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ドラマ「相棒シーズン13」(相棒:成宮寛貴)【第11話~第14話感想】カイトくん幕引きの気配はいまだ見つからない‥

「相棒シーズン13」、相棒としての甲斐亨(成宮寛貴)の幕引きが近くなってきた。右京さんの相棒として慣れてきた面もありつつ、相容れないところも感じつつ、のカイトくん。とはいえ、相棒を解消するほどの要素は見えてこない。そんな思いを抱きつつ、見ていった。

シーズン13 第11話「米沢守、最後の挨拶」

シーズン20では鑑識からいなくなっていたのは知っていたが、この話でいなくなるのか…と思いながらも見ていった話。

この話は米沢さんがかつてない大失態を犯して…という流れで始まる。確かに管理体制は甘い。同じ警察内部の者の仕業とはいえ、証拠品が盗まれたこともあった。(シーズン13 第4話「第三の女」参照)

それはそれとして、やがて最後は意外な結末へ。魔がさしたとはこのことか。他人事とは決して思ってはいけない話だと感じた。 

シーズン13 第12話「学び舎」

一時期流行ってしまっていた、若者がバイト先などで度を過ぎたおふざけ写真をSNSで投稿する、という件を題材にもしているお話。だが、主軸にあったのは偶発的な事柄によって起きてしまった誤解やすれ違いによる悲しい事件だった。

偶発的な事柄は仕方ないにしても、犯人はどうして踏みとどまれなかったのか。罪を犯したあとに隠蔽すべく工作したときもだ。ただ、ただ、悲しい事件だった・・・。

シーズン13 第13話「人生最良の日」

結婚してからずっと働きづくめ、夫は口やかましく女癖も悪い、口の悪い姑の世話もしなくてはならない、そんな女性がやっとで自由になれた1日の話。

ある事件に巻き込まれ、命の危険さえ出てきたが、それさえ生きている実感を感じた貴重な体験だったとのちになって彼女は語った。それを聞いてどれほど窮屈な毎日を過ごしてきたのだろうかとハッとさせられた。

もし自由になれた日が急にできたとしても、ここまでの一日になることはほぼないだろう。それでもこんな鬱屈した人生を送っている人は彼女に限らずたくさんいるのではないだろうか。(主婦とは限らない。主夫や他にもいろんなケースがあるだろう)ここでじぶんが何やかんや語るにはあまりにも大き過ぎるテーマのある話。”社会派”ドラマとも言われている「相棒」、こういう話もあるのを知ってはいたが、今回は特に感想を書きにくいと実感した話だった‥。

シーズン13 第14話「アザミ」

今回の事件は分かりやすいと言えば分かりやすいお話。被害者も、言っちゃ悪いが、自業自得ではある。だが、こうするしかなかったのだろうかと悔やまれる、そういうお話。やりきれない思いがどうしても残ってしまう。

キーパーソンになっているのは双子。パターンとしてはよくある話を双子の存在が色濃くさせている。「相棒」とは離れるが、アニメにもなっている「ひぐらしのなく頃に」というPCゲームの双子の姉妹を思い出した。彼女たちも実に聡明で、そしていろいろな意味で強い人たちだ。

だが、この「相棒」の双子は幼い頃にひとりが亡くなっていて、もうひとりは成長したのちに大きな過ちを犯してしまう。生き残っていた方が違っていたら、また結末も違っていたのだろうか。そうだったかもしれないし、結局は同じだったかもしれない。タイムリープができるなら、ふたりが生きていたころに戻って、聡明さを生かして欲にまみれきった大人たちから逃れる運命を掴んでほしい、とそんな妄想を抱きつつ、この話の感想を終えることにする。

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