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ibaraki_nakai
5分コラム(その2)「中年障害者の生活の不透明さについて」
(このコラムは5分間で音声入力したものをAI で文章を整えて再び手を加えて10分くらいで作ったコラムです)
障害者の生き方について調べていると特に「中年期の過ごし方」の情報が極端に少ないことに気づく。健常者であれば若者や子ども向けの指南書はある程度存在するが、40代・50代の障害者の生き方に関する資料は圧倒的に不足している気がする。もちろん調べれば事例はいくつも見つかるんだろうけど、それほど社会的に注目されるテーマでもないのだろう。
若い頃なら「テンプレート」と呼べるような分かりやすい生き方のモデルがあっても、中年に差し掛かると人生の選択肢が複雑に枝分かれする。過去の無数の決断が積み重なり、もはや「人それぞれ」としか言いようのない独自の人生を歩み始める時期が中年なのではないだろうか。
しかし、障害者の場合は「人それぞれ」の領域が健常者以上に広く、大変分かりにくいものになっている。私自身、聾学校卒業後も先輩聴覚障害者たちと交流もあるので少しは知ってるつもりだが、社会的には障害のある中年の金銭事情や恋愛事情、仕事とプライベートのバランスについて、具体的なイメージを持っている人はほとんどいないのが現状ではないだろうか。
この情報を集めるためにはかなり大規模な調査がいると思う。しかし、障害の種類や程度、生活環境が多様すぎる上に、個人のプライバシーに踏み込む必要があるため、実現はかなり難しいのも現実だろう。
私は聴覚障害と発達障害がある一人の中年男性だが、その中年期をどう生きているかを記録して発信することも意義があるかもしれない。自分自身の人生はかなり再現性が乏しいかもしれないが、少なくとも「こんな生き方もある」という具体例を示す意義はあるのではないかと思う。(了)
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