【エッセイ】会社の人間関係によりメンタルが壊れかけたのでカウンセリングを受けた話(1)
まさか自分が心の専門家のお世話になるなんて、予想していなかった。
これまで3×年間生きてきて、メンタルが崩壊し心が粉々になってもおかしくない経験は
複数してきた。具体的になにがあったのかについて今回は書かないけれど。
そのたびに自分の内面と折り合いをつけ、乗り越えてきた。
だから、私の心は「つらい」「死にたい」と思ってもなんとか自力で立ち直る強い再生力があるのだと自負していたのだ。
もちろん簡単に乗り越えられたわけではない。
一人で苦しみ、悩み、自分を刃物で切り裂かれるような感覚に震えた。
心が泣き叫ぶのをじっと耐えて
なんとか自分の中で答えを見つける。
それを繰り返して私は少しずつ強くなってきた。
そう信じていたのに。
今回、会社の人間関係がトリガーとなり
私の心に強制終了がかかった。
ある人物の言動がどうしても我慢できなくなったのだ。
対象人物とのコミュニケーションを私の心は拒絶していた。
在宅と出社のハイブリッド勤務体制だが、オンライン、オフライン両方ダメ。
オンライン上であっても、対象者のアイコンを見るだけで吐き気に襲われた。
こんな調子だから当然対面での関わりがもてるはずもなく、できる限り
出社しないで済むように出社が被らないようにと祈っていた。
悩み過ぎたのか、免疫力も下がっていたようで
私はコロナにかかってしまった。
症状も強くあらわれ、関節痛がとても辛かった。
コロナの症状は数日で治まったものの、精神状態は寝込む前より
各段に悪化していた。
コロナ療養中も頭の中ではあの人に言われた言葉がぐるぐる回る。
まず病気を治して元気になるのが先決なのに
「仕事やめたい。行きたくない。」そればかり考えていた。
休めた心地がしなかった。
結局症状が落ち着いてもすぐに職場復帰できなかった。
夜は「明日から復帰しよう」と思うのだ。
明日は大丈夫。仕事できる。と自分に暗示をかける。
しかし翌朝になるとダメだった。
胃のあたりがどんより曇った感覚で目覚め、ベッドから出られなかったり
なんとか起き上がってもパソコンを立ち上げる事ができなかった。
「あ、メンタル終わったかも。」と咄嗟に感じた決定的な瞬間は、
なにもしていないのに勝手に涙がほほをつたい流れ落ちた時。
これをきっかけに心の専門家へ相談する事を真剣に考え始めた。