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冨樫ワールドの真骨頂へ…

今更ながら先日の日曜、地元の古本屋にて『HUNTER×HUNTER』を20巻まで大人買い📚
合計で2500円超え程度だったけど、作品の評判を踏まえてみると良い値段で購入出来たと思います。

幽遊白書とレベルEは既に全巻読了済みなのですが、YouTubeとAmazon primeのおかげで上記2作品への熱が再発しました🔥
しかしHUNTER×HUNTERに関しては昔幻影旅団編とキメラアント編をやってた頃にジャンプ及び単行本をちょいと立ち読みした程度。ストーリー内に出てくる設定が過去2作品より難解だとの定評ありだけど、クオリティの高さもそれに比例している筈だと思い先日遂に購入に踏み切りました♪

冨樫義博氏の作品はキャラが個性的で単に”熱血”だの”クール”だのといった単純に記号化出来るものではない。それにストーリーも勧善懲悪の枠を超えており、各キャラの立場を想像しながらストーリーを捉えるとより深く楽しめます。
例えば幽白には人を捕食対象にしている妖怪の話が出てきます。
我々人間にとって見れば当然恐怖の対象であり”悪”。しかしその妖怪も根っからの極悪妖怪と頭からカテゴライズ出来るものでないし、彼等も生きていく上では食べなくてはいけない。
人も牛や豚など食して生きているのだし、いかなる生物の命は何らかの犠牲の上に成り立っているという風にも解釈出来ます。
また妖怪より人間の方が残酷で”悪”だというエピソードもありますし、そちらも相当考えさせられる内容です…

HUNTER~は現在6巻まで読了しました。
ゴンとキルアが1000mもある高い塔内での闘技場でバトルを繰り広げており、ようやく200Fまで到達した時点。この作品の目玉の一つである念能力が遂に登場。
【纏⇒絶⇒煉⇒発】の4行といい、本当に設定が緻密で作り込まれておる…

それ以前もハンター試験編も見所だらけ。
何百km走りながら試験官についていく、人を捕食する魑魅魍魎が跋扈する湿原地帯…
ハンターになれる者は一握りの超人だって事を嫌という程分からされる展開が続くけど、それ故にゴン達の先行きが気になってしょうがない心理状況に陥ってしまいついつい読んでしまう。

何より暗殺一家ゾルディック家の設定のエグさは少年誌向きではない…
キルアなんてハンター試験受けるのに家を出ていく時、母と兄にとんでもない仕打ちしてるし😅
(その上母はそんなキルアに「よく育った」みたいな旨を述べたみたいだし)
ヒソカも世間一般から見れば完全サイコキラー…
そんなエグいキャラも魅力的に描いてしまう冨樫義博氏のセンスはつくづく凄いです✨

7巻以降が楽しみ…

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