くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第134回 「新婚旅行は車いすでGO!快適になるために使うものは何でも使おう!」ってお話
[く] こんばんは。くらげです。
[寺] こんばんは。寺島です。
[く] さて、今回はお詫びから。毎週日曜日頃に更新している本対談ですが、先週号が水曜日のアップになってしまいました!原稿を送付し忘れたまま旅行に行ったという・・・。
[寺] マガジン購読者の方には誠に申し訳ありませんでした。まあねえ、新婚旅行ということであまり責めませんが、今後気をつけてくださいね!私もますます忙しくなって余裕がなくなってきましたから、巻いていきましょう!
[く] はい、がんばっていきましょう!というところで前回も書きましたが、今週は会社の特別休暇を使って青梅市に新婚旅行的なものに行ってまいりました。
[寺] 結婚してちょうど1年記念ですね。大分にきていただければおもてなしましたのに。
[く] 婚姻届を出した直後にどこかに行こうか、という話もしていたのですが、あおの体調が結構急激に崩れて、そこからそのまま休職→退職の流れで大変ドタバタしていました。経済的な問題で交通費を出すのも難しかったですし、一緒に外出するだけでパニックを起こすことが複数回あって・・・。山形の実家に帰省するのもきついくらいなので飛行機が必要な大分旅行どころじゃなかったですね。
[寺] うわー、それは大変でしたね。
[く] でまぁ、どうにか何とか生活の立て直しもできてきたし、ちょっとボクの精神的な圧迫感もそろそろ限界かな、ってところで無理矢理「旅行いくぞ!」となりました。
[寺] 旅行に行くのもADHD的なんだ(笑)でも、あおさんが嫌がったり渋ったりしなかったんですか?
[く] むしろあおが「最近あんたの顔色がめっちゃ悪いしイライラしてるからどこか行こうよ」となっていたんですよね。予算とかは限られるのであおに「安く行く方法ない?」と聞いたら「東京都なら障害者向けの宿泊割引あるよ」と。おい、それは早く言え(笑)
[寺] あおさんって、障害者向けのサービスに詳しいですよね。しかし自発的にくらげさんにも伝えないあたり、すごく「らしい」というか(笑)
[く] 聞かれないと応えないはASDの特性でもあるようですね。それにあおは基本的に「自分に関係ないこと」は興味を持ちにくいですし、そして「関係のあること」の幅が狭いというのもありますねぇ。で、調べてみたら「東京都障害者休養ホーム事業 」というものがあって、定められた宿泊施設に障害者一人一泊6,490円まで補助が出るんです。
[寺] 二人で13,000円も安くなるんですね!これはお得!いいなぁ東京都(笑)
[く] こういう謎の手当や補助が調べるとゴロゴロ転がっているのが東京の福祉の手厚さです・・・。これに慣れると東京都から出ることができなくなる・・・。罠だ・・・。
[寺] そんな罠があったんですね東京。あ、あおさんはこの補助に興味なかったのはなんでです?旅行するつもりがなかったからですか?
[く] どういうわけか「身体障害者しか使えない」と思い込んでいて、精神障害手帳と療育手帳しかないあおは自分は対象外だと。どの手帳でも適合しているので「いや、おまえも使えるぞ」と伝えたら「まじで?損した」といってました(笑)
[寺] ああ、一番最初に目にしたところにピンポイントで自分の事が書いてないと、アタマから除外しちゃうんですよ。分かります。そういう抜けっぷりが発生するのも発達障害あるあるですね。行き先はどこでしたっけ?
すみません、聞いたかもしれないのですが東京の地理に疎くて。
[く] 「かんぽの宿 青梅」です。ここは、今住んでいるところから在来線で2時間、駅から歩いて30分位のところなんですよ。交通費も安いし移動時間も手頃かな、ということで選びました。特急や新幹線を使うとあおが体調悪くなった時にリカバリしにくいんです。
[寺] 移動時間は大事ですよね。電車やバスだといざ具合が悪くなった時、ちょっと止めてとか、引き返すが難しいですし。私は子どもたちと旅行するときは地面がある限り車ですよー。この間も大阪まで自走しました。
[く] 寺島さんところはドライバーが2人いるというのも大きいですよね。ボクもあおの移動を考えると本当に車がほしいんですが、近くの駐車場は安くて1万5000円からですし。それに自動車ローンや燃料代、税金とかを考えるととてもじゃないけど出せないので・・・。
[寺] 大分では家を借りると1台分の駐車場はおまけでついてくるのが常識ですよ(笑)でも、車がないとなにもできないよぅ。インフラ整備を肩代わりしてるようなものなんだから、車税安くしてくれないかな。(笑)
[く] ほんと日本といっても地域によって全然違うんですよね。そのかわり、東京は公共交通機関は発達しているので車がなくても生活はできるんですが。青梅駅も乗り継ぎのための時間調整を考えなくていいくらいに本数ありました。駅からちょっと歩くと渓谷があるところなのに(笑)こういう手軽にいけるところにほどよい観光地があるのは助かります。
[寺] でも、あおさんはもっと近いところに電車で行くにもパニックを起こすことがありましたよね。今回の旅行では大丈夫だったんですか?
妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。