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ドラマ「金田一少年の事件簿」第2シリーズ(堂本剛Ver)【6話までの感想】懐かしさと切なさとやりきれなさと

2022年4月24日㈰スタートのドラマ「金田一少年の事件簿」(道枝駿佑Ver) に先駆けて、TverおよびHuluでそれまでのシリーズの一挙配信が先々月から始まっている。

山田涼介さん(4代目)、亀梨和也さん(3代目、ただし単発)、松本潤さん(2代目)Verの配信を経て、1代目金田一少年の堂本剛さんVerを最もよく見てたし、見たかったので懐かしみながら見終えた。(Tverでは先週の月曜日から1週間は1話~6話、明日の0時きっかりから7話~9話)

なかなか見る機会もなかったので、せっかくだからと感想を少し書き留めておこうと思う。

第2シリーズ 第1話「悪魔組曲殺人事件」

他界したばかりの著名作曲家の遺した「悪魔組曲」。それを巡っての弟子たちの争奪戦。舞台はとあるお屋敷。とてもミステリーっぽい。そして、堂本剛さん扮する金田一一(きんだいちはじめ)、ともさかりえさんの七瀬美雪、古尾谷雅人さんの剣持警部。これだけでもう懐かしいし、じぶんにとってはこのメンツの金田一少年が一番しっくりくる。(他をあまり見ていないのもあるので、他も見ておきたい…とは思ってる)

「なぞらえた殺人」「思い込みを利用」、そして「誤解」「すれ違い」。こういったフルコースもとても金田一少年らしかった。なんといっても、犯人が分かってからの、事件ではない方の真相が明かされるところがドラマティックで一番の醍醐味でもある。やりきれない気持ちになりつつも、最後はおちゃらけるはじめ達がやけに愛しい。

話は置いておいて、毎回のゲストも見逃せない。国生さゆりさん(最近何かで見た気はするが)、松本恵さん(名前は思い出せなかったが、スタッフロールでやっと確認)も懐かしい。

第2シリーズ 第2、3話「タロット山荘殺人事件」

2つ目の作品「タロット山荘殺人事件」は2回に分けて完結する。さすがに1話じゃ収まらないだろうし、収めなくて正解だろう。短編を除いて、原作はほとんどが1話で終わるような内容でもないから当然と言えば当然か。

今回の個人的に懐かしかった俳優さんは、速水玲香を演じた中山エミリさん、そして彼女の父親役の長谷川初範さん(「101回目のプロポーズ」の印象がいまだに強い)。昔のドラマはこういう楽しみもあるのが嬉しい。

さて、今回の「タロット山荘殺人事件」。「悪魔組曲」は全く犯人を覚えてなかったが、この事件に関してはうっすらとは覚えていた。真犯人と思しき人物はわりと早い段階で思い出したし、真犯人もじぶんとしては早く思い出した方だと思う。(序盤の登場でいきなりは無理だったものの)きっかけはあるシーンでの「トラウマ」発露。ああ、そうだったな!と懐かしさMAXの瞬間である。

そんな中、美雪に少し違和感。こんなに嫉妬深い感じだっただろうか。さながら「うる星やつら」のラムちゃんのよう(古い)。原作とドラマは別物とはいえ、ちょっと気になった。原作も読み返しておきたい。でも、ひょんなことがあって玲香ちゃんのことを思いやるようになってからはいつもの美雪のようで安心した。

そして、舞台に散らばる数々の小道具、大道具、美術。結構目がいってしまうほど凝ってたのに感心した。タロットカードはもちろん、山荘付近の模型、風車の絵、もちろん風車そのものも。道具ではないが、前回の「悪魔組曲」の曲。それらも含めて、こうした隠れたところをも楽しめるのがいい。それに、事件の真相を明らかにする場面、状況を説明するために山荘の各部屋を見下ろした視点にはとても感心した。おかげでとても分かりやすかった。(もちろん、図解という手もあったがそうしなかったのもいい)

