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レビュー「米津玄師/Orion」


今回はOrionのレビュー&妄想を書こうと思う。
(※妄想多めになっております。)
この曲はアニメ「3月のライオン」の主題歌だったらしい。
漫画があるのは知っていたけど、アニメになっていたのは知らなかった。


最初に聞いたときの印象

子どもの頃、初めて行ったプラネタリウムや映画館で、体からドキドキワクワクが溢れ出そうになる感じ。足を踏み入れた瞬間、暗くて、少しひんやりしてサイコーに気持ちが良い。
宇宙を気持ちよく浮遊している感じもする。

「恋」。米津さんの脳内パソコンの変換キーを押すと、こんなにも瑞々しく新感覚な音に変わるんだな、新鮮。


冒頭
天空。北極星を中心に回転する星たちがささやき合うような音で始まる。

今、恋の ど真ん中!!

あなたの指がその胸がその瞳が
眩しくて少し 目眩がする 夜もある
それは不意に落ちてきて あまりにも暖かくて
飲み込んだ七色の星
弾ける火花みたいに ぎゅっと僕を困らせた
それでまだ歩いて行けること 教わったんだ

パリッとした真新しいシャツとおろしたてのスニーカーで出かける。

三角定規で描いた幾何学体の星たちが生み出され、宇宙空間に無限に散らばっていく。

気づくと、流れ星が目の前を猛スピードで飛んでいった。
マーブリングの惑星がどよめいている。
クレヨンの線みたいな電気信号も混線してる。
どうやら宇宙空間にワープしたらしい。
僕は海を泳ぐ魚のように気持ちよく動き回っている。
新しい冒険の旅が始まる。
自分史上最大に、最高に、胸がパチパチ弾けて、どうしたらいいんだ。
悩み事なんて吹っ飛ぶくらい、世界が変わった。

僕は今、恋に落ちたんだ。

神様 どうか どうか 声を聞かせて
ほんのちょっとでいいから
もう二度と離れないように
あなたと二人 あの星座のように
結んで欲しくて ah, oh, ah, oh, ah, oh

この広い宇宙で出会えたこと
奇跡じゃないかなって思っている
神様、どこにいるの?
問いかける声がエコーする。
僕たちを離れないようにギュッと結んでください。
僕たちを一つの星座にして浮かべてください。
そう祈ったんだ。

夢の中でさえどうも上手じゃない心具合
気にしないでって嘆いたこと 泣いていたこと
解れた袖の糸を引っ張って ふっと星座を作ってみたんだ
お互いの指を星として
それは酷くでたらめで 僕ら笑いあえたんだ
そこにあなたがいてくれたなら それでいいんだ

ずっとあなたのことを考えていて、やっと夢で会えた。
でも何て話しかけようか、あなたとの距離が縮まらない。
だから解れた袖の糸であなたと星座を作ってみたんだ。
そしたら絡まって、ぐちゃぐちゃになって、星座ではなくなって。
それで笑いあったんだ。

今なら どんな  困難でさえも
愛して見せられるのに
あんまりに 柔くも澄んだ 夜明けの間
ただ眼を見ていた 淡い色の瞳だ


夢の中でもいいから、
全てを包み込むあなたの優しさに触れていたい。
吸い込まれそうなあなたの瞳をずっとみていたい。

おしまい


あとがき
改めて歌詞を追っていたら、ま、眩しい。あまりにも眩しすぎて見られない。
若い頃の恋。
恋=「甘酸っぱい」と形容するのは、おじさんおばさんになってからだと気づいた。過ぎた過去を振り返ればそう見えるのだが、若い時に恋の渦中にいるときは、たぶん「甘酸っぱい」なんて言えないだろう。
全身がズキズキして、ヒリヒリして、むず痒い。頭の中がその人のことで一杯になって胸が苦しくなる。

やがて大人になっていくにつれ、人はいろんな味を覚えていく。いや、味を覚えるから大人になるのだろうか。
そう、「辛酸をなめる」と言う具合に。

アポロチョコとポッキーを握っていた手は、いつしか救心とガスター10が握られているのだった。

※この記事は各社の提供でお送り…ではありません。




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