![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/11967505/rectangle_large_type_2_c27bb01e8993cf712413b3bae04d62fb.jpeg?width=1200)
トラブル?&苦労人!メーカー
登場人物
グレン(愛車『夢花号』に乗り世界を旅している花屋さん。GDとは双子)
GDN06(『正式認識名GodfightDollNoumber06』と言い全てが謎に包まれた少年。グレンとは双子)
皆さん始めまして僕はグレンといいます。
今僕は途方にくれてます。・・・なぜなら
「GD、あなたと言う人は・・・これから如何する気ですか?!」
なぜなら彼GDにより大切な愛車を壊されてしまったからです・・・・。
トラブル?&苦労人!メーカー
あたり一面は広原人子一人もいません。
そんな中僕の大切な愛車はブスブスと音を立てて黒鉛を上げて今にも壊れそう。
そう、ことの始まりは1時間ほどさかのぼります。
―回想スタート―
「GD、少し整備を手伝ってください」
「・・・・」
僕が車のしたから声をかけると彼は無言で頷くとドライバーを持ってエンジンルームへ。
「珍しいですね。任務以外で頷くなんて・・・」
僕は言いかけてとまりました。そして冷汗と共に不安がよぎった時
ドゴーーーーン!!
「!?まさか・・・」
慌ててエンジンルームへ行くと顔中真っ黒になったGDの背後にモクモクと黒鉛を上げているエンジンメーカーが・・・。
「GD----!!なにやってるんですか?!」
―回想終了―
商品が無事だった事だけでも救いでしたが、これからどうやって修理をしたらいいものか・・・。
「うかつでした。GDは任務以外120%不器用だと言う事を知っておきながら・・・うかつでした」
ぼそぼそと言い涙を流して落ち込む僕の肩を彼がポスリと叩く。
「・・・・。なんですか?GD」
振り返り涙をぬぐいながらいうと
「・・・・・・・(あ)」
「え、あそこに町があるからそこで修理屋に頼もう・・・ですか」
GDは寡黙と言うよりも言葉すらいわないのですが、双子である僕だけが唯一彼の志向を読み取る事ができるのです。
「わかりました。行きましょう」
そうして僕達は小高い山の上にある小さな町へと向かって歩き出したのです。
「ようやく町に着きましたね・・・」
僕は肩で息をしながら右側でどこかへいこうと動くGDの襟首をしっかり握り締めました。
普通に歩けば1時間ちょっとでたどり着ける町に何故5時間もかかったかと言うとGDが、がけから落ちそうになったり蜂の群れに追われたり、最終的に道を間違えたりしたためである。
「・・・(あ)」
「ええ、あそこのタウンマップで修理屋を探そう・・・ですね」
彼がびしりと指し示した看板を見ながら僕が返答するとGDは満足げに一つ大きく頷いたのです。
「ここからだと・・・職人通りまでは直ぐですね」
僕は看板に記されている職人通りを目でたどっていきました。
「さて、では行きましょう、かっ?!」
正直あせりました。隣にいたはずのGDの姿が忽然と消えていたのです。
「まさか・・・・」
僕は最悪のことを考えてしまいました。そう、彼は一人で勝手にフラフラと何処かへ行ってしまったのです。
「・・・早く探さないととんでもない事になりかねません!」
僕はいうなり足早にその場を走り去っていきました。
そのころ、僕から離れて一人でふらふらしているGDはというと。
「・・・・・」
「みゃー」
「みゃー♪」
「みゃー!」
なぜか猫の群れに囲まれて・・・というよりひかき回されているのでした。
「・・・!」
そして何かを思い何処かへと走り出していったのです。
「GD!!・・・ようやく見つけました」
僕は彼の肩をがしりとつかむと荒れた息を整えるように深呼吸をつきました。
「・・・(こ)」
「へ?これを修理屋からもらってきた・・・ですって」
彼はすっと両手を僕の胸元に差し出してきました。その両手の中には小型のエンジン部品が。
「GD,あなた一人でこれを買って来てくれたのですか」
僕は微笑むとGDの手の中にあるエンジン部品を受け取ります。
「・・・ところで、GD。あなたの後ろに群がっている動物達はいったい?」
「・・・?」
僕は引きつった笑みで彼の後ろに目を向けて言いました。GDはわかっていなかったのか不思議そうに振り返る。
「「「みゃー」」」
「「「わん!」」」
「「「ちぃち」」」
「「「こっここ・・・」」」
「「「ヒヒーン♪」」」
「「「メ~エ」」」
右端から猫・犬・小鳥・鶏その後ろには馬と羊の群れが・・・
「DG・・・あなた、昔から動物に懐かれやすかったですからね」
「・・・(う)」
僕が溜息混じりに言うと彼は得意げに頷き胸を張りました。
「褒めたわけではありませんよ!というより、GD・・・これは自慢する物ではありません!!」
この後に起こることを僕は理解していたので、そう彼に怒鳴りつけました。
「「「みゃー♪」」」
「「「わん♪」」」
「「「ちぃち♪」」」
「「「こっここ♪」」」
「「「ヒヒーン♪」」」
「「「メ~エ♪」」」
そう、動物たちが甘えた鳴き声を出して一気に僕達のほうへと押し寄せてくるのです。
「思ったとおりですね・・・。GD!覚悟は良いですか?」
僕はGDに確認するように尋ねました。
「・・・(も)」
「もちろんですか。ではいきますよ」
彼はコクリと頷く。それを確認すると僕は目の前まで迫ってきた動物達のほうへと目を戻すのでした。
END
おまけ
「まあ、こうなるとは思ってましたけれどね・・・」
僕は自分の頭や腰の周りに乗っかっている動物達を撫で回しながらそっと呟きました。
「・・・・(む)」
「みゃー!!」
GDはというと、なぜか猫たちとにらみ合い格闘しているのでした。
これが、僕達の日常なのかと思うと、何故だか溜息がこぼれるのでした。
いいなと思ったら応援しよう!
![水竜寺葵](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83900991/profile_7751dff2045872883b991edae3f178ff.jpg?width=600&crop=1:1,smart)