見出し画像

ヒトの一生は4000週間『限りある時間の使い方』感想

今日は『限りある時間の使い方』オリバー・バークマン著の感想を書きます。

軽く自己紹介すると、30代男性、教員です。メンタルダウンを経験し、3年間休職しました。その後復職し、「5年後も笑ってはたらくこと」を目標にしています。よろしくお願いします。


印象に残った部分はどこか?

希望を捨てたとき、あなたは自分の力で歩みだすことができる。自分の限界を認めるとは、すなわち希望を捨てることだ。正しいやり方を身につければ、あるいはもっと頑張れば、どんな無謀なことと成しとげられるという希望。すべてを計画通りにコントロールし、あらゆる苦痛を避けたいという希望。そうした数々の希望の根底にある、いつか本当の人生が始まるんだという希望。今はまだリハーサルで、そのうち自信満々で人生本番を生きられるに違いないとあう、途方もない希望。そんなものは、今すぐ捨てたほうがいい。
『限りある時間の使い方』p269

なぜその部分が心に刺さったのか?

積極的に「降伏」して、できる範囲の努力をしようという、冷めた姿勢に共感したから。

人生の時間は限られているが、どんなに時間術を駆使しても、タスクを処理しきれない。

「あの人仕事ができるね」と思われたら、他の人から仕事を振られることも増えてしまう。

無理なものは無理なのだ。「時間は管理できる」という幻想を捨て、できる範囲のことをやっていこうというのが大事だと思った。

今の自分とどう重なったのか?

仕事が多すぎて処理できなかった頃、デビッドアレンの「GTD」と言う手法でタスク管理を試みた。うまくいった部分もあったけど、実際には全ての物事を完遂することはできなかった。

復職した今、仕事は少ないけど、働いているうちに、またたくさんの仕事を持つだろう。このその際に、いい意味で希望を捨て、できなくても当然と思えるのは大事だ。この本を読んでおいてよかったと思える日が来るかもしれない。

これを受けて、今後どうするか?

人生の時間は限られている。ヒトの一生は4000週間。時間の使い方は大事だ。しかし、すべてのタスクをこなすのは不可能で溢れてしまう。できる範囲でやるべきことをやる。

ニュースを見る時間を減らすことに成功したが、SNSを眺める時間はまだまだ長い。自分の注意力が無駄な気晴らしに向いてしまった時は、それに気づけるようにしたい。

また、「あらかじめ自分の時間を確保しておく」ことも大事だと説かれていた。1日1時間、noteを書く、運動をする、瞑想をするなどの時間として確保する。やりたいことに集中しよう。


時間管理術やビジネス本への痛快な批判も多く、読んでいて楽しい一冊でした。

おわり。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集