『夜に星を放つ』を読んだ私
『夜に星を放つ』窪美澄さん
※ネタバレ注意です!
こちらは5話の短めの物語が1冊にまとまっている本です
タイトルにあるように星座や星の名前が各物語に出てきます
各物語のあらすじと簡単な感想をできる限り短めにまとめます
(結構長くなっちゃった)
「真夜中のアボカド」
あらすじ:綾がマッチングアプリで麻生と知り合いいい感じに。綾はこれまであまり語らなかったが麻生を信頼し、亡くなった双子の姉妹弓がいることも打ち明ける。それなのに麻生には秘密が、、、
感想:なんだこれ!最悪じゃん!最後は綾が一方的に麻生に怒りラインして、後日麻生から来た返信をさわりだけ読んで携帯ポイ~して、弓の元彼になんか精神的に支えられてお互い強く生きていこうな!!!!って!!!!なんだかよくわからんけど!!!多分現実はなんだかよくわからんことだらけでできてるからこれがきっとリアルなんだ!!と思いました
「銀紙色のアンタレス」
あらすじ:男子高校生の慎は夏休みにおばあちゃんちで過ごす。夜、近くの海で泣きながら赤ちゃんを抱っこするたえさんに出会い心惹かれるも同じく慎のおばあちゃんちに遊びに来た幼馴染の朝日から告白される。
感想:こんなもん全部夏のせいだ!!!!!
夏のおばあちゃんちでスイカ食べるとかこんなんもう、、、最強の夏セットじゃん!!!おばあちゃんが出してくれる麦茶に砂糖入れるやつ、今度やってみようかな
「真珠星スピカ」
あらすじ:母を交通事故で亡くし、父と二人で暮らす中学生のみちる。社交的な性格ではないためか、いじめのターゲットになってしまう。しかしみちるは、話せないが母の幽霊が見えており、、、
感想:ほう、いじめは幽霊で解決!!!ということですか!ナイスアイディアですね!!!(真似はできないけど)保健室の先生とみちるが屋上でこっそり給食食べるシーンがすき
「湿りの海」
あらすじ:マンションに独り暮らし中のバツイチ男、沢渡。その部屋の隣にシングルマザーの船場が引っ越してくる。離婚して離れ離れになった自分の娘希穂と。シングルマザーの娘沙帆が、同い年ということもあり沢渡と船場はいい感じに、、、?
感想:沢渡も船場も各々離婚してるからお互いの好きにすればいいけど、子供がいると子供の存在って大きいなと思いました。船場が「子供なんて産まなきゃよかった」と言いながら号泣するんだけど、結局沢渡には何も言わず元夫のところに戻る。子供のためなのか情なのかはわからないけど
また離婚繰り返しそうーーーー。とりあえず大人に振り回される沙帆ちゃんかわいそう
「星の髄(まにま)に」
あらすじ:両親が離婚した想は父親にひきとられる。その後父親は再婚し、弟海が産まれる。母親は海の育児に疲れからか想が小学校から帰宅するもドアガードで入れない日々が続く。マンションのロビーで待っていると同じマンション内の老婆に声を掛けられ、ドアが開く時間まで一緒に老婆の部屋で過ごす。
感想:なんというやるせない話なんだ、、、新しいお母さんも最初は優しかったのに。育児疲れで小学生相手にドアガードって、、、夫婦喧嘩になるからとお父さんにも黙ってるって、、、小学生とは思えない思慮深さで胸が苦しくなりました結局新しいお母さんは一旦実家に行き当分はお父さんと2人暮らしになるんだけど最後にお父さんと星を見に行く約束をして終わるという。。。父と星見るだけじゃ割に合わん!!!頼む、、想君一生幸せに暮らしてくれ、、、
私の苦手なこの結末がどうなるかは書かないから読者が自由に考えて😉な終わり方のものが多かったです
付き合った人が既婚者だったり
家族と死別したり
離婚して離れ離れに暮らしたり
30年、40年、50年と時を過ごすと色々あるんだろうなと思いました。
2024.4.20読了
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