかと思います。違うスーパー行くか時間変えるしかないのだが。
あと、ソシャディって略すの?ソーシャルディスタンスでさえ分かりづらいのに!3密みたいな、分かりやすい名前を、センスのいいどこぞのコピーライターが作ってくれないだろうか。
家庭内距離、あるいはファミディ
さて、コロナの影響で距離に異変が起こっているのは、社会的距離だけではない。
テレワーク、自宅勤務によって、家族の距離も異変が起きている。
平日の日中にいるはずのないおとーさんがいる。こどもは一瞬喜ぶけれど、遊んでくれないので、なんでなんだ!と不機嫌になる。おかーさんは、こどもを寝かしつけたあとは至福のテレビタイムなのに、おとーさんが仕事を続けるからTVを消してくれという。
さらに由々しきことに、会社に行けず喋り足りないおとーさんは、ごはんを食べているときによくしゃべる。ネットで見たコロナ情報をのべつ幕なしひけらかす。こどもが不安になるからやめて!とさけぶおかーさん。
おとーさんはおとーさんで、仕事したくても集中できない。せまいマンションで書斎なんてない。コロナからカフェもダメって言われて自宅一択。どーすんの?
これを私は勝手に「家庭内距離」問題と呼んでいる。しかもこれ、リモートワークが定着したらずっと直面する問題。いと由々しき。
家庭内多拠点と気遣い
厚生労働省に聞いても解決策を教えてくれないので考えました。
家具屋に走りました。買いました。折りたたみの机。
うちに存在する個室はトイレと洗面所と寝室。不定期に侵入されないところ。寝室一択。
こうして、念願のマイルームならぬマイスペースを寝室に確保【写真参照】。しかし夜は使えない。リビングか?ダメだ、あそこはおかーさん至福のTVタイムの場だ。あとどこがある?そうだ、ウォークインクローゼット!せまいけど。
ということで、日中寝室、夜はWIC、深夜残業はリビングという家庭内多拠点の仕組みができたのでした。WICは効率が落ちるので、なんとか日中で仕事を済まそうとするインセンティブも働く!
あとはやっぱり気遣い。ほんとにささやかですが、夕飯の皿洗いと、お風呂に入るまで子どもと遊ぶこと。ごはんを作ってもらったらごちそうさまありがとうということ。コロナ情報をペラペラしゃべらないこと。ぜんぶ当たり前だけど。
わりとうまくいけそう!
思った矢先に、寝室で仕事してるときにお菓子食べてたら、寝室で食べ物はダメだよ!って怒られた。しかも5歳児に。くそ、おかーさんに似てきたな。
日々学習と調整を繰り返しながら、アジャストしていく。どちらかといえば、楽しい作業だ。