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【詩】もしも荒地にいるのなら
風ぐるまが
カラカラまわる
土ぼこりが舞う
荒涼とした大地
ぼくは立った
ドッシリと立った
これから決闘する
わけでもなく
でも、自分から
飛び込むように
そこにドッシリと
していた
ぼくは太陽を
仰ぎ見ては
願った
さあ、ぼくを
熱く照らすがいい
カラカラと
体は風化していき
きっとこの土ぼこりのように
なるのだろうね
君はたまたま見つけた
ぼくの欠けらを
つまみ取ろうとするだろう
でも、指が触れたとき
その欠けらはボロボロと
砕けていくのだ
君がそんな荒涼とした地に
いるのなら
大地に咲く
一輪の花を
探すのだ
きっと君を助けて
くれるだろう
もし君の心に
そんな花が咲くなら
君は素直に
にっこりするといいよ