米国株は大きなレンジの中、日経平均の高値更新はあるのか?
今後の米国株、日経平均の見通しについて解説します。
米国では、利下げ時期に注目が集まり株式市場は11月に入ってから上昇を続けています。
10年債金利は4-4.5%を目指していくと前回の記事で書きましたが、早速その水準まで下がってきました。
米国株について
金利が低下したことで、S&P500は11月に入り6.5%上昇しています。
S&P500が11月15日までに5%以上の上昇をした年は、11月15日から年末までほぼ全ての年でプラスで終わっているというレポートがブルームバーグから出ていました。
青色のグラフが11月15日から年末までのS&P500の騰落率です。
30回のうちマイナスで終わったのは4回のみ(13%)、マイナス幅も限定的なので、今年も年末まで堅調に推移していくと思われます。
しかし、今のS&P500が2021年の高値4800ポイントを明確に抜けるにはまだ時間が必要になると思います。
既にFactsetが出す12ヶ月先の予想EPS(濃い青)は2022年6月を超え、最高水準まで上がっています。
しかし、株価は最高値(4800ポイント)から300程度下がった水準です。
2021年12月に高値をつけた時の10年債金利は1.5%程度しかありませんでしたので当然と言えば当然ですが、2024年に関してもFRBから5.1%の政策金利が示された以上、2024年内に10年債金利が3.5%を割る水準になるのは難しいと思います。
そして金利と天秤の関係にあるS&P500の予想PERは、現在18倍程度で推移していますが、2024年は大きく伸ばしても19倍程度、平均的には18倍程度で推移すると考えています。
米国株は大きなレンジを描く
ここから2023年末、2024年の米国株を推察してみます。
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