ベーシックインカム実現取材
以前のブログ、「2020年8月22日 (土) 理想の社会はここにある」のクプクプの記事から、リライトして紹介させて頂きます。
2020年春、Covid19をお迎えし、自粛休業要請の折にわいてきた感情。
収入がないって、どうしてこんなにも不安なの?
収入なしって、これからどうやって生活すればいいの?
生活はできたとしても、自分の人生を生きる時間を確保できるの?
たくさんの不安が湧いてきました。
原因のわかっている恐怖を感じたとき、真っ先に役立つのは、フラワーエッセンスの「ミムラス」です。
ミムラスを飲みながら、呼吸にかえって平穏になってみると、解決策は必ずあるという希望が湧いてきくるのがわかります。
日本どころか、世界中の人たちが、同じ不安を抱えている。
既に同じ不安を抱えている人たちもたくさんいる。
この社会構造が変わらなければ解決しないのではないのだろうか?
わたしにとって、本はオラクルカード(奇跡を導くお告げ)のような存在。
収入がないので、2000円以内の新刊本を探し出会ったのが、資本主義の崩壊と再生(渡辺通弘著:PHPエディターズグループ)でした。
著者:渡辺通弘先生プロフィール↓
東京都出身。開成中学校、同高等学校を経て中央大学法学部卒。外務省に入省後、パリ・ユネスコ本部、同ニューヨーク国連連絡事務所勤務。文部省(現・文部科学省)入省後、総理府青少年対策本部参事官、文化庁芸術課長、文化普及課長、総務課長、文化部長を歴任。UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)アンダーソン経営学大学院客員教授。昭和音楽大学音楽芸術運営学科初代学科長。現在、同大学名誉教授。日本アートマネジメント学会顧問。ベルマーク教育助成財団理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ものすごいキャリアの先生で、人間の英知を信頼し、地に足の着いた実直な内容に感銘を受けました。帯には、「長年の思索と実地研究を経て、遂に辿り着いた”究極の幸せ”」への道。とあります。
この本には、一部の人たちだけに富が集まり、貧富の差を生み続ける資本主義を具体的にどう変えていけばよいか、が紹介されています。
解決策は必ずある。そう思わずにはいられない1冊です。
どうやったらベーシックインカムが実現できるのだろう?
本にも様々なヒントが述べられていますが、先生が60年間温めてきたこのエッセンスの内容を直接伺いたい!
裏技を使って、渡辺通弘先生に会いに行けるチャンスが訪れました。
でも、これを一人で聞くのはもったいなすぎる。
とはいえ、このご時世、大勢での勉強会の企画もできない。
というわけで、二度目の面談では、狛江市議の友人と共に、衆議院議員の落合貴之さんと一緒にお話を伺いに行くことができました。
政治に携わるお二人にとっても、渡辺通弘先生のお話は、とても新鮮で明るい兆しがさしたように見受けられました。ベーシックインカムを実現するために、一夜城で勝利を収めることはできません。他にも、同時に下記、6つの柱が欠かせないと先生は言います。
(1)消費財の生産から高品質で耐久性の高い財の生産への転換
(2)ITなどのハイテク(高度技術)産業の育成
(3)人口知能(Artificiall Intelligence-AI)の実用化
(4)芸術創造産業(Art&Creative Industries)の拡大
(5)非営利団体(NPO)の育成
(6)ベーシックインカム(Basic Income-BI)制度の導入
ベーシックインカムで一番心配されるのは、働く意欲を失うのではないか、ということ。でも、基本的に生きるために最低限のお金しか支給されないので、実際に働かなくてはいけない程度の額しか配らないのがベーシックインカムです。
そこで、この6つの柱がしていることは、働きたくない職場ではなく、働きたくなる職種を生み出していくこと。それが「創造経済」です。「創造経済」は、今までのことを反省しつつ、使い捨てのごみを増やすモノづくりではなく、100年、それ以上作れるものを生み出していくことや、音楽、絵画、踊り、香り、ボディワーク、植物、衣、食、住、哲学、学問、などなど、人間が生きていくうえで欠かせない様々な、喜びと平和を創り出す、生きていることとイコールの全ての芸術を経済的価値に変えてゆくことです。
そして、人間が喜ばない、次世代に残したくない仕事は減らしていくと同時に、役立つのは以外にも、AIやITの出番です。
また、永遠志向社会を構築し、自分の業績を、ITの技術を使って一生残せるシステムも構築します。自分で、同時代の人々のために貢献したことを、ITのデータベースに残し、未来永劫閲覧可能にするのです。
時の自民党政権、安部晋三首相が、日本国民にマスクを全員に配布したこと、国民給付金をひと月だけ、10万円だけだけど、全国民に支給したことなど、すべて残せます。
