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ドラマ「愛しい嘘」【感想】稜(溝端淳平)が一番いい男だという結論

テレビ朝日系列金曜日に放送してたサスペンスドラマ。3月4日の8話目でもって最終回を迎えた。

※以下、ネタバレを含む内容も書いていきますのでご注意ください※

中学時代に仲良かった男女が同窓会で再会。学校の校庭に埋めたタイムカプセルを掘り出そうということになり出てきたものは、一時期在校していた中野幸という男の子の意味深なメッセージが書かれた紙。‥と物語が始まる。

同窓会以降この「仲良しグループ」からひとり、またひとりと亡くなっていくが当然のごとく、単なる事故ではない。誰のどんな思惑でそうなっているのか、それぞれにはどんな思いがあるのか。真犯人探しというよりはそれぞれそれぞれの思いを行動や態度から考察していくようなサスペンスだと感じながら見ていた。

いよいよ大詰めを迎えつつある「真犯人フラグ」のような、コメディあるいはエンタメ系の考察ドラマとは違って、同じく「愛」と名が付いた「最愛」の方に近いテイストがある。とはいえ、最終回まで見終った今、どこか物足りなさを感じずにいられなかった。

なぜだろう。

いちばん興ざめしてしまったのが「整形」。今の技術ならあるいは、とも思わなくもないけど、もっと意外な展開がほしかった。同じ顔が二人いる場面では違和感がなかったのはすごいとは思うけれど(雨宮改め中野役の林遣都さんの演技力はもちろん)、ソウジャナイ感を強く感じてしまった。警察がたくさんいる中になぜか簡単にやられてしまった中野、という展開も納得がいかない。

そこからあとの展開は熱いものもあったけど、トータルで言えば思ったほどは感情移入できなかったのが残念だった。

それでも、最後に望緒が山梨で幻として見ていた「理想的な姿の中学生時代の仲良しグループ(中野くんもいる)」のシーンはとても良かった。

そして、もしかしたら何かやっちゃったかもしれないと思っていた稜(溝端淳平)が結局はとてもいい奴だったということが分かったのも良かった。(そういう意味では玲子(本仮屋ユイカ)もだ)

話がいろいろに進んでいく過程はとても楽しくて、役者さんも粒ぞろいで見応えあったけど、また見たくなるかと言えばそうでもない。じぶんにとって「愛しい嘘」はそんなドラマだった。

今思い出しても胸が熱くなるほど、「最愛」が良すぎたのかもしれない‥。

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