オンラインゲーム「ドラゴンクエストX」【Ver.6.2”ふたりの勇者”感想】心がザワザワしたまま終わった
今回はふたりの物語。ただ、ひたすらそれだけとも言える。あとは空が飛べるようになったぐらいか。ほかの英雄はいまだ休養中で一切出番がなかった。それが、今回のVer.6.2であり、「ふたりの勇者」だ。
まずは楽しかったことは空を飛べたこと。浮遊感と音楽がとてもいい。活動の場が単純に広がるし、宝箱も今回多め(な気がした)。操作も慣れれば竜よりは容易かった。
反面、マップはあくまで上面図の上、拡大化できないから小さいし、宝箱の位置に来てもなかなかたどり着けなかった。マップの文字もなかなか邪魔をしてくる。そして、探索するとき視点をひたすらぐるぐる変えるので酔う。気持ち悪くなったりして長くは続けられなかった。体調のせいもあるかもしれないが、とにかくキツかった。こんなにしんどかったのは妖精図書館以来かもしれない。
さて、ストーリー。前回のようでもあり、何かが違う。最初はアシュレイが出てきた。アシュレイもアシュレイなりの苦悩があった。レオーネが石化してしまったのは大きかっただろう。ただ、アシュレイは何もしなかったのだろうか。ドラクエ5のように。あるいはジェニャのように。亡くなったかのような扱いに終始してたように見えたのが気になる。呪いの専門家があの巫女たちしかいなかったなら仕方がないのかもしれないが……。
そして、前回のような感じでアシュレイも闇が解けて天界に戻る。(なかなかシュールな休息用カプセル※写真参照)
それはいいのだが、レオーネよ……。ここで呪いが解ける?!っていうとこでまさかの復活。だが、彼には悲しい運命しかなかった。アルヴァンとカミルのような悲劇がここでも起きてしまっていた。歴史は繰り返す、か。(と言ってもこちらが先)
またしても、勇者の母親の憎らしいことこの上ない。アルヴァン母もなかなかの息子溺愛ぶりだったが、さらに酷かった。当代の勇者アンルシアの母親がいかにいい母親かがよく分かる。スタンプおじさん(現グランゼドーラ王)も見る目があって良かった。
さて、最後の謎解きダンジョン。さんざん行ったり来たり、視点ぐるぐる、ぐるぐる。ここでも妖精図書館を彷彿とさせられた。攻略サイト見ないと解けないかと思ったが、なんとか自力でクリア。はぁ、目眩がするほどしんどかった……。
それから、レオーネの闇堕ちの件。英雄の悪神化計画はやはり彼の仕業だった。ただ、レオーネを勧誘したあの導きの天使。彼に真実を見せられたからってレオーネの意思、弱すぎないだろうか。それほど精神的に参ったんだろうが、それなら処刑場面だけで終わらせないでほしかった。2代目勇者アジールとどううまくいかなかったのか。その母親との関係。石化が解けたレオーネが盟友とされた経緯。ただただつらい過去かもしれないが、これらを見せてほしかった。レオーネと少しでも共有しておきたかった。以降に描かれる予定ならいいのだが、現時点ではかなりモヤモヤしてしまう。レオーネがただ闇堕ちしてしまった場面の描写でしかないからだ。
そして、ヘルヴェル。バージョン5のナジーンを思い出すが、彼ほどの思い入れは残念ながらないが、ショックはショックだった。(また?とも思ってしまった)今回は彼女も助けになってはくれたが、前回までの所業の割には罪人扱いはあまりされてなかったのが気になっていた。だからラストのシーン(神剣レクタリスを渡した直後)では逆に、また裏切るかと思ったぐらいだ。(そこは本当にごめんなさい…)
現生での死と天界でのそれがどう違うかわからないが、ユーライザはこの件で何か大きな心境の変化があったりするのだろうかが少し気になる。クリア後のセリフを見た限りでは立ち直りつつあるが、果たして…。
そして、天界で復活が待たれる英雄たち。彼らがまた目覚め、一緒に主人公と活躍する未来を期待はしている。(そういえば、フォステイルは何をしているのだ)たが、アシュレイはレオーネのことをどう受け止めるのか。それが今は心配だ。次のバージョンではまだアシュレイ復活はないとかはやめてくれよ…。レオーネの件を聞いてからのアシュレイの気持ちが知りた過ぎる。そして、レオーネがアシュレイをどう思っているのかも。そして、レオーネがそのまま第二のナラジアみたくならないことを願う。
そんな心がザワついた状態で今回は「To Be Continued」。前回がわりとスッキリめに終わっただけに、次回までの待機期間がやたら長く感じそうだ……。
最後にカプセルで復活待機中の英雄たちを。早く彼らが復活できますように。