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【人手不足を補う水平分業とスモールビジネス】×【クラベランス】
早速、コラボ・共創の例を挙げていきたいのです。が。
その前にその前提になる理由をもう少し説明したいと思います。
様々な事業が、コロナ禍を経てどんどん様変わりしてきました。
これまではオンライン会議、ビジネスチャットなどは全く一般で認知されていませんでしたが、今や当たり前です。
(まだ何も変化しない企業なども多いですが)
特に製造業でも、この辺はインダストリー4.0などと呼ばれ、IoTなどもずいぶん進化してきました。
このインターネットの恩恵はものすごく大きいです。これまで電話・郵便など1対1でしかつなげにくかったものが、いよいよ1対大勢(マス)に向けて情報発信ができるようになったからです。
明治維新から戦後の高度成長期、そしてバブル。
日本の製造業は、大企業をトップに据えたいわゆるピラミッド構造で成り立ってきました。
予定された仕事があることで、生産する安定性が保たれてきました。
下請けが完全に悪なわけではありません。
宣伝もせず、仕事にリソースを集中できた恩恵は、本当に大きいと思います。
しかし、この状況が長らく続いてきたため、日本の製造業などはどんどん硬直してきてしまったのではないでしょうか?
最近は様々な不正やブラックなニュースが続いています。
インターネットの発展とともに、今まで隠れていたものが次々と表面沙汰になってきたわけです。
そして増々激化していく国際競争。
例えばアフリカの砂漠にあるようなこれまで電気すら無かった地域でも、固定電話・ガラケーを通り越し、いきなりスマホを扱う時代です。
地球上全ての人が同じ道具を扱える時代になりました。
もはや、大きなものに守られる護送船団方式で良かったものが、いきなりハシゴを外される事態にも起こりうる。外部のライバルも突然現れる。
そのような中で、では何を拠り所にしていけばいいか?
その答えの一つが、『共創』であると私は考えます。
上とか下とかの関係でもない。
お互いに平等な関係で、それぞれをリスペクトして繋がる。
ピラミッド構造でなく、水平に繋がる。それがネットの時代になり可能になた。
これが、タイトルにもある水平分業であり、スモールビジネスで小回りがきく副業レベルの仕事のスタートの仕方ではないかと。
折しも、働き方改革などにより、本業以外に副業をする方も増えてきました。これはすなわち、それまで会社の肩書に守られていた人達が、個々の力で進む必要がでてきたわけです。
これはもう、弊社のような零細町工場においても同じことです。
実際問題、特別な営業職の人材を据えることもなく、弊社は仕事をいただけておりました。
しかしその仕事をいただけていた客先は、高齢化などの理由で次々と廃業。昭和・平成の時代からずいぶんと減ってしまいました。弊社も手を打たねば明らかに「ゆでガエル」状態です。
井の中の蛙になってもいけない。
業界団体、SNS、町工場仲間。
外の世界の人達と通じることを意識し続け、結果的に自社製品を宣伝に使う戦略を定め、動き、ようやくその体制が整いました。
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この自社製品を製作するにおいても、誰に相談し、誰と一緒に共創するか?
一朝一夕でできるものではありません。
特に誰が何を専門にしてるのか、詳細な情報が何もない。
それは弊社もまさしくそうです。
大手企業の仕事があっても、それは2次・3次・4次下請けであり、守秘義務もあり全く宣伝することができませんでした。ごく一部の人にしか知られることができなかったのです。
その苦しさを理解できるからこそ、私は一緒に共創した仲間をリスペクトし、どんな仕事を、どんなこだわりを持ってしているのか?
これを示したいのです。
もう一つ大きい理由は、企画と開発と製造と広報は全く別であることです。
これらを全て、社員数3人の弊社が行うには、かなりの負担増になり、技術的にも体力的にも困難です。
そこで、全てを自社内に囲い込まず、外部にスポットで協力してもらう。
結果的に、自分一人では絶対に不可能な素晴らしい製品ができあがり、まもなくクラウドファンディングを開始できる段階にまでたどり着きました。
ここまで協力いただけた方々の姿をできる範囲で残し、読んだいただいた方々の参考になり、少しでも日本が元気になるきっかけになれば幸い、と思った次第です。
次回から具体的に共創仲間を紹介していきます。