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鉄印帳の旅〈超・番外編後編〉福知山線廃線敷
(前編からの続き)
旧国鉄福知山線廃線敷は武田尾〜生瀬までの4.7km。渓谷を縫うように流れる武庫川に沿って歩くハイキングコースとして知られ、紅葉シーズンにはたくさんの観光客でにぎわう名所。
「難所」は六つある暗闇のトンネルですが、他のハイカーと一緒に歩けば気にすることはないだろう、と気軽に来たのが大きな誤算でした。
平日のシーズンオフ。誰もいない。
ここまで出会ったのは、武田尾側入り口で犬の散歩をしていた女性だけ。たった一人でこのトンネルを歩くことになるのはまったくの想定外でした。
でも、行くしかない。
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本当に何も見えません。
トンネルはまっすぐなはずなのに出口の明かりすら見えない。
足元を数十cm照らすだけのスマホの光を頼りに、ゆっくりゆっくり歩きました。
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やっと出口。第2武庫川橋梁が見えました。
ひとりぼっちはどうだとか言いましたが、逆に右に写っている椅子に誰かが座っていた方がもっと怖かったかも。
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武庫川は橋の下をくぐり、ここから右から左に変わります。
橋を渡った先に四つ目のトンネルが待っていました。
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このトンネルは比較的短い方で、少し歩くとかすかに出口の明かりが見えました。ただ、枕木がかなり地面から出ているのでつまずかないように歩かないといけません。
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圧巻なのは、この急流。
岩と岩を流れる清流の音が涼感を誘い、美しい景色は数百m続きます。
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そして現れたのが最も長く、最も暗いトンネル。
入り口が茂みに覆われ、見るからに・・・
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写真を撮ったのは入り口付近だけ。
真の暗闇です。スマホの灯りが必要だったこともありますが、もしトンネルの途中でスマホを落としでもたら探し出すことはとても難しい。ライトをつけたスマホを握りしめて歩きました。
まさに前も後ろも漆黒の闇。
出口まで10分以上かかったのではないでしょうか。
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武田尾の廃線敷入り口から約1時間。少しだけ秋めいた青空の下、ようやくハイキングらしくなってきました。
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最後のトンネルです。
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ここは枕木を気にすることなく歩けました。
そして、なんと!
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向こうから灯りがやってきます。
しかも四つも。
初めてハイカーと出会えました。
本当に人がいるのといないのとではまったく違います。
暗いことには変わりないのですが、気持ち歩くスピードが早くなった気がしました。
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ここまで来ると、武庫川も穏やかな流れに。
ハイキングを楽しみます。
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あとは川沿いを下るだけ。
1時間20分かけて出口に到着しました。
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踏破してみると充実感があるし渓谷美も満喫できたし、楽しいハイキングでした。
なにしろアドベンチャー感が半端ない。
紅葉シーズンになったらまた来よう。
今度は人がいっぱいいるだろうから。(懲りてない)
▪️教訓1
ここは一人で来るところではない。
▪️教訓2
必ず大きめの懐中電灯を持参すること。
▪️教訓3
スズメバチが飛んでいたので、虫除けグッズあったほうがいいかも。
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