《若手銀行員必見!》宴会仕切りのお作法【過激編】
今日はコロナによって化石化した【宴会仕切りの作法】について書かせていただきます。
最初に言っておきますが、忖度に次ぐ忖度のオンパレードです。
ただ、銀行では支店長格の異動では20人規模の宴会を3〜5年目くらいの行員が仕切ることも多々あるので知っておいて損はないです。
予約〜宴会直前〜宴会中〜2次会〜翌日といった時系列で書きますが思いつきで順番が前後するのでご了承ください。 嘘だろ?と思う人もいれば、あるあると思う人もいるかと思いますが、誇張なしで書きます。
自分はこれを気をつけて飲み会幹事をやってました。
予約編
まずは店決め。支店長の好き嫌い、直近の宴会の店(被らないように)、アレルギーがある人の確認などを先輩に聞いて周り、5店舗程をリストアップ。 タクシーが必要なくらい遠い店は基本NG。
ベストは得意先の取引先で懇意にしてる融資先があるパターン。
予約する時は変に勘繰られたく無いのでぐるなび等のポイントサイトは使わない。 人数が多いので2週間位前から店をおさえる。
大体の支店の人数を伝えて、何日前までキャンセル料が要らないか確認しておく。 自分がやってたのは飲み放題は当日の人数分、料理は少なめに予約しておいて、当日アラカルトで補充。
あと必ず気をつけるのはビールの銘柄。系列によってビール銘柄は決まっているので先輩に必ず確認。古い人間ほどうるさい。以下の内容をご参考に。
『この文化って他行でもあるのか分からないけど、宴会のビールの銘柄って系列で決まってませんか? 「キリンビール」=三菱系 「アサヒビール」=住友系 「サッポロビール」=芙蓉系 「サントリービール」=三和系 アホくさいけど、後輩がしょうもない事で弄られるのも可哀想なので一応教えてますが…』
ここまで詰めてからやっと出欠を確認。
この時聞かれる質問が、「この飲み会ってオフィシャル?支店長来る?」
知らんがな。と思わずに、「全員参加です!」と返事。
人数が集まらないと来ないという人種が一定数いるので、とにかく全員来ると嘘をついて参加させる。
集まらないのは幹事の責任。
あと意外と疎かにしがちなのがお座敷かテーブルか。
基本は飲み会途中の席替えがしやすいようにお座敷。
ただ支店長が腰や足を悪くしている場合は次長に確認してテーブル席を準備。
自分はやりませんでしたがカラオケセットある店指定の支店長もいるので要確認。
ちなみに料理の金額は異動する人の役職によってマチマチ。
支店長格なら5,000〜6,000円。スタンダードは4,000円。当然飲み放題付き。
支店で積立してる場合は残額を預金係に確認しておき、幾らまで持ち出しを容認出来るか先輩と相談。
続いて席決め。支店長次長は指定席。残りはインチキくじ引き。
支店長の隣は気の利く3〜4年目くらいの女子行員にお願い。
支店長の対面にはファシリテーターとして視野の広い人を。大体得意先の筆頭役席が適任。
あとは支店内で仲の悪い人同士は離したり、入口近くの料理等忙しい席に新入行員を配置。
いよいよ3日くらい前になったら最終の出欠確認をして、これ以降キャンセルする人からは料理代をいただく事を周知。
案内用の手紙作成。店名、日時、地図、開催理由などをA4一枚にまとめる。
支店の雰囲気が良ければ挿絵とか入れるが基本は最低限。 大体誰かしらがテンプレ持ってるので転用するのが確実です。
飲み会直前編
飲み会の開始は18時00分。これが一番良い。定時になったら自分とサポート1名で店に前乗り。店内の雰囲気、喫煙所、トイレの場所、上座の確認及び店側との打ち合わせ。 形式的にくじ引きの紙をセッティング。
店側も大変なのでお願いすることはただ一つ。【支店長のテーブルに料理は一番最初に持っていく】ことだけ。 あとはビールの銘柄が間違い無いか最終確認。もし違っていれば次長に報告だけしておく。 喫煙可能であれば喫煙テーブルを決めておく。
飲み会直前の支店側について。 支店長が一番暇なので絶対時間通りに出発する事を想定して、外回りから2名支店長のアテンドを確保。何故なら支店長は絶対店の場所を自分で確認してないから。 あとは時間にルーズなアホが多いので、支店長代理クラスに必ず全員間に合うように追い出し担当を依頼。
開始10分前に飲み物の発注。 注文取ると時間のかかるカクテル系とか頼み出すお花畑が発生するので飲み物の注文は聞かない。支店長のみ確認し、ビールピッチャー4割、ウーロンハイ3割、ノンアルビール2割、ソフトドリンク1割で勝手に注文。 少ないよりはやや多いくらいでいい。いじられて場が和む
飲み会中編
いよいよ18時宴会開始。 原則時間厳守。遅刻者も自分のために待たれる空気が嫌だろうから始めるのが吉。 乾杯のご発声は当然支店長。異動者がいる場合は予め簡単な職務経歴書を作成して渡しておく。 個人的にはここだけ無意味に正座して忠誠心をアピール。
ちなみに自分の席は一番出口に近い所。当たり前だけど注文ブザーを確保。 注文まとめて通したり、来た料理や飲み物振り分けたりするのに好都合。 絶対NGは支店長席付近。 ソワソワして支店長にも申し訳ないし、周りを見る余裕も無くなるのであくまで黒子に徹する。
始まってしまえば意外と楽。気にするのは席替え、次長の中締めの挨拶、ラストオーダー、退席時間、二次会の有無とあれば店の確保だけ。 余裕があれば勝手にアラカルト注文した人の値段を紙に書く。←スマホはいじらない。見た目に印象良く無いから。
1時間ほど経ったら支店長席に新入行員2〜3人を送り込んで、横に座ってもらってた女子行員を解放してあげる。 新入行員には支店長の好きな酒を持たせる事を忘れずに。 ここまでやればあとは預金融資得意先の筆頭役席が順番に支店長席にお酒注ぎに行くのでリモート状態。 ちなみに自分は一滴も飲まない
ラストオーダーの指示が来たら、ありったけの空ジョッキ集めて、大量に酒を注文する。(飲み放題はジョッキ交換が王道) もうみんなビール飲まないからウーロンハイか緑茶ハイなど落ち着いた系メイン。 店員さんにはこれ以降の有料注文は全て無視するように伝える。アホが追加して金額が膨らむから。
二次会編
そして最後の鬼門が二次会。 支店長に対して「みんなが二次会行きたがってるみたいなんですが、支店長この後いかがですか?」と聞く。あくまで行きたがってるのはみんな。 ここで、カラオケor居酒屋orバーで少人数が決まる。 オーダーによってから声掛けるメンバーを選定すると同時に店予約。2次会は1次会程の綿密さは必要無いので割愛。あえて言うなら来たメンバーをメモっておくこと。2次会は自分も飲むので意外と忘れる。
飲み会終了〜翌日編
そして家に帰ってからの最後の仕事が清算金額の傾斜検討。 転入者からはもらう、転出者からはもらわないという最低限のルール以外はセンスで分配!
以上です。冗談みたいな話ですが、このレベルの宴会仕切りを20代で出来る人はきっと出世すると思うので、話半分で参考にしてみてください!