前オットの話①
わたし、バツイチです。
前オットとは、23歳で知り合い1年後に結婚。
働き者で、良い人の見本のような人でした。
結婚生活4年目のある朝。
前日の喧嘩が尾を引いていたわたしは、初めて
「いってらしゃい」を言わずに送り出しました。
前オットの「いってきます」を無視したのです。
謝ろうと思いすぐに連絡しましたが、圏外でつながらず。
充電切れに気づかないことがよくある人だったので、違和感はありませんでした。
前オットが仕事に出掛け3時間程たった頃、前オットのボスが家にいらっしゃいました。
朝から携帯がつながらず、家で倒れてないか心配で来たとの事。
ずっと連絡がつかなかったので、その日の夕方、
捜索願を出しに行きました。
翌日、前オットの会社に行くと、数週間前に社内で現金が無くなり、警察を呼んで社員全員事情聴取を受けた事を聞きました。(第一発見者は前オット)
こんな話をわたしに話してないんだから、きっと犯人は前オットだ、となり遠方に住んでいた義両親に来てもらいました。
義両親は社長に言われるがままお金を弁償し、つながらない携帯に「お金は払ったから安心して戻ってきなさい」とメールしていました。
数日後、他県のキャンプ場で前オットの車が見つかり、警察に山の中を2日間捜索してもらいましたが、手がかり無し。
遺書のような物が車中から見つかりましたが、
いつも使っていた財布とキーケースは残っていませんでした。
警察の方からは「自殺を考える人が山の中に財布を持って行かない。だからどこかで生きてますよ」と言われました。
ドラマの様な現実味の無い日々が終わり、わたしは一人になりました。
その②に続く
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