その後のラストはやっぱり切なくて、そしていかにも金田一少年らしくていい。

第2シリーズ 第4話「金田一少年の殺人」

今度は「金田一少年」が犯人!?というお話。実際にそうなわけがないのだけど、原作でも印象深い話で、しかも珍しく犯人も覚えていたという貴重なお話。でも、ドラマ版は1話であっさり終わらせてしまった感が強く、とても惜しい回でもある。謎かけを解くために金田一が次々にキーパーソンを追いかけていくところのテンポは良かったが、もっとじっくり珍しくいい雰囲気の金田一と美雪とその過程を見たかった。いつきさんが「彼女」を引き取ることもあっさりして見えてしまうのも惜しかった。

そして、今回は原作ではほぼレギュラーのカメラこぞう佐木くんと明智警視の登場回でもある。佐木くん役の原知宏さんはずっとカメラを持ってるさまが確かに佐木くんで良かった。ただ、あまりドラマ版での彼の印象がなかったので、今後もあまり出番がなかったのだろうか。(むしろ原作ではあまり出てこない真壁くんのが出番が多い印象)でも、やっぱり懐かしいメンツが見れるのはとても嬉しい。

そして、明智警視は本当に申し訳ないのだけど、ごめんなさいと言わざるを得ない。ルックス的にはいいのだけれど、アレではただのいや~な警視にしか見えない(特に最初の出番あたり)。もちろん、そういう面も彼にはあるのだけれど、それだけに特化してるように見えたのがとても残念。原作の明智警視はやはり唯一無二の存在なのだろうか。それが明智さんらしいと言えばらしいとも言えるが、剛くん以外のシリーズの明智警視の記憶が「全く」ないので(亀梨くんのは最近見たのもあり除く)、どんな感じなのかがとても気になるところ。剛くんVer以外のはほとんど見てないにしても、きっとどのシリーズにも出ているハズだから今後Huluで見るのが楽しみだ。(まさか出番がないなんてことはないだろう)

この話、思い出せば思い出すほど「リメイク」してくれないかなって思う。もちろん、それを言い出せばきりがないし、ドラマ化してない作品もあるだろうしで、悩ましい。どちらにしても、新作を含めて全シリーズを見たくなってやばい。(ただでさえ「相棒」全シリーズを見ようとしているのに…)

第2シリーズ 第5、6話「怪盗紳士の殺人」

さて、「怪盗紳士」の登場だ。現在は舞台で活躍中の佐野瑞樹さん扮する真壁くんも登場するし、久々に見る”エンクミ”こと遠藤久美子さんも和泉さくら役で出演するしでそういう意味でも見どころ満載の回。(とはいえ、のちに放送されたドラマ「君がいた未来のために」で剛くんとガッツリ共演されてたのは覚えてても、金田一のほうは出演されてるの知らなかったので驚きつつ喜んで見てたのはここだけの話。)

今回は珍しく美雪ちゃんはほとんど出番のない回でもあり、その分真壁くんの出番も多めで彼のほのかな恋心も楽しめるという貴重な話でもある。(原作ではどうだったかはもはや覚えていない)そもそも、真壁くんは原作ではほとんど出てこないし、ただのいやみ~な先輩だったので全然別人と思っていいかもしれない。どちらかというとドラマ版の真壁は佐木に近い立ち位置にいる気がする。カメラは回さない佐木くん。しかも、よく似た弟もいる。(でも、佐木くんはもういるので設定や配役に迷いがあったんだろうなと推察。)

さて、本編。眼鏡をはずしたらまさかの美少女(定番)のさくらがやっぱりのキーパーソン。(でも、話の細部はほとんど覚えてなかった)彼女を取り巻く話は本当にやりきれなくて、切ない。でも、これこそが「金田一少年の事件簿」だよなと改めて思えた作品。「金田一少年の事件簿」はやっぱり今でも魅力的な作品だと実感できたのが何よりうれしい。


こうして見ていくと原作も読み返したくなるが、ドラマシリーズの続きが今は一番気になる。7話以降は2022年4月4日0時から(同時に6話までがTverからは消滅)。改めてドラマシリーズの一挙配信に感謝する。ありがとう!!



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