Back to the late 90’s 第15話 今は無きクラブ①
第14話でまさかず君や拓ちゃん(DJ 下拓)と言った新たな出会いがあり、本格的にDJとしての活動が始まった1999年。
この時期ぐらいからのフライヤーは、今も大切に保管しているので、それに基づいて話を進めたいと思う。
1999年の2月12日に出演した『CHOCOLATE BOX』や11月12日に出演した『CHOCOLATE BOX, PRESIDENTS』はともにCLUB JJ’Sで開催されたイベント。クレジットされている出演者名にともにあるのがBOXER君とTOMOYA。
前者のBOXER君は、最初JELLYBEAN RECORDSで出会った1つ年上のDJ。当時の関西HIPHOP界において、私同様にR&Bを積極的にPLAYされていた貴重な先輩DJだった。後者のTOMOYAは、第7話で登場した関西外大HIPHOPクルーのトモヤと同一人物。
この『CHOCOLATE BOX』以外にCLUB JJ’Sのイベントでは『ONE DAY』のVOL.2とVOL.3にゲスト出演している。この『ONE DAY』のレギュラーDJの4人(KEN-G、JUNYA、TOMMY、TARBOW)は、毎週土曜日CLUB JJ'Sでレギュラー出演していた。
因みにCLUB JJ’S金曜日のレギュラーDJ達のなかに、現在関西を代表するHIPHOP DJでその名を全国に轟かすMENACE RECORDS代表のGEORGEがいた。まだ高校生で華奢な金髪頭だったGEORGEが私に「クオ君、R&B教えてくださいよ!」と話しかけてきてくれたのが、とても懐かしい。
CLUB JJ’Sが、かつて存在した場所に、現在は餃子の王将のテナントが入り、当時の面影は残念ながら残っていない。しかし王将前を通れば今でも、ナイジェリア出身のスキンヘッドのオーナーJAYや、バーカンで働いていた山口県出身のジュンコちゃんを、ふと思い出したりする。
つづく......