自分にとっての満足と幸せ
23~24才くらいのとき、冬、平日の夜、地元の駅(地方の比較的大きい駅くらい)をプラプラと歩いていたら、おじいさんに声をかけられた。
「財布を落としてしまって、お金がありません。〇〇駅まで電車でいきたくて、電車代を貸していただくことはできますでしょうか。」
ざっと見た感じ、身なりは普通のおじいさん。70才くらいだろうな。肌がけっこう黒いから、もしかしたら外で働いているような人かも。ちょっと足が悪そう。
交番行けよとも思ったが、交番遠いんだよな。困ってそうだな。まぁいいかと思って、何かあったかい飲み物でもどうぞと言って、1000円渡した。
ありがとうございます、ありがとうございますと何回も言われて、良いことしたなと思いながら、家路についた。
帰宅後、当時は実家暮らしだったので、顛末を母に話した。
「えーそれって絶対詐欺というか、お金欲しさじゃないの。だって、交番行けばいい話だし。」
確かに、地元の駅は比較的治安が悪い場所で、最近そういったことがよく起こっているらしい。母の言い分はもっともだ。
なるほどー騙されたのかなー良いことしたつもりだったんだけどなーと思っていたところ、父が帰宅してきたので、同じように話した。
「〇〇(私の名前)は困っていると思って、お金渡したんだろ。良いことしたじゃないか。結果はどうであれ、自分が良いことしたと思って満足しているなら、それは良かったことだと思うよ。」
母が悪いとかそういった話ではなくて、単純に父はすごいなと思ったし、尊敬した。
は/か
上の話だと父が良い人すぎるので、日常の行動を記す
・365日酒を飲む。百歩譲ってそれはいいのだが、インフルエンザに罹患した際、病院帰り、「やっぱりインフルエンザだったわーやばい熱が高い」と言いながら、シュポッと缶ビールを開けたときにやばいこいつと思った。(普段は日本酒だけど、インフルエンザだったのでビールにしたらしい。このへんの理屈が酒飲みぽい感じである)
・会社をたたんでから、朝3時くらいからお酒を飲み始めるようになった。6時くらいに自分が起きると、ぐでんぐでんの父が常にいる状態だった。ちなみに同時期兄が無職で、朝までゲームをしていたので、毎朝、ぐでんぐでんの父とゲームをしている兄に囲まれながら、朝ご飯を食べ、出社していた。よくまともに会社に通えていたと思う。