今の時のリーダーが一生懸命考えて施した策。
それに文句をつけるのは簡単ですが、次回同じことを繰り返さなくていいように改善できることに集中していけばいいと思う。
だれもデータを改ざん・捏造はできないようにシステムを構築すれば、10年後に、若い世代が記録を調べたときに、
この税金の使い方は無駄だったよね。
この税金の使い方はよかったよね。
と、だれでも閲覧することができます。
政権によって、情報が悪用されたり、逆に過大評価されずにこれらの業績を客観的・時間的な距離を持って、評価し、改善していくことができます。失敗から学ぶことは(マスクのこと失敗と決めつけてます、お許しを)とても大きいことです。
予算的には、この本には下記のように紹介されています。
「日銀政策委員会委員だった原田泰氏は、2015年にベーシック・インカム - 国家は貧困問題を解決できるか (中公新書)
渡辺通弘先生のお話を、若い人たちと自然療法仲間と共有したい。と切に思っています。
最新の記事を↓
「
ドイツでベーシックインカム実験始まる…3年間、毎月15万円を支給。イギリスなどでも議論がスタート
Marguerite Ward
Aug. 21, 2020, 10:45 AM LIFE
ドイツ経済研究所によるユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)研究の一環として、120人のドイツ人が3年にわたって毎月1200ユーロ(約15万円)を受け取る。
UBIは国民あるいは居住者に対して最低限必要な所得を保障する政策で、通常は政府から現金の支給という形で行われる。
暫定的なUBIは、すでにアメリカ、スペイン、デンマークなどいくつかの国で実施されている。
ドイツの研究者グループが、ユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)の効果を明らかにするための実験を開始した。UBIは、国民あるいは居住者に対して最低限必要な所得を保障する政策で、通常は政府から現金の支給という形で行われる。
ドイツ経済研究所が8月18日にUBIに関する3年にわたる調査研究を開始したと、ロンドン・タイムズが19日に報じた。その一環として、120人が毎月1200ユーロ(約15万円)を受け取る。研究者はその後、1380人の現金支給を受けていない人々の体験と比較分析を行うことになると、Business Insiderでも報じた。
他の国々でも似たような議論がスタートしており、パンデミックをきっかけとしてある種のUBIをすでに導入した国もある。
ロンドン・タイムズによると、5月上旬、スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン(Nicola Sturgeon)首相は、全国民に政府から現金支給する形のUBIについて、真剣に検討すべき「時が来た」と述べた。同首相はこの件について「建設的な議論」をイギリス政府と行うとした。最終的に国家的な政策として実行するか否かはイギリス政府の判断によるからだ。
アメリカでは3月に連邦議会が「コロナウイルス支援・救済・経済安全保障法案(Coronavirus Aid, Relief, and Economic Security:CARES法)」を可決した。これは景気刺激策の一環であり、資格を満たすアメリカ国民に単発で最大1200ドルを支給するといった内容が含まれていた。だが、これでは十分ではないと指摘する議員もいる。4月には、民主党所属の連邦下院議員が、「緊急資金法案(Emergency Money for the People Act)」を提出した。これは、16歳以上で年収13万ドル未満のアメリカ国民に対し、少なくとも月に2000ドルを6カ月にわたって支給するというものだ。
スペインでは最貧層の100万世帯に対して毎月の収入を保障する計画だとロイターが報じた。同国の経済担当相、ナディア・カルビニョ(Nadia Calviño)は4月、民間テレビ局ラ・セクスタ(laSexta)に対し、政府としてはUBIを「恒久的な支援策」にしたいと語ったとBusiness Insiderが報じた。
」
選ばれし120名の方が、さらにさらに幸せになって暮らせますように。
そして、世界中で経済活動が必要とされる国では、このベーシックインカムが実現し、経済的事情で、異性や誰かに頼ることなく、自立した人生を歩めますように。
他、参考記事。
ベーシックインカムは実現可能なのか?「一律10万円給付」の今こそ考える
ルドルフ・シュタイナー博士の、1919年講演録「社会の未来」にあるように、
「働くことは、経済と切り離されなければなりません」のメッセージが実現化し、働くことが喜びそのものになる時代が実現しますように。
自然療法を実践するものとして、経済的不安、やりたくもない仕事をしなくてはならない労働がなくなったら、どんな社会になるだろうと夢見ています。