舞台「まぐろ」観劇
ひさしぶりの生の舞台を観劇。
劇団時間制作の谷さんの脚本で、劇団員の一人、田名瀬さんによるひとり芝居。
おかあさんの供養がテーマみたいで、おそろしくダークでシリアスな作品に仕上がってるのではないかと思っていたが、それはいつもの時間制作の場合で。
もちろん、そういう部分もありつつも、全体的にはわりと明るめに、そして淡々と描かれていた。
淡々といっても、なかなかの熱量で半端ないセリフの数々で、終始(というわけでなかったか、数分ほど時が止まってた時間もあったし)圧倒的されまくった約70分だった。
現時点ではまだ明日も明後日も公演予定だから、詳細にはもちろん書かないし、書けない。
ただ、それでも感想はネタバレ成分0.001%であってもネタバレと感じる人は感じるだろうから、すこし間をあけておきます。
この舞台は基本的には田名瀬さんが演じる朝日がお母さん(おかん)の「供養」をするという話でできている。
この「供養」が個人的に思ってたのとかなり違ってて面食らった。
まずはそこから入るし、ほぼそれの話のはずなんだけど、凩(「こがらし」と読むらしい。これは読めない)くんがちょいちょい出てくる。
どれだけ出てくるのかというと、おかんの次に。
だから、おかんの話だけど、凩くんの話といってもいい。
だけど、朝日の話でもある。
そんな作品。
どんな作品やねん!ってなるけど、仕方がない。
まだじぶんの中でこの作品を消化しきれてないんだと思う。
もっとも、時間制作の舞台は消化できない(答えが出ない。出せない)作品ばかりだ。
だけど、それらとはまた違う意味で消化できない感じ。答えが出せないとか言うのとも違う。哲学的というか、それも違うが。
でも、こんな舞台もまた良し。面白い。
それに、生で間近でお芝居を観れたことの嬉しさ。
これを今はまず噛みしめておこうと思う。
作品自体は頂いた脚本でこれからじっくり味わっていこう。
読んでくださってありがとうございました。