Rのつく月には気をつけよう(石持浅海さん)を読んだ

感想


おーもしーろい!


あらすじ

学生時代からの仲良しメンバー3人で、飲み会を定期的にやっている。

基本は誰かがゲストを一人呼び、飲む。飲み会の中で、その人の何でもない話から、その人が抱えている疑問や悩み(主に恋愛の話)について、みんなで推理をして、説き明かしていくというもの。

短編集で読みやすかった。読みやすさは今までの中でかなりの上位。少なくとも黒死館殺人事件よりは読みやすい。(ミステリージョーク!!ドカーン!!!!!!)


感想

いわゆる日常の謎的なものは乾くるみ様(あの伝説の作品である、蒼林堂古書店へようこそ)から好きで、ほんわかしてあっという間に読めるし、読後感が爽やかなのが良いなぁと思う。

本を読むのは、現実逃避をしたい気持ちもあるはずなのに、あえて現実に起こりそうな出来事を読みたくなる時ってないだろうか。逆説的に、より現実逃避したい時とかに。

一切現実的でない世界の話は、確かに現実逃避にはなるけれど、そうではなくて、あえて現実的な世界の話を読むことで、逆に、今生きている世界からの逃避になるというか。


しかし、今回の話は本当に現実的である。社会人になっても、学生からの付き合いが続いている3人(男女混合)で週末に集まって、誰かの家で飲み明かす。泊まることもしばしば。何でも話せるし、なぜか不思議と気が合うメンバー。


自分もそういう関係がいまだに続いているので、本当に現実的だったけど、それはそれですごく楽しめた。



最後のくだりは引くくらい嘘。

自分にとって、まったく現実的でなくてびっくりした。

だからおもしろかったのか。




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