レビュー「秋山竜次/CF#61 極東大満天(アジアの巨像・遠近教の総本尊)」
ロバート秋山さんプレゼンツ、クリエイターズ・ファイル。
秋山さんがいろんな職業の方になりきって演じているクリエイターズファイル。
(※この記事は、個人の妄想です。)
悠久の地。
人々の安寧を願いながら、その巨大像は今日も紫雲たなびく霊山の奥にひっそりと佇む。
アジア屈指の涅槃像、その名も極東大満天である。
野村光一さん。
国宝級の清掃請負人である。
6ヶ月かけて、この巨大像をデッキブラシ一本で清掃しているプロフェッショナルだ。
50年の成果だろうか、大満天と魂で会話ができる唯一の人だ。
エレベーターに乗り笑顔で手を振る姿は、まるで黄泉の国に逝くかのような神々しい姿にも見える。
極東大満天のほか、こだま財団ではいくつもの大満天の清掃管理も行っている。
六本木界隈大満天
現代におけるクラブDJの姿を予見。その繁栄祈願として作られているもので、「見ざる聞かざる言わざる」のうちの「聞かざる」を日本で最初に体現した像であるとも言われている。
多忙大満天
これも現代における出張移動サラリーマン風。左手にはビジネスバッグ、右手にはスーツケースを思わせる出で立ち。あまりの忙しさ故に身体に支障を来たし嘔吐しそうになっているがあと一歩のところで口を封じて我慢している忍耐を表しているようだ。
会議案思考停止大満天
これは大満天の中では珍しい坐像で、「思考停止」という名称が付いているが、「思考停止」とは換言すれば「悟りの境地」のことであり、これも日本で最古の思考停止大満天だ。
宇婆大満天
実は、ウーバーイーツ創始者がこの大満天から着想を得て始まったという話はあまり知られていないだろう。背負っている葛籠(つづら)に入っているのは、民衆の艱難辛苦(かんなんしんく)。そして左手に持っているものは香木でできた木札であり、これに念を入れることによって人々を苦難から開放し、極楽浄土へ導く意味を成している。
電煙大満天
これは、別名「氷室京介大満天」と言われている。電煙とは「ライブ演出に用いられるスポットライト及びスモーク」の意である。
深夜番組大満天
これは、別名「巨大スマホ置き」と言われている。首相外遊の際には、親交の証として原寸大レプリカを各国の要職に進呈したことでも話題になった。
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