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Back to the late 90’s 第25話 SUNSPLASH CAFE①

これまで『Back to the late 90’s』で登場したクラブで、殆ど触れていなかったSUNSPLASH CAFE。そこでの思い出は【番外編】第2話に断片的に書かせてもらったが、他のクラブには無い独特の雰囲気を醸し出していた。


まずSUNSPLASH CAFEに来る女の子達が、コアなB-GIRLファッションに包まれたコばかりで、メチャクチャ厳つく近寄り難いコしかいなかった。スパイラルやドレッド、エクステのヘアスタイルに、ヒョウ柄や黒革のパンツ。そしてクロブチの口紅に、大きなリングのピアス……、本場アメリカのR&B歌手やフィメール・ラッパー顔負けのファッションだった。


そんな女の子達が、我々日本男児に興味を持ってくれる訳もなく、SUNSPLASH CAFEに遊びに来ていた黒人男性と良い雰囲気になっていく姿を、度々見かけた。そうSUNSPLASH CAFEは、まさに日本人女性と黒人男性の出会いの場だったと言えよう。


なので店内では、バイオレンスは日常茶飯事で、うかうか遊びに行っていると、トラブルに巻き込まれそうになるので、ミナミ界隈のクラブで遊び足りない時に、最後に行っていたのが朝7時~8時まで営業していたSUNSPLASH CAFEだった。


SUNSPLASH CAFEのスタッフで、そこでDJもしていたのが、【番外編】第5話で登場した太華君。彼はSPも兼ねていたので、黒人客同士のトラブルでも、太華君が中に入って仲裁をし、その場を取り押さえていた。「この人メチャクチャ度胸ある人やなあ」と太華君を見ながら、いつも感心していた。

太華君(写真右)と筆者。この写真は2017年に神戸のStudio Bappleで撮った一枚。

まだこの当時、ヒューマン・ビート・ボックスをやる前だった太華君は、HIPHOP DJとして活動しており、黒光りするコアで濃ゆいアングラHIPHOPを中心に選曲しフロアをロックしていた。

SUNSPLASH CAFEについて書かれた当時の雑誌『Club Freaks』2001年1月号。6行目に太華君(TAIKA)のクレジットが載っている。

そんなSUNSPLASH CAFEに「毎週金曜日レギュラーでDJをやらないか?」と私にオファーをくれた人物がいた。その人物とは!?

つづく……

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