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日々是くらげ18日目「妻のてんかんの薬が手に入らず四苦八苦の日々という話」

ここ最近、世間ではチキンや半導体とかいろんなものがコロナなどの影響で流通が止まっていて悲鳴があがっているのだけども、うちはまた別な理由で流通が止まっていて困っているものがある。妻のてんかんの薬だ。命にダイレクトに関わるものなのだけども、いま、日本全体でてんかん治療に使う「バルプロ酸」が不足しているようだ。

小林加工という製薬会社が水虫の薬に睡眠誘導剤が混入して死者を含む大量の被害者が出たことをうけて全国の製薬会社の調査を行ったところ、ジェネリック医薬品メーカーとして大手級の日医工でも組織ぐるみの不正が発覚して業務停止処分を受けてしまった。このため、各種ジェネリック医薬品の供給が不安定になってしまっていて、この混乱で「バルプロ酸」の製品が全滅してしまい、かかりつけの薬局でも在庫が尽きた上にいつ入荷するのも全く見通せないという状況だ。

妻は自分の飲む薬については徹底的に調べる人で、バルプロ酸が不足しそうだというのは早めにキャッチしていて、10月頃からバルプロ酸の在庫はかかりつけ薬局に事あるごとに聞いていたのだけど、今週水曜日に別件で薬局に行ったときに「在庫が殆どない」と言われていた。慌てて近隣の薬局に電話をしたのだけど、まとまった数を出せる薬局はないようだった。とはいえ、妻はバルプロ酸以外に相性のいいてんかんの薬がない。というか、他の薬を飲んでいた時期はあるのだが、副作用でそれはもうひどいことになった。もし、薬を変えるならそのためだけに入院してもいいくらいだ、ということを本気で話し合っていた。

本日は妻のてんかんの通院日だった。車を30分ほど走らせたところにある病院にいって診察を受けたのだけど、とにかくバルプロ酸を出すしか今のところは方法がない。薬局にあるだけだしてもらって足りないようなら入荷した際に連絡をうけて取りに行こう、もし完全に駄目だったらまた連絡して、ということになった。

で、薬局に行って在庫がありますか?と聞いたら「奥様の分量だと5日分しかないです」と現物を全部持ってきてもらったのだけど、これでは全然足りない。(三週間に一回の通院である)まぁ、なんとかならんかといったところでなんともならんし、チェーン店なのだけどどの店もないために融通することもできないらしい。しかも、最低でも一ヶ月は薬が入ってくる見込みはないという。ダメ元であちこちに電話をしたけどもやはり同じ回答で完全に詰んでしまった。

そこで、病院に連絡したら、医者から院内薬局なら在庫があるかもしれないので…と薬剤室に問い合わせたら、なんとか薬を出せるという流れになった。もう一度片道30分運転して病院に行って、スマホを置き忘れたり窓口を間違えたり、領収書をなくしかけたりしつつもなんとか会計と手続きを済ませて薬をもらうことができた。薬剤師に話を聞いたら「入院患者の分を確保してたので本来はあまり外来患者に渡したくないのだけど…」ということだった。ゴリ押ししてくれた医者には感謝しかない。(恨むべきはこの混乱そのもので薬剤師ではまったくない)

この混乱はいつまで続くか本当にわからないんだけども、本当に多くの人の命に関わることなので早く安定供給されることを願っている。というか、ガチで死人がでないか、コレ。まぁ、本日の日記はこれくらいで。では。

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。