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ダサすぎる、と笑われていた私が靴下作家になるお話

これは私自身の実際のお話。

中学、ダサいと笑われて

中学生の時、バスケ部に入っていました。
1年生の時、1つ年上のイケイケの部活の先輩からあいつダサすぎじゃね?って感じで笑われていました。聞こえる声で、目の前で。
小さいころってそんなもんだよね、って言われるかもですが私なりに考えて、オシャレだと思って着ていたものが笑われて、それはそれはショックでした。そしてものすごく、本当に恥ずかしかった。
ただ当時の説明をすると、家がなかなかの貧乏で服を買ってもらえない(自分も遠慮してた)ことが多く、自分が大人になって気づいたけど両親とも服に興味がない+オシャレという概念があんまりないタイプ。
そんな中でお金を自分で工面できない年齢まで私はなかなかのダサダサだったみたいです。
ちなみに笑われたダサすぎる格好というのはみんな私服の中、制服の白シャツ+部活のジャージという自分なりにあるもので考えたけど人からみたらめちゃダサかったんだろうという恰好。

高校生、学ぶ、研究する

高校の時は、終わりかけの流行りルーズソックスを履きつつ。部活の同級生や友達、クラスメイトにどこでお買い物しているのか、とか、オシャレな子が持っていた【ツモリチサト】のお財布を見せてもらったり、美容院を教えてもらったりで、少しずつ研究していく。この時から母に連れられて行っていた床屋と美容院の間を抜けだし(毎回髪を切るのが恐怖だった)、友達に勧められた美容院でショートカットにし始める。

短期大学、オシャレ楽しいかも

というか制服がなくなって着るものにより気をつかうようになり、イオンモール(当時はジャスコ)に入っている服屋さんや、名古屋や大阪に友達と行き服を買うために遠出するように(まあまあの田舎だったので)。あとバイトもできるようになり、自分のお金を稼げたのは大きい。POTERのリュックをバイト代で購入して、20年近く経った今でも使っています。
元々モノづくりは好きだったのですがこの頃、フリーマーケットで手作りのものを販売してハンドメイドの楽しさにもハマります(100円とかで刺しゅうしたくるみボタン売ってた!)

そして社会人

田舎から都市に出てきたこともあり、週末にはお買い物が捗ります。
セールの時期には妹と待ち合わせして商業施設に服屋さんめぐりをしにいき、たくさんお買い物を楽しみます。
その時付き合っていた人が古着好きだったこともあり古着屋さん巡りもよくしました。
中学の時と違い、いろいろ自分で買える中で自分に似合う好きなものを探していきます。
この時、今から17年ぐらい前、靴下作家ではありませんが短大の時のフリーマーケットをきっかけに、アクセサリーや刺しゅうなど、手作りを好きな時間にしていました。
そこからkunkunとしてブログ(SNSがまだない)を書いたりして趣味のような活動をし始めます。

靴下作家へ

たまに、なんで靴下作家になったんですか?って聞かれます。
そういう時は、靴下が好きで、当時靴下ブランドも今ほどなくて、自分が欲しいと思ったものを作りたいと思ったんです。って答えています。
間違ってはいないし、そう思ったのは確かなのですが一番のきっかけは付き合っていた人に振られたから。
(今思うとそれが世界の終わりだと思うの若いな〜と独身の未来の私は思ったりしつつそれがあったから今があるわけで感謝かんしゃ)
会社の先輩たちが確か12月?クリスマス?夜中のファミレスでぺこペこに凹んだ私を励ましてくれていて(優しい人ばかり)その時何か新しいことをするぞ!と宣言してそこから好きな靴下をつくるぞ、という流れになりました。
なんか最初はそんなきっかけでつくりはじめたのですが、やればやるほどのめり込んで行き楽しくつくって今に至ります。こんなに続くというかたくさん作ることができる未来になるとは本当に夢みたいです。
なんだかんだ、ダサいと言われてからいろいろおしゃれ的なことを勉強していたのも良い方向になったのかな。
もう靴下作家になって10数年経ったのかと思うと感慨深いですね。つくり続けれることってしあわせだ。

さいごに

中学の時の私の先輩に笑われた白シャツ+ジャージという恰好は人からみたらダサかったのかもしれません。
でも、私は今思い返しても自分自身はそうは思いません
多分、中学生だった私は限られた服の中でモノトーンになる服を選び色の統一をしようとしていた、気がする。シャツとジャージを合わせるというカッチリとゆったりを合わせてバランスを取ろうとしたんだと思います。
(その時はそこまで考えてなかったけど)
私が靴下作家になっていろんな方に合って、いろんな服装やコーデを見て思うのは誰一人ダサいなんて恰好の人はいないこと。
みなさん自分で選んだ素敵なコーデをしています。
靴下はオシャレをお手伝いできるアイテムです。
kunkun靴下もそうなれるとうれしいです。
でも。
より強く思っているのは日々を、1日をよりたのしく、うれしくできるように靴下がお手伝いできるといいな、ということ。
履いてくれた人のかけがえのない日々や楽しい、に寄り添うものでありたいと思っています。
オシャレも大事、でも
楽しいと思ってもらえるような気持ちになってもらえるとより私は靴下作家として幸せに思います。
ダサいと言われていたからこそ、おしゃれを、日々を楽しいものにしていきたいと思います。


たのしくいきましょう!

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